『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』感想

■ Watching:『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』

これまでのMCU作品はすべて字幕で観ており、トムホ声のピーター・パーカーが私のピーター・パーカーだったので今作ももちろん字幕で観るつもり…だったのですが、のらりくらりとしているうちに近所の映画館では吹替版のみしかなくなってしまっていた。それに気づいたのが劇場到着の10分前。どうしようかなと迷った挙句、吹替版デビューしました。

特に違和感を感じることはなかったし、文字を追わなくていい分画面に集中できたので、吹替も良いな!という気づきを今さらながらすることになった。

(あと、SixTONESの『Rosy』が聞けたのは思わぬハッピー)


感想としては「テスト範囲間違えてた!」

これはもう本当に。「ああこんなの!もっと楽しむ方法があったのに!」と映画を観ている最中に思うことってなかなか無い気もするので、有り難い体験をしたとも言えるかもしれないけれど。もっと映画を観ておけば良かったとこのときほど思ったことはない。これはもう一度改めて観るリストに速攻で追加されました。


あとは「ドクター?話は最後まで聞いて!」

せっかちすぎないドクター?ちゃんと対話をしなくちゃ…しかも貴方のご存じの通り相手は子供なんだから…

対話という意味では、ヴィラン勢とスパイダーマンの間での対話ももっと必要ではないか?エレクトロとかぜんぜん納得してなかったよな…とも。


というところはさておき、全体を通してのスピード感やワクワクはさすがスパイダーマン!テスト範囲を間違えていた私でも存分に胸を熱くし、拳を突き上げました。

MCU作品の中でも純粋に楽しめるシーンが多いのがスパイダーマンの醍醐味だと思う。巨大軍需企業のCEOや医者から転落して魔術の修行する人の生活と比較して、学生のそれはイメージしやすく、親しみが湧くというのもある。


しかしこれからのピーターのことを考えると気が重い。友達がいて、恋人がいて、家族がいて、好奇心旺盛で、おしゃべりで、お調子者で、無邪気で、勉強ができて、とはいえちょっと残念で、たまに利己的で、思慮に欠けるときもある。そんな年相応のスパイダーマンの姿はもう見られないんだろうか。「大人になるとき」というやつは、こんなにも残酷に急速に彼のもとに訪れなければならないのか。"親愛なる隣人"には親愛なる隣人と呼べる存在があってはならないのか。

■ Listening:『アフター6ジャンクション』

- ムービーウォッチメン:『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』

(2022.02.09)

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