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推しとチェキを撮る
1ヶ月前に頓知気さきなちゃんのライブに行った話を書いたが、6月もまたライブに足を運んだ。前回は勇気が出なくて撮れなかったチェキを今回は撮るぞと僕は意気込んでいた。
運良く取れたチケットは整理番号が1桁で、僕は最前列を確保出来た。確保出来たはいいものの、僕は曲はあんまり知らないし、ペンライトも持っていないから、こんなやつが最前列にきていいのか不安だった。
周りはみんな緑色のペンライトを持っている。みんなどこでペンライトを入手しているのだろう。グッズにはペンライトは売っていなくて僕はどこで買えるのかが一向に分からない。
ドリンクを飲みながら、静かに待っていると18時になってさきなちゃんが登場した。さきなちゃんは夏っぽいセーターを着ていて、今日も一段と可愛い。
さきなちゃんは歌も上手だが、トークも面白くて好きだ。ファンと話しながら進むMCはいつも盛り上がっていて、お客さんとの距離が近いところがさきなちゃんのライブの良さだと思う。
ただライブはもちろん楽しんでいたけど、僕には内心ずっと気にしてることがあった。その後のチェキ会のことで頭がいっぱいになっていたのだ。今目の前でキラキラ輝いているさきなちゃんと僕は一対一でまともに話せるのだろうか。
楽しみなようで、緊張で汗がダラダラ出てくる。
ライブは1時間くらいで終了して、いよいよチェキ会が始まった。僕は3000円で買ったチェキ券を手のひらで握りしめる。周りを見ると、可愛い女の子のばかりで、こんなところに僕みたいな芋男子が来ていいものかとますます不安になった。
僕は1人では緊張を抱えきれなくなって、前にいた女の子につい話しかけてしまった。
「すいません、前回お母さんと来ていましたよね?」
前回ライブに行った時、隣に座っていた人が今回もたまたま前であった。僕は親子で来るなんて珍しいなと思ってその子の顔を覚えていた。
「あっ!隣りにいた人ですよね!?」
女の子も僕のことを覚えていたらしく、すぐに仲良くなった。
その子から今日やったセトリや、普段のライブの様子などを色々と教えてもらった。僕は「ペンライトってどこで買ってるんですか?」と聞いたら、その子は「100均で買ってるよ」と教えてくれた。それを各々アレンジして使っているらしい。僕も次のライブまでには100均で買おうと思った。
その子と楽しく話しているうちに緊張はほぐれ、あっという間に順番が回ってきた。
女の子は「やばいどうしよう!」と言いながら、さきなちゃんが座っている場所に向かう。
僕も「やばいやばい次だ」と焦ってきた、さきなちゃんと何を話せばいいんだ、チェキってどうやって撮ればいいんだ!とパニック状態である。
係員に「次の方どうぞ」と言われ、僕はさきなちゃんが座っている椅子に向かった。憧れの人が今目の前に座っている、僕の頭はもう真っ白だった。そしたら、さきなちゃんの方から話しかけてくれた。
「初めてましてだよね?今日ライブ中誰だろうってずっと思ってた」
「はい、初めて来ました。すいません、ペンライトも持たずに」
さきなちゃんは新参者にも優しく話してくれる。僕はさきなちゃんと何話せばいいんだろうと心配していたが、さきなちゃんの方から「何歳なの?」「肌綺麗だね。」と色々話しかけてくれた。
僕はそこは凄いプロだなと思った、どんな人にも気さくに話せる術を彼女は持っているのだ。
「肌綺麗だね」なんて言われると、つい嬉しくなってしまう。
係員の人に「それでは写真撮りますよ」と言われ、さきなちゃんに「ポーズどうしよっか?」と聞かれる。
僕は意を決して「顔ハートでお願いします。」と言った。26年生きてきて顔ハートで写真なんて撮ったことないが、せっかくの機会だしこれで撮りたい。
写真を撮る時、さきなちゃんが僕の方にグッと寄ってきてくれて僕は一瞬ドキッとした。横を見ればさきなちゃんの可愛い顔がこんなに近くにある。
パシャリ。
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帰る時にさきなちゃんから「今日はどうして来てくれたの?」と質問された。
僕は一瞬考えた後、すぐに言葉が出てきた。
そんなの決まってるじゃないか。
「好きだからです!!!」
突然の愛の告白みたいになってしまったが、
さきなちゃんは満面の笑みで「嬉しいありがとう!!!」と言ってくれた。「僕はまた行きます!」と言って、手を振って別れた。
えっ何これ。
何だこのあったかい気持ち。
チェキ会めっちゃ楽しいんですけど!!!!
推しと会えることがこんなに素晴らしいことだととは思っていなかった。前回参加しなかったことを後悔する。チェキは絶対撮った方が楽しい。
僕は仲良くなった子と「可愛かったね!」とロビーで盛り上がった。その子とはLINEも交換した。僕は勝手に同い年くらいかと思っていたが、歳を聞いてみるとなんと20歳だった。
今は専門学校をやめてこれからどうしようかなと考えてる最中だと教えてくれた。
その子はさきなちゃんの前向きなマインドが好きらしく、さきなちゃんを見ていると自分も頑張らなきゃと勇気を貰うらしい。
僕もそうだねと相槌を打ち、その子の人生がこれからうまくいくといいなと思った。
あれから3日経っているが、チェキを撮った嬉しい気持ちがずっと胸にある。チェキはスマホの壁紙に設定し、仕事中もさきなちゃんとの会話を思い出しながら1人ニヤニヤしている。(仕事しろ)
推しと会えるってアイドルならではの文化だと思うが、推しを身近に感じることが出来てとてもいいなと思う。この楽しみがあれば、日々の辛いことや嫌なことだって乗り越えていけると思えるそんな力をアイドルは持っている。
次も絶対に行きたいと思ったが、次のライブの日は友達と映画を観る約束をしていたから行けないことが発覚した。
正直映画を別日にズラして会いに行きたいぐらいだ。また必ずさきなちゃんに会いに行こう。
ライブ終わってからこの曲が頭から離れない、可愛い曲なので是非聴いてみてね!!
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