続・解像度の話。いかに見えていなかったかを知るのは楽しい。
以前、知りたい情報を得るにはまず自分の見方を整えて、解像度を上げるのが大事という記事を書いた。解像度が上がった瞬間の経験をしたので、味をしめるために記しておく。
オンラインファシリテーションの記事を書いていて、読んでほしい人がクリックしたくなるようなタイトルにするにはどうしたらいいかを考えた日のこと。
その日は、Zoomのブレークアウト機能を使ってグループワークをするときは、進行役と記録役を決めてするとスムーズですよという趣旨の記事を書いた。
記事のタイトル案は「役割を提示してグループワークを促す」
師匠:「普通すぎる」
左脳と右脳を刺激するタイトルにしようと師匠からアドバイスをもらい、今度は右脳的要素を入れてひねってみた。
「ブレークアウト劇場~参加者に役割を依頼してグループワークを促す~」
師匠:「なんじゃそりゃ」
この後もしばらく考えたが、ピンとくるタイトルは生まれなかった。
そこで、良いタイトルを大量にピックアップして研究してみたら?と師匠からの提案があり、WEBマガジンgreenzの記事タイトルを、30分間ひたすらコピーしてスプレッドシートにペーストすることにした。
greenzのサイトはこちら。
https://greenz.jp/ikashiautsunagari/
コピペマシーンになりきって140個の記事タイトルをスプレッドシートにまとめた。
コピペしながら、タイトルだけで作品として成立しそうなくらいうまい、と感じた。全部が読みたくなるようなタイトルだった。
次にスプレッドシートに並べたタイトルをざっと見て、見えてきた特徴をメモした。そして右脳をくすぐるキーワードを赤、左脳をくすぐるキーワードを青に色分けした。
これらののちに、自分がこれまで書いたnoteの記事タイトルもコピペして比べ、色分けしてみると、違いは一目瞭然だった。
タイトルの長さも言葉の選び方も全然違った。
解像度が上がった瞬間だった。
上手なタイトルを大量に見て分析することで目を肥やし、もとの自分の作品に目を向けると、何が違うかが分かるようになった。この瞬間、本当にめがねをかけて視界がクリアになったような感動があった。
最終的に私の記事のタイトルは「すぐに変わる!うまくいかない参加者同士のグループワークを改善するコツ」とした。
何かを学んでいる人には、見えるようになった瞬間の感動を味わってもらいたいと思う。応用しやすいようにまとめ直すと、こういうことだ。
①知識や経験がないために考え込んでもわからないときは、
一旦思考をストップする
②考えるための視点が得られる場所はどこか考える
③そこに行って情報を大量に仕入れる。(できれば上質なものを)
④分析して自分のものと比べる
解像度を上げる学習のすすめ。
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