質問 鈴木猛康幹事の新刊「地域防災の実践」について教えてください。
概要
➀24年4月17日に鈴木猛康「地域防災の実践」(理工図書)発刊
②広域避難と土砂災害警戒区域の地区防災計画支援活動についても言及
③目次
解説
➀24年4月17日に鈴木猛康「地域防災の実践」(理工図書)発刊
地区防災計画学会の鈴木猛康幹事(山梨大学名誉教授)の新刊である「地域防災の実践-自然災害から国民や外国人旅行者を守るための実学ー」が、理工図書から2024年4月17日に発刊されました。
②広域避難と土砂災害警戒区域の地区防災計画支援活動についても言及
令和6年能登半島地震では、激震によって多数の住家が損壊し、火災が発生・延焼し、土砂災害・津波が発生し、道路が寸断されて集落が孤立する等あらゆる災害が発生しました。
鈴木幹事は、本書において、多くの自然災害の現場を調査し、地域防災活動に実際に関わってきた経験を受けて、我が国の防災対策の現状と歴史を踏まえ、地域で整えるべき市町村の防災体制、地区防災計画、そして日本人だけでなくインバウンド観光客や在留外国人を含めた防災対策について記しています。
前半で基礎知識をまとめた上で、後半でワークショップや実証実験等の取組について書かれており、理解しやすい構成となっています。
水害に対する広域避難や土砂災害に対する警戒避難については、鈴木幹事が、地区住民とともに取り組んだ地区防災活動のリスクコミュニケーションについて、そのステップがしっかりと説明されており、地区防災計画を実践する上で参考になると思われます。
また、インバウンド観光客を対象とし、AI多言語翻訳アプリを適用した災害対応の実証実験は、新たな視点の研究領域と言えます。
鈴木幹事は、読者の対象を地域防災を進める行政、研究者、事業者、個人等と幅広く想定されています。
ぜひ読んでみてください。
③目次