ホームレス妊婦になりかけた話5《臨月妊婦、死にものぐるいで家を探す編》
このブログを書いている今、この問題はまだ解決していなくて続いている状態です。
でも、安心してください。次の場所は奇跡的にみつかりました。
ゆったり、のんびり、毎日のおだやかな日々を噛み締めながら、安心・安全にマタニティライフ(37周目)を過ごせております。
今回は、ホームレス妊婦〜この環境を手にするまでの、賃貸探しの経緯をご報告がてら書かせていただきます。
うさんくさすぎるベトナムBBA(ばばあ)との初対面を終え、帰路についた私たち。
世の中は大谷翔平選手のDodgersでの大活躍、次の大統領選(トランプ勝利)で燃え上がっています。
でも私たちは、それどころじゃない!!
臨月前なのに、ちっとも臨月を無事にむかえた喜びさえ味わうこともできません。
賃貸契約白紙を告げられたその日、絶望的な気持ちでぐっすり眠ることができませんでした。
いえ、その日だけでなく、その日から何日も寝ることができなくなっていきました。
1週間後には今住んでいるシェアハウスを絶対にでなくてはいけない。(期限は1週間ちょいありましたが、ハウスメイトと2〜3日前に出ると約束していたので出る日が早まっていました)
こんなピンチに見舞われたとき、いつも私たち夫婦の反応は真っ二つにわかれます。
旦那さんはギリギリのギリギリのギリギリまで、慌てないタイプ。というか、変に慌てて動き回らないタイプ。人生の波に身を委ね、いざ動く必要があるときだけ動くタイプ。40数年、人生山あり谷あり、経験を重ねてきた人の動きです。どうにもできないことはできない。人生の流れに身を委ねてどうにかなるときもある精神で、これまでの人生もどうにかなってきたと言います。(でも内心はちょっとドキドキしているらしい)
わたしは、20代前半まではギリギリまで動かないタイプ。夏休みの宿題も夏休み終了1週間前にヒーヒー言いながらするタイプ。美味しいご飯も最後に食べるタイプ。でしたが、人生のありとあらゆる場面でギリギリ行動をつづけた結果、何度も痛い目に遭いまくってきたので、途中で改心。それから前もって前もって前もって準備しないと落ち着かないタイプに切り替わりました。なので、今でも検索しなくていいこと、計画しなくてもいいことも、とことん念入りに調査して深く深く考え、とことん突っ走ってしてしまう、慎重&考えすぎるタイプになっています。
きっと人として、半々のバランスがいいのでしょうが、30〜40にもなった大人が今から性格を変えるのも難しいところで、意見をぶつけ合いながらも夫婦で手を取りあって生きています。
世界には、いろいろな夫婦がいますが、私たちはこれまでの4年間、そんな感じでバランスを取りながらアメリカ生活の壁を乗り越えてきました。
そして今回も旦那さんは「大丈夫。きっと良い方向にいくよ。」と、言い放ったではありませんか。
I Can't Believe. アイキャント、ビリーブ。
信じられない!!この状況は、どう考えてもギリギリのギリギリのギリギリだよ?私たち、まだ何も行動していないのに、勝手に良い方向に進むわけないじゃん。今、かなり最悪な状況。明日生まれたらどうすんの?ホームレスになるよ?「大丈夫。」って言葉、必至に動きまくって準備万全の人が言う言葉だと思うんだけど。シェアハウスの期限、残り1週間だよ?今すぐにでも全力で血眼で動きまくって必至に次の家を見つけるべきでしょ!!
あらゆるストレスがのしかかり、シンプルに旦那にいらついてしまいました。
これはもう、誰にも任せられない。
これはわたしが動かなければ決まらない案件のようだ。
いくぞ、腹の中のベイビー。
この瞬間からコツコツ続けていたブログの更新も停止し、すべての時間と労力を賃貸探しにあてました。
臨月間際の妊婦、死に物狂いの家探しスタートです。
ちなみに「旦那さんはなにしてるの?」と勘違いされがちなので、どうでもいいかも知れない補足をば。
旦那さんはアウトドア派、わたしはインドア派。
ネット関係は完全にわたしが得意で(中学生頃からネットでサイト立ち上げたりフリマしたりしてた)、これまでもアメリカ生活で提出するネット資料提出系など、ほぼすべてわたしが担当してきました。
アメリカってVISA、車、賃貸、税金、雇用、病院など、 もーほぼすべてがネットで完結。めちゃくちゃネット社会です。ネット弱者のおじいおばあはアメリカ生活、かなり苦労すると思います。
そして旦那さんは体力、直感型で、超アナログ人間。出会ったとき、指一本でキーボードを押している姿をみて、原始時代のはじめてパソコンを触ったお猿さんかと思いました。それほどネットが不得意人間なんです。任せたこともありましたが、わたしが30分でできる内容を3〜4時間かけて完成させ(ミス多発)めちゃくちゃストレス抱えているところをみて、これからは得意なわたしが担当しよう。との判断に至りました。
そんな、わたしとは見事に正反対の性格。なので、旦那さんが得意な交渉、やり取り、話し合い、判断などは主に旦那さんが担当。運動系、運転、引越し作業、整理整頓、家事、料理なども旦那さんのほうが得意なので特に妊娠中は率先して担当してくれてきました。感謝しかありません!!
なので、今回の残り7日間の引越場所インターネットさがしは、旦那さんは手伝わない。のではなく、わたしが得意なので自然と担当になっていました。
本当はなにもかも投げだしたい。いくらネット得意なわたしでも、ここアメリカで1週間で賃貸をおさえるなんて無謀だ。普通の契約でも審査で1週間いるのに。
迫りくるシェアハウス退去日をかんじながら、精神的にどんどん追い込まれていました。
何度も書きますが、本当にキツかったです。特に気持ちの部分が。
でも、やれる人がやらなければ!!絶対に、次の家は決まらない。
折れる気持ちを何度も立て直し、現実と向かい合って進んでいきました。
もう頼れるところはベトナムFacebookコミュニティしかない!と、勢いで書き込みました。
「借りる予定の家が、大家さんの都合で借りれなくなりました。臨月間近の妊婦です。誰か助けてください。」
まだこんな事態になっていないとき、ベトナム人コミュニティFacebookの投稿に、Google翻訳をしてベトナム語で「妊婦です。賃貸探しています。」という内容の投稿をしたことがありました。
ちらほら反応はあったものの、途中からアンチが現れ、詐欺師あつかいされたのです。
「こいつはスパム(詐欺師)だ!」とか、「賃貸詐欺だ。こいつに貸すと、最初の1ヶ月だけ払って、あとは滞納して出ていってくれないぞ!!こいつはGoogle翻訳を使っている。気をつけろ!!!」など、好き勝手書かれました。悲しい。
こうしたアンチが現れる理由は、アメリカのネットには詐欺師が多いこと、そしてアメリカに住むベトナム人の結束が強いからだと個人的に感じています。
ベトナム人コミュニティをみていると、めちゃくちゃ助け合って生きているなと感じるのです。そうした結束の強さは国により異なります。
そんな経験があり、今回は英語で書き込みました。(それでもまた詐欺師扱いされましたが今回は構っている暇がないのでスルー)
HELP ME ・・・。
投稿を終え、手動でFacebookの賃貸レンタルの投稿を毎日眺め、毎日ドキドキしながら過ごしました。
そうして動ける範囲で動くしかなく、1日1日と時間の過ぎるなか、賃貸探し以外のしなくてはいけないことも手につかず、ただ祈って動き続けることしかできませんでした。
VISAの更新もある、引っ越しの準備、ベイビーの定期検診、お迎え準備、、
もうモーテルやAirbnbで新生児を数ヶ月育て、VISAが切れるころに新生児をつれて日本に帰らなくてはいけないのだろうか・・・。
シェアハウス退出期限、残り7日目。
ピロンッ♪
そこに1通のメッセージが届きました。
続く