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大人にも勧めたい児童文学 | まよなかの魔女の秘密

ジャンル:小説(ファンタジー)
タイトル:まよなかの魔女の秘密
作者  :岡田淳
発行年 :1999年
出版社 :理論社
1人で読むなら:小3くらいから

物静かで、一人でいるのが好きな男の子、スキッパー。
森の中の、船の形をした家で、ほとんど一人暮らしをしている。
そのスキッパーと個性的な森の住人たちの、楽しい童話シリーズ。

今回は、一人の好きなスキッパーが
いつも気さくなお隣さんのために一肌脱ぐ話。
ミステリーとアクションで、ドキドキの展開。
そして「人を丸ごと愛すること」を描いたエンディングは
きっと大人の読者の心にしみるはず。
(スキッパーにはまだ分からなかったらしいけど)

このシリーズのいいところは
スキッパーが人と関わるようになったことを
ことさら強調するのではなくて
スキッパーだけの豊かな内面世界も
同時に描かれているところ。
人と関わる時間と一人の時間とを、かわるがわる過ごして
スキッパーはゆっくり成長していく。

大人は日々忙しくて、自分の心の声を聞く時間があまりない。
そういう自分時間を少しでも持ちたい、
そんな気持ちが湧いてくる。

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