子どもが溜め込んだ大量の塗り絵を捨てる方法
先日、日経xwomanに「私らしい働く×産む」という特集で上編・下編にわたってインタビューをいただきました。
事業の話はこれまで何度もしてきたものの、子育ての話をする機会は少なかったので、自分なりの子育て方法の言語化をするいい機会になりました。
自分なりに子どもたちを観察し、自分も子どもも楽しくなる過ごし方を日々考えています。
このインタビューでも「絵本は1日1冊」「近所の公園には行かない」など、My子育てルールについてお話してきました。
有料記事なのですが、もしご興味ある方はぜひ読んでみてください!
たまり続けた塗り絵をどうするか…
子育ては試行錯誤の連続ですが、そんななか、最近子どもとのコミュニケーションでひとつ発明ができました。
課題は、子どもが保育園から持ち帰ってきた大量の塗り絵をどうするか…。
4歳になり、塗り絵がとても上達した娘。
「見て〜!可愛いでしょ?」
「うわぁー、ほんとだ!上手に塗れてるねぇ!」
なんて会話をし、子ども用の引き出しにどんどん溜まっていく。
あまりに大事にしまうから、しれっと捨てることもできず気付けば30枚ほどになり、引き出しはぐちゃぐちゃ。。
「捨てたい…」
でも、急に無くなったらショック受けるだろうなぁ、どうしようかなと思っていました。
意を決して、とある夜に提案しました。
「よし、この引き出しの塗り絵を整理しよう!いるものといらないものに分けようね」
「全部いる!」
そりゃそうだ笑笑
子どもにとっては塗り絵は作品のようなもの。
「塗り終わった塗り絵はずっととっておけないんだよ。だから、終わったやつは捨てようね。」
と、なぜ捨てないといけないのか、をちゃんと説明してみました。
「え、だってまだここ塗りたいし、ここだってまだ塗ってないし…」
そうか、まだ塗りたいのか…w
発想を転換。「捨てる」から「残す」へ
だったら、捨てるんじゃなくて、まだ塗りたいものを残す方にフォーカスしてみよう!
と提案を変えてみました。
「よし、じゃあまだ塗りたいと思うやつを10枚選ぼう!どれを残したいかなぁ〜?あと10枚だよぉぉ〜!(ノリノリなトーンで)」
途端に、どの塗り絵を残すかというゲームに変わりました。
大量の塗り絵から自分が好きなものを子ども自ら1枚ずつ選んでいく。
「あと9ま〜い!おっ、これはいいね。あと8ま〜い!…さぁ、あと1枚だよ。どれがいいかなぁ〜」
ちなみに、10枚と(勝手に)決めたルールは絶対守ります。
「これも残したい…」と差し出された11枚目も、ほかの10枚と比べて「じゃあこっちと交換する?」と選んでもらいました。
見事、子ども自身で厳選された10枚とそれ以外の捨てるもの分けることができました!
最後の仕上げで達成感を
「よしっ、じゃあこの10枚を引き出しに入れようね!わぁー、スッキリ!気分がいいねぇ〜!(拍手)」
と、すごいことをできたことをちゃんと伝えます。
すると、子どもも
「塗り絵の上にこれを置いたらもっといいね!」
と、整理できたことに優越感を得る。
すかさず、褒めちぎります。いい子いい子もする。
「じゃあ、残ったやつはゴミ箱にさようならだね!」
ここまできたら、残った塗り絵たちを進んでゴミ箱に入れることができました。
捨てた塗り絵たちに敬意を…!
さらに念押し。
捨てた塗り絵たちに未練が残らないように、「塗り絵さんにありがとうを言おうね」と伝え、
2人してゴミ箱に入った塗り絵を覗き込み、大声で「塗り絵さん、ありがとうございました!」と叫びました。
あれだけ捨てたくなかった塗り絵を捨てて、娘は誇らしげでした!
試行錯誤からの子育ての発明は楽しい
ここまでのやりとり、だいたい15分ぐらいです。
子どもも納得し、何より褒められて嬉しそう!
親の私も目指すゴールに向けてスムーズに到達できて達成感しかない!
課題に対する結果は同じですが、プロセスやコミュニケーションでこうも違うのか、と新しい学びとなりました。
子育ては正解がないからこそ、日々試行錯誤をして発明をしていけると楽しいです。
(後日談)
しばらくしてまた塗り絵が溜まってましたが「せいりせいとんするぞー!」とノリノリで10枚選んでました。
5分もかからず終了!
ゴミ箱に入った塗り絵たちに「ありがとうございました!ゆるしてね!」と娘なりに一言付け足していたのも偉かったね。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?