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ファシリテーションが気になる大学生へ。エフカレを始めた背景と、3期に向けて伝えたいこと、学べること

ファシリテーションに出会う前

なんか活動していないと落ち着かない私は、大学2回生の当時、サークルと学生団体の2つの運営に関わっていた。
学生団体はメンバーが10人くらいで、行政や福祉施設とも関わりがあり、真面目にごりごり活動していくような団体。
サークルはメンバーが120人くらいで、関西の他大学の似たサークルと合同で大会運営をしたり、普段の練習やイベントでわいわい楽しい団体。

全然タイプの違う団体を同時に見ていて、またカリスマ的メンバーがいるときいないときの団体の栄枯盛衰を見ていて、「どんな運営が一番いいんだろう」ともやもやしていた。
大学生の団体は、各自が労働契約を結んでいるわけでも報酬がもらえるわけでもないし、みんな勉強やバイトなど忙しい中で活動しているから、よっぽど楽しくないと続かないなと感じていた。でもただ楽しいだけじゃなくて、ちゃんと結果を出すことも必要だ。

「どーしたらいいんだろう。運営って何だろう、チームって何だろう」と考えていた2~3回生のころ。

そんなときに知り合いの紹介で、まちづくりの分野でファシリテーターとしてお仕事をされている方が主催するイベントに参加した。
そのとき初めて「ファシリテーション」を知ったのだが、「参加させる」じゃなくて、「参加したくなる」ような、運営者自らが楽しんでいるところに人が集まり、活動が上手く進むようにそれとなくサポートするスタイルが衝撃的だった。そしてその方に弟子入りしてファシリテーションを学ぶことを決めた。

主催する場に参加して学ぶという方法

とはいえ「ファシリテーションって何から始める?どうやって学ぶ?」という感じだった。初期はクラフトコーラをつくったり、師匠のワークショップに参加したりいろいろしていたが、とあるイベントの帰り道に「ファシリテーションをもっと学びたいのでなんか助けてください」と師匠に言ったところ、「じゃあ企画してみよう」となったのである。

自分がほしい学びの環境を、自らつくるというのがファシリテーションを学ぶスタイルとしてすごく大事だなと今考えると思う。なぜなら、「場づくり」がファシリテーターの役割だからだ。本やセミナーで知識を得てから、いざ主催して実践してみよう、というのではない。学びのスタートラインとして、「学びと実践の場を自らつくる」というのがポイントだったように思う。

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とはいえ、主催するにしても一般の人向けにはハードルが高すぎるし人も集まらないだろうから、「じゃあ今のレベルでも、誰にだったら伝えられるだろう」と発想を転換し、大学生向けにワークショップを開くことになった。(実際は大学生向けにワークショップを開くこと自体を師匠が提案してくれたし、めちゃくちゃ手伝ってもらった)
こうしてエフカレが誕生するようになったのだ。

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だからエフカレでも、大学生が大学生と共に、「学び合っていく」ということを大切にしている。「専門的で体系だった知識を得たい、見事なファシリテーションのスキルを見たい」というのであれば、エフカレでない他のイベントの方が適していると思うが、
大学生同士だからこそ、「やってみる」ことのハードルが低いし、「ここはもっとこうしたらよさそう」というアイディアを、参加者の皆さんにももらいながら運営していきたい。実際、見事なスキルを見るより、「自分だったらこうする」という視点をもって提案や実践を繰り返していく方がはるかに学びの質が高いはずだ。

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集まって楽しいから、もっと学びたくなる

2020年1月に、京都大学にてエフカレ第1回を始めた。ところがまもなくコロナになってオンラインに切り替えるようになった。でも「コロナによるオンライン化」がエフカレに新たな価値を付け加えてくれたと今は思う。
先生も学生も慣れない中で授業がオンラインに切り替わり、ただの雑談や気軽に人と話したりする機会が急激に減った。そんな状況でエフカレは、「集まって楽しい」雰囲気ができていたと感じる。

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昨年秋から開催したエフカレ2期では、「さっき食べたお昼ごはん」の話でチェックインがすごく盛り上がっていた。
(参加者は13人だったのに30分くらいかけてた気がする)
誰も非難したり急かしたりすることなく、相手の体験や発言を喜んで受け入れ合う空気感ができていた。

こういう居心地の良さをみんな感じてくれたのだろうか、「チームでオンラインワークショップをつくる」という2期のプログラムをやり切って、とある参加者がこんな感想をくれた。

「今、他のチームや団体で自分の成長を見せたいですね。ここまでできるようになったぞ!って。これだけ素敵な人たちにオンラインで出逢えたぞ!って言いたいです。」

ちなみにこの感想をくれた彼は、3期の運営メンバーになってくれている。3期は私を含めて4人の大学生+師匠の体制で運営している。
こんな風に参加を通してファシリテーションを学び、もっとレベルアップしたい参加者が次の期の運営を担うという流れができているのもエフカレの魅力。求めれば関わりしろはどこまでもある。

いよいよ始まるエフカレ3期

さて、2021年6月1日からは第3期が始まる。

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2期ではプログラムの中でワークショップをつくることに意識が向きすぎていたので、もっと参加者自らが生活の中で活かしたりもがいたりする余白を作ろうと思い、1期と似て単発講座にし、時間も短くした。各回2時間で、2週間おきに講座を開く。たったの2時間とはいえ、1対1・初対面での関係性づくりからチームでの話し合いのデザインまで、基本的なファシリテーションの場面を網羅していく予定だ。
そして講座の合間はスラックで、各自の実践や疑問をシェアしたり交流したりしていく。
3期を通して、「ファシリテーションとは何か?」を探究していくプログラムなので、まったくの初心者でも大歓迎だし、答えっぽいものを得て満足せず、あーだこーだ言い合うのを楽しめる大学生のみなさんに来てほしいな。

各回の講座ラインナップはこちら。

第1回「コミュニケーションの学び方とは?ーはじめてのファシリテーションー」
第2回「『はじめまして』からはじめる, 心地よい質問の仕方とは? 」
第3回「私たちにとっていいチームとは何か? チームビルディングに求められるファシリテーターの役割」
第4回「思わず参加したくなる話し合いとは? 場の始まりをデザインしてみよう」
第5回 「ファシリテーションとは(総集編)」

みんな来てね!

ファシリテーションに興味がある学生、チームの運営を担っていて、もっとよくしたい学生、分野や価値観の異なるいろんな人に会いたい学生、きっと全国に多いはず。
そんなみなさんはぜひエフカレへ!
申込はこちら!



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