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HSPさんの幸福になるための考え方

いつかHSPの完全解説書なるものを書く予定ですが、先に少し解説しておきます。

HSPさんが幸せになるためには、

・HSPさんの脳の特徴
・HSPさんの気質の由来

についての正しい知識、
理解が必要になると考えていて

今回は人間の進化の過程から、
皆さんにはHSPの本質に触れて、考え方の幅を広げて頂きたいと思い、記事を書きました。

よろしくお願いします。

まず、本「メンタル脳」でも述べられていますが、人間の脳は「生き延びること」を最優先に行動しています。


そして、HSPさんの特性で色んなことに繊細・敏感であるという事は、人より危険を早く察知でき、危険から回避でき、生き延びる能力が高いということです。

脳的にみると、HSPさんの脳は、
扁桃体という所が働きやすく、この扁桃体は主に不安や怒りの感情の役割をしています。


そしてここで大昔にさかのぼりましょう。
大昔、人間の住む環境の周りには、トラやクマ、ヘビなど敵だらけで
衛生状態も悪く、ウイルス、病気で子供はたくさん亡くなっている状況でした。

寝る場所も現代のような外界と隔離され、安全を保障されている所ではなく、(洞窟とかでしょう)

寝ている間にいつ襲われてもおかしくないという過酷な環境にいて、不安や怒り、興奮だらけだったわけですが、

この状況で生き残るためには、いち早く周りの環境の変化に、気付くことが必要だったわけです。


例えば草むらに隠れているトラのガサッという音に対して、敏感でなければ、そのまま逃げ遅れてトラに襲われてしまうでしょう。


そこで、命を守るためにHSPさんの脳は、扁桃体の働きを高くすることで、いち早く危険から避けられるように、脳の扁桃体を進化させたのです


つまり過酷な環境で生き残るためには、
敏感、繊細になる必要があったのです。


他には深く物事を考える気質も、色々パターンを考えて行動するほうが、
生き残るために有利に働いたと解釈できます。


なので、現代で言われるネガティブ思考というのは、脳が生き残るために、〇〇になったらどうしよう…と色々シチュエーションを考えて、策を考え、対処しようとしていると解釈できます。


(つまり全然ネガティブ思考ではなくて、生き残り思考だと個人的には思っています。)

この特性があるから、HSPさんの祖先は生き延びることができた。

そして、現代に生きるHSPさんは、ご祖先様たちの生き延びるための素質、気質を受け継いでいます。

しかし、HSPさん含め、多くの人がこの気質を
「ダメなもの」として、捉えがちです。
この気質は、扁桃体、交感神経をよく使うものなので、緊張、不安、イライラがどうしても出やすいのですが、

HSP気質=
・自律神経が乱れている
・落着きがない、ADHD
・弱々しい

などと解釈されがちです。

例えばHSPさんは不安感、緊張感が出ると、なんとかそれを消そうともがいてしまいますが、

HSPの気質=「病気」「弱々しい」
という認識が強いためだと考えます。

本やSNSでも、よくHSPの特性をネガティブに捉えることが多いですが、この捉え方は間違っていると言いたいです。


もし現代医学の基準で診断すれば、大昔の人たちは、危険と隣り合わせの環境に常にいて、

不安感、緊張、興奮が強いため、多くの人たちは自律神経失調症、適応障害、うつ病、パニック障害、気分障害などと診断されることとなるでしょう。


現代の医学基準で「健康」「正常」というのは、
いつも心穏やかな状態、栄養も足りていて、リラックスしている状態を指していますが、大昔の人からすれば、そんなこと不可能だと言われてしまいます。

何度も書きますが、
勝手に世の中がHSPさんの特性を、病気(自律神経失調症、適応障害など)、弱いと勝手に解釈していることが間違いです。

全て太古の昔、生き残るために脳が進化したため、それの気質を受け継いでいるだけなのです。

HSPさんの気質はよくないことと、
鵜呑みにしてしまい、自分に「負のレッテル」を貼っている方が多いです。この考え方をHSPさんは持つべきです。


加えて世間で活躍している、成功しているなど、表舞台にいる方は、堂々としていてHSP気質など持ち合わせていないように見えるし、そういう人が多いから、HSPの特性は社会的にだめだという思い込み、価値観を持ちやすいでしょう。


しかし、HSPの特性がどういった目的で、人間に備わっているのか(5人に1人はHSPと言われています。)を理解することができれば、HSPさん含め多くの人が、自分の捉え方を変えることができ、幸せに近づくことと思います。


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