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【読書感想文】学校では教えてくれない大切なこと4 ステキになりたい

 旺文社から出ている小学生向けの学習書シリーズ『学校では教えてくれない大切なこと』の第4弾、『ステキになりたい』を読みました。
マンガ・イラストはオオノ マサフミさん。

 私は「そもそもステキって何?」などと哲学的に考えてしまうたちなので、この本のタイトルを見た時も「ステキとは…」みたいな内容だったらいいな、と淡い期待を抱きました。
しかし、もちろんそのような期待通りにはいかず、ただ女の子が女子力を磨いていくにはどうしたらいいか、という内容でした。

 まるで女性ファッション誌のような内容で、身だしなみのことや体の悩みのことといった外見的なことから、占いや楽器演奏のしかたなど内面的なことまで、とにかく色々な自分磨きを主人公たちがしていきます。

 個人的には、小学生の時にこれを読めばおそらく一通り試してみたと思います。
昔はそれなりにオンナノコしておりましたので…。
しかし、残念ながらアラフォーにもなると、この本に書いてあるようなことはほとんど既に知っていて、しかも試して失敗したようなことまであります。

例えば「ラブラブ スイーツ大作戦!」とか。
例えば「手作りアクセでキメル!」とか。
世の中にはスイーツを上手に作れる人もアクセサリーを上手に作れる人もたくさんいるので、不器用な私がわざわざイマイチなスイーツやアクセを作るよりも、市販の物を買った方が良いと、長年の経験から悟ってしまったのです。

 ただ、大切なことが本の最初に書いてあります。
「着飾ることが目的ではありません。
 毎日を気分よく笑顔でいることが重要です」
つまり、笑顔になれたらステキになれるとのこと。
この本に書かれている女性ファッション誌的な自分磨きをして笑顔になれる人はそうしたらいいし、私のように市販のスイーツやアクセサリーを買った方が笑顔になれる人は、そうしたらいい。

 具体的な方法としてのボリュームはやはりこの本だけでは少なすぎると思うので、「ステキになれる方法は人それぞれで、この本に書いたこと以外にも無数にある」ということをもう少し強調してくれた方が、この本を子に与える親御さんも安心かな、と思いました。

 とは言え、きっと小学生ならこの本に書いてあることを素直に実行に移して、笑顔にもなれるのでしょう。そういうひたむきな自分磨きができるのはちょっと羨ましいです。
私も、安い洗顔料で肌荒れしたり安いカミソリで出血したりしながら、ひたむきに榎本加奈子ちゃんを目指していた頃があったなぁと…とても遠い記憶が蘇りました。

 少し、ほんの少しですけど、そのひたむきさは今も持っているんじゃないかと、この本が思わせてくれました。
もちろん、具体的な方法は小学生向けなのでそのままは取り入れられませんが、自分の年齢なりの、気分よく笑顔でいられる方法を、これからもひたむきに探して試して失敗したり笑顔になったりするのも悪くないかな、と思いました。

以上、女子力底辺のアラフォーが今さら小学生向けの『ステキになりたい』を読んだ感想でした。




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