介護でお世話になってても言いたいワガママ | 妥協や受容も大事だけど
この文章は前の2作で掘り下げた「妥協」と「受容」についての話のまとめのつもりです。
妥協が当たり前になる
介護を受ける生活になると、「受容」や「妥協」が自然に増えてきますよね。
人の手を借りるのが普通になると、自分の思い通りにいかないのも当たり前になり、その状況に感謝するのも大事だってわかっていても、全てを我慢するのはやっぱりつらい。
日々の介護で「こうしてほしいな」とか「これだったら楽なのに」と思うこともありますが、相手に負担をかけたくないから、本音を言えないことも多いかもしれません。
そんな時に考えるべきなのが、「ワガママのさじ加減」。
自分の気持ちをどこまで伝え、どこまで我慢するか、そのバランスが本当に大事だと思うのです。
自己主張のさじ加減
介護を受けていると、自分の意見や希望もありますよね。
例えば、毎日の食事で「もう少し濃い味がいい」とか、お風呂の時間を「少し遅くしてほしい」とか、そういった小さな希望が、日常に大きな影響を与えることがあります。
でもそれを全部伝えると「ワガママかな」と思われるかもしれません。
だから、どこまで自己主張するかのバランスが大事だと思うのです。
そのためにまずは「ここだけは譲れない!」というポイントを自分の中ではっきりさせてみるところから。
たとえば、痛みが出るような姿勢で長時間過ごすのは避けたいとか、アレルギーがある食べ物だけは絶対に避けてほしいなど、健康や生活に直結する部分は遠慮せずに話すべきです。
これらは「ワガママ」ではなく、自分の生活の質を守るために必要なことですから、遠慮せずに伝えて大丈夫です。
逆に、日常のちょっとした不満や気になる部分については、少し妥協することも大切です。
たとえば部屋が少し寒いと感じても、上着や掛けるもので対処できるなら、部屋の温度を変えずに我慢するのもアリです。
こういった小さな妥協は介護してくれる人との良い関係を保つために役立ちます。
お互いに人間らしい関わりを持つ
介護する側も一人の人間で、疲れやストレスを感じるていることがあります。
相手の立場を考えると、自分の希望を全部押し通すのは現実的ではないですよね。
なので介護者と良い関係を築くためには、相手の努力や時間を尊重しつつ、自分の要望を伝えるコミュニケーションが大切。
お互いに少しずつ歩み寄り、譲れるところは譲り、どうしても必要な部分はしっかり伝えることで、より快適で心地よい介護環境を作れると思います。
介護は一方的に助けてもらうものではなく、コミュニケーションが重要。
してもらったら「ありがとう」と伝えたり、疲れている様子を見たら「何かあった?」と気にかけたりすることでも関係が良くなります。
そうしていくことで、言えるワガママのラインが少し上がっちゃうかもしれませんね。
「ワガママのさじ加減」をうまく使って、お互いが気持ちよく過ごせる関係を築くことを大切にしたいと普段から心がけています。
受容や妥協のバランスを取りながら、感謝の気持ちを忘れずに自分の気持ちも大事にすることで、介護を受ける側としての心の安定にもつながるでしょう。
心の安定のために
介護を受ける体調ということは、自分の体が思い通りにならずイライラすることも多いかもです。
でも、心地よく過ごせる環境を作ることが療養環境を良くするためのポイントだと思うのです。
心の安定を保つためには、自己主張と妥協のバランスが大事で、調整を心がけることで介護してくれる人との関係もスムーズになれちゃいます。
また、介護は一方的ではなく、相手の疲れや努力を理解し、感謝の気持ちを示すことで信頼関係が深まります。
自分の体調が悪いときはそれどころじゃない!と余裕がないかもしれませんが、できる範囲で心地よい環境を作ることが療養生活や心の安定につながると信じています。
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