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ぼんやり自覚してたことに「名前」がついた瞬間の衝撃たるや

考えすぎ、感じすぎ、気にしすぎ人間で、外出するだけで疲れる、いくら気を許した相手でもずっと一緒だと疲れる、まだ来ない明日や将来を心配して夜は寝付けない。

周りの人は全然そんなことなさそうで、ハツラツとして、ケロッとして、いつの間にかぐーすかぴーすか眠っている。

自分が「おかしい」「悪い」「直すべき」だと、長い間苦しみ、なかなか「直せない」ことに、さらにストレスが溜まって押しつぶされそうになる。

それが「HSP」「繊細さん」というたった一言二言と出会っただけで、急に緩んで楽になる。

あぁ、これって生まれ持ったただの「性質」だったんだ。

生きづらいことに変わりはないけど、「おかしい」「悪い」ことじゃないと分かっただけで、随分気は楽になる。

そういう人、ここ数年でめっちゃいたんじゃないでしょうか。

何を隠そう、私もその一人です。

一人、ぼんやり悩んでいたことに「名前」がつくと、それだけで自分だけじゃなかったんだと安心できますよね。

ことばって、そこに「共通認識」があることの表われだから。みんな一緒なんだと分かるから。

でさ、まあそういう話なんだけど、さっきまさにこれがまた起こったのよ!!!それでまた「うおおおおおお」ってなったから書かせてほしいの!!!(急な熱量)


みんな「インポスター症候群」って知ってる?

私は、ことば自体は何度か聞いたことがあったんだけど、そのたびにAmong Usってゲームの、シュールでかわいいキャラクターのフォルムだけが浮かんで、意味を調べるまではしないままでした。

それがさっき別のテーマに関する記事を読んでいたら、またこのことばに出会って、今日は妙に気になって定義を調べてみたんですよ。そしたら、

え、ワイやん。

ってなったわけ。

インポスター症候群とは、ざっくり言うと、

何かを成し遂げたり褒められたりしたとき、それが自分の能力や実績だと認められず、運だとか周りのおかげだの一点張りで、一生自己卑下しまくる人

要は、謙遜の領域を展開しすぎた人だねぇ

のことのようです。

本当は実力がないのに過大評価されている、上手く取り繕って周りを騙している詐欺師(=インポスター)のような感覚でいる

だから「インポスター症候群」なんだって!

え、ワイやん。

自分で言うのもなんですが、おおむね褒められてきた人生でした。

「nanohaさん何でもできるね!」「あれもやってくれたの!すごい!」「いやもう全部任せたくなっちゃう~!」と褒めてもらうたび、

「いやいや…○○さんがほとんどやってくれたようなもので…」とか「たまたま気が付いただけで…あっちとか全然手が回らなかったし…」とか「もう全ッ然、私は何にもできないんで!!!」とか思うもん。

他にも、

消極的で大きな仕事や昇進などのチャンスを避けがち、成長、変化、チャレンジをしたがらない、失敗を準備不足のせいにできるよう、やるべきことを後回しにしがち

ええ、ええ、存じ上げております。もちろんすべてドン&ピシャでございます。

「それ以上、過大評価しないでください…」「お願いだからこれ以上私に求めないで!!責任とか役職とか無理だから!!」「もももももういいから、こっち見ないで…!!!」と穴に潜り込みたくなるもん。

そして、インポスター症候群になりやすい人というのは、性格や育ってきた環境、周りの声掛けなどが影響するようですが、個人的に一番しっくりきたのは、これ。

インポスター症候群に陥りやすい人は、幼少時代クラスでトップの成績にいた人が多く、密かに自分が一番になりたいという欲求を抱いています。しかし、環境は移り変わりますので、常に一番であることは不可能になっていきます。完璧でなくなると、「自分には能力なんてない」と過剰に自己否定してしまいます。

参考:インポスター症候群(Impostor syndrome)|仙台の心療内科・精神科・美容内科マドレクリニック

え……私のこと小さい頃から見てたんですか…?ってくらい、ここもドンピシャ。衝撃が走りました。

たしかに中学くらいまでは何でも卒なくこなせたもん…周りのレベルが上がった高校あたりから伸びてた鼻が縮んで、急激に世界が広がった大学でしっかりへし折られて自信喪失したんだもん…

で、この変に一番を味わった経験こそこじらせる原因で、一見謙虚にしてるその仮面の下には、ガチゴチ堅固なプライドが隠れてるんですよね。(自分をネガキャンしすぎ?)

だから、褒められると謙遜するくせに、まっっっったく褒められない、気づかれない、感謝されないと、それはそれで「は???」と内心キレはじめる。

そこに追加注文や難癖づけがきた日には「おい、これが当たり前だと思ってねぇか??こちとらやり遂げるにも労力かけてんだぞ??」とか「まず一言ねぇのか??あ、お前ぇさん感謝もできねぇ人間なんだな、よーくわかった」と勝手に敵認定する。

……え、やばいね、この人。

書いてて、自分の腹黒さがイヤになってきた。

ただ、これまではこの腹黒さを、単に「嫌なヤツ」とか「是正すべき悪いところ」と捉えて、ただただ自己卑下を深めてしまうばかりだったけど、「インポスター症候群」ということばがあると知って少し冷静になった。

もちろん、腹黒いことに変わりはないし、変えれるに越したことはないんだけど、別に「完全悪」ではなく、そういう「性質」を持ってしまっているだけ。※"症候群"という名前だけど別に疾患とかではないらしい。

そしてこれは、私だけじゃなく世界で「共通認識」がある。それだけで、大きな安心材料になるんだよね。※エマ・ワトソンとかオバマ夫人も告白してるらしいよ。

この葛藤を言語化してくれた学者さんたちに感謝しかない。

ま、どの記事にも「克服するには」のパートには精神論しか書いてなくて「それができたら苦労しねぇのよ」と、結局ため息ついてはいるんですけども!!!!!

でも抑うつ状態だって、地道に一つずつ精神論でやってくしか抜け出す方法はなかったもんな。

一気に変えれる魔法なんて、何においても存在しないものね。

これを読んで私みたいに「え、ワイやん」ってなった人、共に頑張りましょうね…嫌気差しながらも地道に変わって強く生きてこ…

そしてこれを読んで「は?何でもできて褒められるなんて恵まれてんのにわがまま言うなよ」と、やっぱり鼻についた人。

ごめんやん~~~~!

でもこちとら切実&真剣なのです。だからもし、あなたの周りにも一見デキる人がいたら、ちょっとだけ生温かい目で「お前ぇも、実は苦しんでんのか…?」と観察してみてください。

あ、デキることを鼻にかけてふんぞり返ってる人は、鼻についたまま放っといていいと思います。

ということで、ここ数日note更新してる私すごい!と、ひと褒めして締めくくろうと思います。

インポスター症候群について気になった人は、私が読んだ記事を貼っとくので、見てみてね。




インポスター症候群と自己診断して安心した感動をぶちまけてしまったけど、どっちかというと、ぼんやりした概念に輪郭をあたえる「ことば」ってやっぱすごくない?って言語化フリークらしいことを書きたかったのにな。

それはまた今度にしよ。

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