見出し画像

歯科事変 日帰りロンドンと変なオブジェ

 前回「歯科事変 飴、食べなきゃよかった」はこちら

 日本人がやっているというロンドンの歯医者はとっても高級感漂う佇まいだった。

 私以外の患者がみんなお金持ちそうな品のあるマダムしかいなかったからだ。ロンドンに住んでいるような日本人はお金持ちなんだろうな、そりゃそうかと思った。

 診断の結果は虫歯。治療はどれくらいの期間かかるかわからないと言われた。え!そんな悪いの。しかもわからないって毎週ロンドン通うとか無理なんですけど。私は、わかりました。ありがとうございます。と言って去った。

 歯医者から出て、おしゃれな通りに出た。

 何も収穫なかったぁぁぁ…。

 はるばるロンドンまで来て結局治療できないんかい。理由はわかったけど!でも、んなもんわかってたわ。交通費と治療費かけてわかったのは、ここだと治らないということ。私は絶望した気持ちで歩いた。

 帰りの電車まではまだ時間がある。嘆いても今できることはないので、せめてロンドン観光をしよう。リージェントパークと大英博物館に行った。

 リージェントパークは広い公園で、茶色と銀色が半分ずつの岩とか、サッカーボールが積まれた建造物とか、いろいろあった。なんこれ、外国の公園壮大やなぁと思った。写真載せようと思ったけど残ってなかったので、代わりに工事中だったビックベンを載せます。


 ヨークに帰り、また友達に相談。習っていた英語教室の先生と両親にも。

 両親からは冬休みに帰ってこいと言われた。歯の痛み止めの薬となんか歯に塗る薬を送ってくれた。(あと味噌汁、これらが入った箱を送ってくれた時に、送料高かった、ありえないみたいに言われて、私はじゃあもう送ってくんな!!と言ってキレた。他の子はお米とか日本食とか大きな箱いっぱいに送られてたのに、私は軽い箱でなんでそこまで言われないかんねんと思った。彼らはそれ以降送ってこなかった)

 両親ついでに言うと、お父さんが虫歯のことについて特に私には普通に心配みたいな感じだったのに、後から妹から聞いたら「あいつ馬鹿だな〜」と言っていたらしい。本人に言わず陰で言っていたのがむかついた。本人に言えばいいじゃん!馬鹿なのは確定なんだから!!なんで親に気遣われないかんねん。

 対して、英語の先生には、帰ってこない方がいいと言われた。せっかく行って生活に慣れてきた頃に日本に戻ってきたらよくないみたいなことを言われた。

 結局一歩を進まず、ふりだし。日本に一回帰ることを頭の隅におきつつ、イギリスで治療する方法がないか、もう一度調べることにした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?