特別活動の三つの視点
前回の記事に書いた三つの視点である「人間関係形成」「社会参画」「自己実現」について、解説に書かれていることを読み解いていきたいと思います。
人間関係形成
「集団の中で、人間関係を自主的、実践的により良いものへと形成する」という視点だそうです。人が社会の中で生きていくためには、一人では生きてはいけないよ、人とより良い関係を作るにはどうすればよいのかを、特別活動を通して学んでいこうということだと思います。
人とうまく付き合っていく方法は、人と付き合うことでしか学べないですよね。いくら本を読んでも、実際に周りにいる人は年齢も性別も考え方も、一人として同じ人はいないはずです。そんな多様な人の集団である学級において、人とより良い関係を作る方法を身をもって学ぶことですよね。実践的に行うという点で、道徳(価値を学ぶ)とは違うと考えています。
社会参画
この言葉が特別活動に出てくるのは、社会科を学んでいる人間にとっては大きいことです。社会科では、公民としての資質・能力を育てていくのですが、その具体として、社会の中で自分の考えを持って活動に参加していく、ということがあります。社会参画とは、社会の問題の解決に参加していくということですので、社会に出た時の練習として、学校という小さな社会、学級という小さな社会を「つくる」練習をするのが、特別活動ということだと解釈しています。
自己実現
前の二つの視点が、人や社会など他との関わりの視点であるのに対して、この自己実現は、まさに自分に関する視点です。これを、特別活動の枠組みの中でやる意味は、集団の中で自分を見つめる、ということでしょうか。周りに多様な人がいることで、自分を相対化でき、自分の長所や短所というところも見えてくるのでしょう。また、自分がどのような人間になりたいのかということも見えてくるのではないでしょうか。
以上の三つの視点を整理してみて、自分・人・社会という、まさに社会の中で生活していくための三つの要素の縮図として特別活動で学んでいくという役割がはっきりしました。それだけ重要な教科だよ!ということが言えるのだと思います。
おわりに
今回は、「特別活動の三つの視点」をテーマに書きました。
お読みいただき、ありがとうございました。
ご参考になれば嬉しいです。
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