見出し画像

中国人が知らない漢字

基本的に日本の漢字は大多数が中国から伝来したものですが、 
一部、日本で作られて、中国に伝わった漢字があります。 

一番、面白いのが「丼」ですね。 
中国にはご飯の上に、おかずをのせて蓋をして食べる文化が無いので、 
故に「丼」と言う漢字は存在しませんでした。 
当然、中国には「丼ぶり」と言う食器もありません。 
今は、アニメなのどの影響で「丼」は中国でも多少通用しますが、 
30年前の中国では「井」に汚れが付いていると言われました。 
今も百度や捜狗などで検索しても、 
「丼」のピンイン、発音記号はありません。 

人名などに使われる漢字も中国には無かったモノも多いです。
「辻」「雫」「峠」「畑」「凧」「凪」「働」「咲」「匂」「憲」などは
毛沢東の文化大革命の後に中国に伝わっているので、
一応、現在はピンイン、発音記号がふられています。
まぁ、日本の読みとは違うモノも多いです。
「辻」の中国語の検索結果は
辻,名词,汉语拼音:shí,意为十字路口;另外,该字在日语中读作
“つじ(tsu ji)”。“辻”还多用于日本姓氏,如日本作家绫辻行人。と
このように日本からの外来語で、日本人の名前に多いと明記されています。

これらの漢字以外にも、和製漢語として、中国に浸透した漢語も沢山あり、
特に、科学の分野や思想の分野や医療の分野は日本の方が中国より早く、
発展して日本から中国に伝わったモノも多いです。

一番、笑っちゃうのが、
中国には「共産」「労働」「主義」「政党」「憲法」などの漢語は
毛沢東時代まで中国には無かったのです。
毛沢東が日本の漢字を沢山、中国に紹介して、
中国で思想・概念として使い始めたと言うのが中国の真実ですね。

なので、日本語の「共産主義」が無ければ、
中国には「共産主義」と言う思想が広がることもなく、
「労働」者を開放すると言う概念が広まることもありませんでした。

科学関係や製造生産関係の漢語は大多数が日本生まれです。
「科学」「技術」「物理」「品質」「生産」「管理」なども
日本から中国に伝わった漢語です。
中国が鄧小平の開放改革路線で世界の工場を目指す過程で
日本からこのような漢語が中国に広まっていきました。

この様に、中国と日本の関係を知ると面白いことが沢山あります。

これだから、言葉って面白い。




この記事が参加している募集

#この街がすき

43,524件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?