モテる女を目指して。

こんばんは、まえだこむぎです。

今日は ちょっと思い出した話を……

そう、あれは高校卒業してすぐの頃の話。

当時、色っぽい話どころか、男の気配のない私の友人が会うなり突然言い出した。


『ボーダーを着る女はモテないらいしよ！！』

と教えてくれた。

ボーダーの服を着ながら。

その子のお父様が読んでいた新聞の広告に、そんなタイトルの本があったらしい。

わたしはボーダーの服を着る彼女を見ながら、なるほど……説得力があるな……なんて思いながら ふんふんと興味津々に聞いていた。

そう……

ボーダーの服を着ながら。

もう説得力も2倍。

言い逃れのできないボーダー2人組。

そこから私は、ボーダーの服を見るたびにその言葉が脳裏をよぎり、無意識のうちに避けるようになった。

ボーダーを避けたところでモテるどころか、オシャレにすらなれないと気づくまで時間がかかった。だが、うら若き乙女だったわたしは足掻き続けていた。

数年後、彼女に当時の話をした。
あの話を聞いてからボーダーは避けてるよ！と。

彼女から帰ってきた言葉に、わたしは耳を疑った。

『えっ？そうなの？！
ボーダーってモテないの？！』

全部忘れていやがった。

友によって呪いをかけられていた数年。

太ボーダーから細ボーダー、半袖ボーダーに長袖ボーダー……いくつボーダーを見送ったことか。

なのに忘れているなんて。

もう……ほんと………

好き。

そういうところも好きだぜ。

たとえ、ボーダーで末代まで呪われたとしても好き。

そんな大好きな友のエピソードを思い出したので、noteに書いてみました。えへへ。

もちろん、ボーダーの服を着ながら。

20230921KOMUGI