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仲居さんの仕事内容 その2

こんばんわ!


仲居さんのお仕事その2です。

前回は旅館に勤める仲居さんのお仕事をご紹介しました!


今回は料亭、料理屋さんに勤める仲居さんの仕事内容をご紹介します。


旅館の仲居さんと、料理屋さんの仲居さんでは勤務すること時間が大きく異なる。という事はお伝えしていましたよね!


料理屋さんの仲居さんは

お昼のお食事のお客さまをお迎えするため、10時くらいから勤務開始するお店が多いです。


これもお店によって様々ですが、旅館の仲居さんは朝食の配膳がありますので(朝出し[あさだし]と言いますよ!)早朝から勤務なんですよね。


私は朝が苦手なので、朝出しのお仕事はお断りしています。。
2回ほど寝坊して遅刻して、他の方にご迷惑をかけてしまった事があるのでもう朝出しはしない!と決めています。

朝起きられるか不安で眠れなかったり、ちょこちょこと目が覚めてしまったりとストレスになるのでやりません。どーーーーーしてもと言われたらお給金は倍頂きます♪(笑)
それくらいやりたくないのです。


はい、また横道にそれました。


料理屋の仲居さんは、お昼前から出勤しまして館内の掃除、お席の準備をします。

これもお店によってはお掃除は専門の方がいらっしゃったり、前日の晩に掃除機までかけてお席の準備(お席のセットと言います)を終わらせてから帰るお店もあります。


お席のセットというのは、お食事をして頂くお部屋を綺麗に整えて、お敷[おしき]やお箸を綺麗にセッティングする事です。

あとに専門用語の所で説明しますが、和食の懐石料理は紙のランチョンマットのような敷紙[しきがみ]を敷いたり、お盆のようなお敷[おしき]を置いて、箸置(箸豆[はしまめ]と言う)とお箸を置く。というのがごくごくシンプルなお席のセットです。

あとはビアグラスを置いたりナフキンを置いたり。


箸豆は舞妓さんの簪[かんざし]のように季節ごとに形が違っていたりして、そのお店そのお店でセンスや嗜好が違うのでそれを見るだけでもとっても楽しいです♡

例えばお雛祭りの時期はお雛様の箸豆だったり、今は桜の時期ですので桜の花の形だったり、、、桜の形も花びら一枚だけの形や花全体や、何枚か花が並んだものや箸豆だけでも多種多様で♡♡


あぁーーー考えるだけでニマニマしてしまいます♡

箸豆の他に、日本酒を飲む時のグラスも季節ごと変えたり、敷紙も絵が描いてある場合は季節のお花の絵だったり、京都は祇園祭の時期などは敷紙に山鉾の絵が描いてあるものを使用したり、夏は鮎が描かれたものを使用したりするんです!!!!


ちょっとしたところで季節を感じられる♡

あぁーーー日本に生まれて良かった♡です!(笑)(笑)


このような和食の文化に魅了されてしまったのです♡


はい、またまた横道にそれました。
話したい事が沢山ありすぎるので困っちゃいます。


料理屋の仲居さんは、昼前に出勤してお席の準備をします。そして12時前くらいからお客様が来られると、担当のお席のお食事出しが始まります。

この、お食事の時間のことを『お席[おせき]』と言います。
一席[ひとせき]二時間くらいが目安です。ご来店されてお帰りになるまで二時間が基本です。

お昼の席は昼席[ひるせき]
夜のお席は夜席[よるせき]と言います。


昼席が一席だけのお店はラクチンな方で、二回転する場合は目まぐるしくて大変です!

二回転というのは、お昼のお席を2回繰り返すという事です。


例えば11時半から一席めが始まり、13時半で終わったら後片付けをして、またセットをして遅めのお昼のお席で14時から二席[ふたせき]めのお客さまが来られる!!というような感じです。

これがお昼だけのお店ならそれでもいいのですが、料理屋さんというのは夜がメインですので(お酒と共に楽しむのが懐石料理ですから)、お昼二回転して、夜も開けるとなるとそれはもうーー目まぐるしいですね


出勤してお席準備して、お出迎えして、お料理だして飲み物だしてお見送りして片付けて、セットしてお出迎えしてお料理だす飲み物だす、お会計してお見送りして片付けてセットして、、、社員さんの場合はフルタイム勤務だと休憩も行かなければいけませんから、休憩にいって夜のお席のお客さまのお出迎えしてお料理だして飲み物だしてお見送り、片付け(掃除セット。店による)


ちょっと考えただけでも目まぐるしい!!!!

ですから、そんな時こそ私のようなフリーの仲居の出番なのです。
昼席だけ、夜席だけ、頼んでおけば社員さんが休憩に行かなければならない時に交代でお席を引き継ぐことも出来ます。

アルバイトさんでも良いですよね。


昼二回転と夜の席も交代せずに全員がみっちり仕事していたら休憩も取れないブラック企業になってしまいますので。
昼席だけ、夜席だけの単発で入れる人を入れてうまくまわさないとなかなかホワイト企業にはなれません(苦笑)


しかし、フリーの仲居もパートさんやアルバイトさんも、きっちりした仕事が出来ないと、交代で任せる事が出来ないし、やはり【動ける仲居さん】でいる事は必須だと思います。


さて、旅館の仲居さん、料理屋の仲居さんの仕事内容をざっくりとご説明しました。
横道にそれることが多々ありますが、、、、(申し訳ないです、、、。。楽しくて!つい!!すみません!)


旅館の仲居さんは早朝勤務がありますので、夜はそこまで遅い時間にはならない事が多いです。

暗黙の了解となっていますが、旅館でのお料理出しは、まぁ板場さんの勤務時間のことなども絡んでくるからそうなるのかもしれませんが、どんなに遅く始まった席でも21時までにはお食事を出し切るのが良いとされます。

お泊まりに来られていますので、21時以降はなんとなくプライベートな時間。だと思いませんか?
21時過ぎてからお部屋に入るのはちょっと失礼です。

お客さまがお酒などで盛り上がってお食事が終わらない場合もありますが、、

私が仲居になりたての時に色々教えてくださった大先輩の仲居のお姉さんから「うまくこちらのペースにしていくのが腕の見せ所よ!」と教えて頂きました。

基本的にはお客さまのペースに合わせますが、早過ぎず遅過ぎず、お客さまにも心地よく、こちらの仕事に都合よく(笑)

旅館の、それもお部屋出し(お泊まりになるお部屋でお食事をされる時の事を言う)の時には21時までにはお食事が終わるようにお料理を出し切る!

すると、自分も早く帰宅できます!(笑)

翌朝の早起きのためにも、それが出来ると良いですね(^_^)


料理屋の仲居さんはですね、夜は宴会の席が多いので、帰宅時間は旅館の仲居さんより遅い事が多いです。

宴会ですと3時間くらいはかかりますので、、、最近は二次会ナシで一次会で解散する方達が多いです。
そのため一次会で粘る人が多い(苦笑)

宴会終了が遅くなると、片付ける時間も遅くなりますので、必然的に帰宅時間も遅くなります。


そんなわけで、朝早くから仕事だけど夜はそこまで遅くはならない旅館の仲居さんと、
朝はそこまで早くないけど夜は遅くなる料理屋の仲居さん。

わたしは朝が苦手なので、料理屋さんのお仕事をしています!

旅館さんでも、夜出しだけならお受けしております♡


一席五時間(準備、食事出し、片付けでひとくくり)でお受けしておりますよ♡
朝出しは一席四時間です♡


次回は【かいせきりょうりについて】1番最初に説明するべき事柄を飛ばしておりました!!申し訳ありません!!

次回は【かいせきりょうりについて】です。お楽しみに♡



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