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#657 蒲島知事のストーリーと夢を言葉にする力 - ワーママはる https://voicy.jp/channel/862/144253#Voicy どんな環境でも読書は味方になるそして夢を言葉にしておく力

#657 蒲島知事のストーリーと夢を言葉にする力 - ワーママはる
https://voicy.jp/channel/862/144253
#Voicy
どんな環境でも読書は味方になる
そして夢を言葉にしておく力

はい。では今日はですね。
ゆるーく、ちょっと私がちょっとすごいなと思った人の生涯についてお話してみたいと思います。
誰かなんですが、現熊本県知事の蒲島郁夫さんになります。
今日は彼の人生についてのお話になりますので、政治的な判断等の私のですね。
主観は入れておりません。
ただ1人の男性がどう生きて、今、どう生きているのかというお話をさせていただきます。
彼はですね、実は東大の教授から選挙に出て、県知事に当選してます。
でっ、その前の学歴もですね。
ハーバード大ということで、いわゆるエリートだと思っている方がとても多いんですよね。
実は彼はですね、日本国内の学歴は高卒になります、はい。
えっ、どういうことって、思わたと思うんですが、ここにから自身のですね。
ここに彼自身のですね、いろんな生き方とか、偶然の出会いとか、いろんなものがあったんだなということを振り返って見ていると、いろいろ勉強になりましたので、順にご紹介していきます。
まず蒲島知事は、現在の熊本県の山鹿市というところのご出身だそうです。
家が大変貧しくて、兄弟もいたために小学校2年生から新聞配達を高校生までずっとして、家を支えていた。
そして、他の兄弟もそうしていたので、それが当たり前だと思って、過ごしてきたそうです。
なので、もちろん勉強などをする機会がなくてですね。
配っている新聞を漢字もわからないまま読んでいた。
もしくは学校の図書館に行って、本を読んでいた。
これが彼の学習の現体系になっているそうです。
しかし、家ではやはり手伝いもあるし、貧しいので、あまり勉強はできず、ずっと落ちこぼれのまま高校を卒業されます。
高校の成績はですね、これはいろんなところにネット情報として載ってますが、220人中200番ということで成績も良くなく、そのまま農協、JAに勤められています。
JAに勤めたものの、JAの仕事って、要はいろんな農家さんで肥料を持ってたりとか、何か農作物をやりとりしたりとか、畜産をやりとりしたりとか、いろいろあって、あまり向いてないなと思っていたんだそうです。
そんなときにアメリカにですね、要はもう、農協系の人を派遣しよう、青年を派遣しようという機会がありまして、そこに手を挙げてですね。
アメリカに行かれます、アイダホ州の大きな農場に行ってのは、要は向こうはですね、農業の先進国というか、もう日本とはレベルが違うぐらいですね。
畜産を含めて、発達していますので、それを学んで帰ってこいということで行ってきたそうです。
その中で運命的な出会いかどうかわかりませんが、ネブラスカ大学で学科の勉強が3ヶ月ほどあったんですよね。
体、動かすだけでなく、どういう仕組みになっているのか、どういうことが起きるのかっていうことを学問として勉強しておく必要もあるので、ネブラスカ大学で勉強がありました。
そこでですね、畜産学に出会って、そこからあー、自分は体動かすんじゃなくて、こういったことを勉強したいんだということに気づかれたんだそうです。
その後ですね、そうは言っても、そこに残れるんじゃないんですね。
要は青年実業団みたいな感じで、派遣されてるだけなので日本に帰らなければいけません。
帰ってきて、やっぱりネブラスカ大学でそういった畜産を勉強したいな。
学問として勉強したいなと思われた蒲島知事はですね。
お兄さんのところで働いて、半年ほどお金を貯めて、もう一度、ネブラスカ大学に行って、試験を受けられるんだそうです。
結果的には成績はあまり良くなかったそうなんですが、農業研修生として、過去2年間行っていたという実績があるので、それを見てくださっていた当時のネブラスカ大学の教授の方の推薦もあって、24歳のときに大学に入ることが叶います。
学費も何も持ってきてませんので、アメリカでアルバイトをしながらですね。
学費を払って、学問を深めていくと、繁殖生理学、要は豚の繁殖ですね。
繁殖に関しての学問にすごく傾倒していって、そこの教授からですね。
このまま一緒に残って研究しないかとまで言われるようになったんだそうです。
ところが、お金もないし、そのまま研究していくっていうのもいいなと思ったけども、幼少期からもう一つ描いていた夢というのを思い出したといわれています。
何を思い出したかですが、蒲島知事が新聞配達をしながら、幼少期を思っていた夢はですね。
大きな牧場を経営してみたい。
あと小説家になってみたい。
文章や本を読むのが好きなので、あと最後はですね、政治家になってみたいなと思っていたんだそうです。
このときのことを振り返えられているのはすごくですね。感慨深いなと思っていて、彼はですね、やっぱり貧しかったので、自分で勉強する、学習するものを与えられてるわけじゃないんですよね。
むしろ、新聞配達をしてるので、新聞からの情報だったり、あと図書館の本は読んでいいと言われていたので、好きなだけ読むことができた。
このときですね、自分は経験として何も持ち合わせてないけども、いろんな世界がこの世にあるということを本から学び、それを想像することによって、自分の夢が形づくられていったんじゃないかと考察されていて、これが素晴らしいなと思っています。
私達って、こう与えられているものがあるから、何か、夢とか、形作りもある気がしてしまうんですが、そこに何もなくてもですね。
脳みそ、考えることは誰も止めることはできないんですよね。
少年期の蒲島知事は多分、自分の今の現状って、小学生からしたら、苦しいですよね。
いくら貧しい時代と言われても、同級生は普通に学校に行って、綺麗な靴とか履いているのに、自分は、小学校2年生から新聞配達をしなきゃいけない。
しかも、多分、高校出たら農協とか、いわゆる肉体労働系の仕事をしなきゃいけないんだろうなということが、未来としては、形づくられていたんだと思います。
家に早めにお金を入れなきゃいけないとかですね。
そんな中でも彼がですね、こうなったらいいなっていう夢を失わなかったのって、多分、新聞とか、本の力なんですよね。
しかもそれがですね、24歳、その蒲島知事はですね。
今、お話しますが、ハーバード大学に行って、経済学を勉強されるんですが、そこまでずっと繋がっていったのが、すごい話だなと思って今日はご紹介します。
では、ネブラスカ大学の大学院にそのまま残って研究しないかと言われたところに戻りたいと思いますが、しかしですね、そのときに思い出すんです。
あっ、僕の夢って、牧場を経営したいという思いもあったけど、もう一つあったと、政治家になりたかったんだ。
でも、政治家になるんだったら、ハーバードとかに行かなきゃ駄目だなというふうにその時、思われたんだそうです。
しかしですね、お金はないし、もう当時、家族もいたので家族もいる。
ハーバード大に行こうにも、今まで畜産しか勉強してないので、経営学とか、経済学とか全く勉強してないのにどうやっていくんだろうと思ったところ、当時のネブラスカ大学の教授がハーバードの経営学ですね。
経営学部に入ることに関して推薦状を書いてくださって、そこからなんと奨学金も出て、入学が決まり、入れることになったというオチがあります、すごいですよね。
そこからは政治学を極め、しかし、お金がないのでですね。
普通なら卒業まで5、6年博士課程がかかるところ、3年9ヶ月で卒業してもう帰国をしなければいけないということで卒業されました。
最終的にはそこから、筑波大の教授になって、東大の教授になり、そして61歳で政治家になりたかったという夢を叶えるために県知事選に出て、熊本県知事として、今でもご活躍されていらっしゃいます。
こう話すとですね、なんか運もいいし、いろいろとタイミングが合ってたのかなっていう感じもしてしまいますが、多分、裏にはですね、やっぱりものすごい努力をされてらっしゃると思いますし、その運が来たときに、ちゃんと手を挙げる準備もできていたんだろうなというふうに思います。
要は、このタイミングでちゃんと自分がこういうことを言わないと、その夢は叶わない、つまり奨学金がないと、学校には行けないとかですね。
ここで推薦してもらわないと困るとかですね。
こういうふうにしたいと思っているとか、自分がそのまま畜産を勉強してもですね。
元のですね、最初の農業系の大学にそのままいて、教授という道もあったと思うんですが、いや、そうじゃないんだと、自分の夢は政治学もあったんだってことですね。
幼少期のことを思い出す力もあった。
それによっていろんなものを引き寄せたんだろうなと思います。
私が子供を育てているので思うんですが、やはりですね、この幼児期に自分の意図した場所と違うところに産まれてしまった、もしくは、自分の持って才能と違うことをしなければいけない家庭環境に生まれてしまったということは往々にしてあると思うんですよね。
多くの人間は環境の奴隷、環境に負けてしまうと思います。
私だったら多分ですね、今頃農協で何かお仕事していると思います。
なんですが、そこで幼少期の頃ですね。
ただ本を読んで終わるのではなく、そこを想像して、もし自分がどんな夢を持つんだったらと、3つ夢を決めていたことが、彼の人生を大きく変えたんじゃないかなと思います。
夢には力があるし、創造するということは誰にも止めることができません。
人間は環境の奴隷ではあるけども、この創造する夢を持つということが本当に大事だなと思いましたので、今日の夜、息子に話してやりたいという練習でvoicyで収録してみました。
皆さんも、お子さんと寝る前に、ちょっとピロートークで、こういったお話されてみてはいかがでしょうか?
私のvoicy聴いた後、そのままパクッてお話いただくと、夢の大切さが伝わるんじゃないかなと思います。

プロフィール
Profile
蒲島郁夫IKUO KABASHIMA

生年月日:昭和22年(1947)1月28日
最終学歴:昭和54年(1979)ハーバード大学大学院(政治経済学博士号)
趣味:読書、球磨焼酎
好きな言葉:人生は夢

学歴・職歴
学歴

1965年(昭和40年)3月
熊本県立鹿本高校卒業
1971年(昭和46年)9月
ネブラスカ大学農学部入学
1974年(昭和49年)5月
ネブラスカ大学農学部卒業
1974年(昭和49年)9月
ネブラスカ大学大学院農業経済学修士課程入学(1977年同修士号取得)
1975年(昭和50年)9月
ハーバード大学大学院政治経済学博士課程入学(1977年行政学修士号(MPA)取得)
1979年(昭和54年)11月
ハーバード大学大学院政治経済学専攻博士号取得(Ph.D.)
職歴

1965年(昭和40年)4月
稲田村農業協同組合勤務
1968年(昭和43年)6月
アメリカ合衆国渡航(派米農業研修生)
1980年(昭和55年)9月
筑波大学社会工学系講師
1984年(昭和59年)4月
ワシントン大学国際問題研究所客員准教授
1984年(昭和59年)6月
プリンストン大学国際問題研究所客員研究員
1985年(昭和60年)11月
筑波大学社会工学系助教授
1991年(平成3年)4月
筑波大学社会工学系教授
1996年(平成8年)4月
筑波大学大学院国際政治経済学研究科長
1997年(平成9年)4月
東京大学大学院法学政治学研究科教授
2007年(平成19年)8月
熊本県立大学客員教授(翌年3月まで)
2008年(平成20年)3月
東京大学辞職
2008年(平成20年)4月16日
熊本県知事就任


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