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4歳息子のはじめての料理。台風で発熱で緊急事態宣言中の、家のすごしかた。

台風のきた3連休。おまけに緊急事態宣言!
次男が熱を出し、長男も体調を崩し、トリプルパンチ状態。もう家にいるしかない状態でした。

すると2人の息子から10分に1回くらい、かわるがわる、

「おそといこう〜こうえんいこう〜」

とグズられてしまいます。

うん、ママのほうが公園に行きたいの。家にいると、部屋は散らかるばかり。

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次男が家の中で帽子をかぶり「しょうぼうしさんでーす」と言いながら駆け回ります。

兄弟がテレビの下にある台に乗って遊んでいるとき、まさかのテレビが故障。一生に1度の、東京オリンピック中なのに。

散らばったレゴを片付けようとすると、思わず足で踏んづけてしまって、イタタタタ・・なにこの罰ゲーム・・・。

それでもやってくる、1日に3度のごはんづくり。ああ、ママは本当に休みがないんだね。

そう思って朝ごはんをつくろうとしたとき、ふと思いつきました。

「そうだ、長男に手伝ってもらおう」

面白いのかそうじゃないのかわからないようなテレビを見ていた長男に、「ねえいっしょにキュウリ切る〜?」と声をかけてみたところ、長男は「いいよ!」と目を輝かせてすかさずこちらに来ました。台所でいつも使う踏み台を、忘れずにもって。

よし、おびきよせ作戦成功。

長男はなぜか、台所でのお手伝い・・というか、台所での「遊び」が、小さい頃からずっと好きなんです。シンクにためた水で、泡をつくって永遠に遊んでいたり。包丁でものを切ったり、炒めたりすることも好きで、よく手伝ってくれるようになりました。

長男に、今日はきゅうりの浅漬けをつくってもらおう。そして、

時間をつぶしてもらおう。

そこには平和な家での休日を過ごしたくてたまらない、私の本音が隠れていました(笑)


まずは、じぶんの手を洗って。そして、ボウルできゅうりを洗ってもらって。

洗うのにも隣にあるコップに水を入れたり、泡を出しちゃったり、遊びながらやるので時間がかかります(笑)

そんなとき、平日の私はちょっと焦って、「もうかして!」と自分で洗ってしまいがち。でも今日は休日ですから。時間をつぶすことがテーマですから。時間はたっぷり。私の気持ちの余裕もたっぷりありました。

そうして洗い終わると、

「きゅうりがしましまになるように、ピーラーで皮をむいてね〜」

私がまず見本を見せながらやってみせます。ピーラーの向きをまちがったりしながらも、教えてやりつつ、しましまになるようにむいていきます。

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長男はこの調理エプロンがお気に入りで、まるでコックさんにでもなったかのような気分で、はりきってやってくれます。

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つぎは、しましまにむいたきゅうりを1センチくらいに切っていきます。このときも私が最初に、見本を見せました。

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じゃーん!切りおわったきゅうりは、こんな感じ。太いのも、ほっそいのもあって、バラバラですが、なんとか頑張って2本切りました。

ここでひとつ、ふたつ、つまみ食いをする親子。いけないいけない。

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さあ、きゅうりをジップロックに入れて。調味料を計量していきますよー。

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きゅうり2本に対して、しょうゆ・お酢・ごま油を、それぞれ小さじ2ずつ入れていきます。計量しやすいように、かんたんな数字です。

こぼしてもいいように、下にはボウルを置いて。その上で、ドキドキしながら小さじに入れていきます。スプーンについた油やお酢の味をたしかめながら。

するとそこで、事件発生!

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醤油をこぼしちゃったー。やるかと思いました。すかさず雑巾で拭くのは、母の係。(次からは、息子にやってもらうことにしよう!)エプロンをしていたので、その下の服は汚れずセーフでした。

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そして気をとりなおして。ジップロックに入れたきゅうりと、調味料をあわせて、もみもみもみ。この工程がいちばん、楽しそうでした。

できあがったら冷蔵庫に入れて、少し味を染みさせます。「いますぐ食べたいけど、夕飯のおたのしみにとっておこうね」と。

わたしは息子のきゅうりをみながら、同時並行で朝ごはんをつくっていました。自分も別の調理や台所の片付けをしながら子どもの調理を見ていると、手持ち無沙汰な感じはしないので、忙しいママにはいいかもと思いました。


そうしてお待ちかねの、夕ご飯の時間。

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できました!長男が、ほぼひとりでつくった、はじめての料理。パラパラとごまをふって、完成。きゅうりの浅漬けです。

パパにも食べさせてあげると「おいしいねえ」という感想をもらって、ご満悦。ぱくぱくとお箸がすすみ、気づいた頃には、お皿がきれいに空っぽになっていました。

長男のはじめてのひとり料理、大成功です!


ちなみに私は料理は好きなものの、掃除は大嫌いなのですが(笑)

なかばヤケクソ気分で「あ〜たのしいたのしい〜」と言いながら、雑巾掛けをしていたら。長男がそれを見て大笑い。「ぼくもやる!」とやってきて、いっしょに雑巾掛け競争をすることに。掃除機かけまで、率先してやってくれたんです。

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おかげで腕も足もぱんぱん!
でも冒頭の散らかった部屋が、3連休の最終日にはきれいに片付いてほっと安堵しました。思いがけなく、家事をすることが子どもとの遊び時間になりました。

料理にしても、掃除にしても、親が楽しそうにやる姿を見せることが、子どもにとってのいちばんのモチベーションなのかも、と気づかされました。

いつも私は余裕がなくて、カリカリして、楽しそうにする姿を見せてこなかったことを反省。子どものやることを、待つ余裕がほしいものだと、心から思ったのです。


さあまた1週間がスタートです。子どもとゆっくり過ごせるように、仕事のほうも集中してやっていこうと思います。暑さに負けず、すてきな1週間になりますように。

小森谷 友美
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