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OLD CAMERAがゴロゴロと・・・(10年前の記事)

 昨日、実家の大掃除をしていると、古いフィルムカメラやデジタルカメラがゴロゴロと出て来たので、その中から数台を選び、ご紹介したい。

 先ず、引き出しからコロンと出てきたのが、OLYMPUS 35 EC(1970年)。E-ZUIKOレンズが装着された、コンパクトでハイカラなフィルムカメラである。フィルターも付いていないので、前玉が汚れていたが、念入りにクリーニングをして、ピカピカに磨き上げた。電池を2個入れて、フィルムを入れると、直ぐにでも撮影可能なようだ。

 それから次の引き出しに入っていたのが、FUJICA 350 ZOOM(1976年)。ポッケに入るズームレンズ搭載で、110判フィルムの珍しいカメラ。ズームと言っても僅か1.7倍なので、なんちゃってズームとなる。

 筆者が子供の頃に初めて使ったのは、ミノルタの110判フィルム搭載のポケットサイズのカメラだった。確か、POCKET AUTOPAK 460TXだった。残念ながら、現在行方不明となっている。

 今回ご紹介するフィルムカメラ本体内部を覗き込むと、とてもシンプルだ。簡易設定で、スナップ写真を撮りまくるようなものばかり。敢えて紹介する必要はなさそうだが、久し振りにOLYMPUS 35 ECを手に持つと、妙にしっくりする。交換レンズ式ではないが、手作り感が伝わってくる逸品。

 カメラの歴史、特に、一眼レフカメラの歴史を塗り替えたのは、一眼レフデジカメが数百万円した時代に、さっそうと現れたNIKON D1である。266万画素と画素数は小さいものの、本体は一眼レフフィルムカメラと殆ど区別がつかぬほど、当時のNIKONの全デジタル技術を投入し、どっしりと重く風格のある仕上げとなっている。

 それから14年が経ち、各メーカーからは多種多様な精度の高いデジタルカメラがリリースされた。その間、2008年に出たCANON EOS 5D MARK IIは圧倒的な人気を誇り、動画撮影を映画のレベルまで引き上げた代物であり、今も尚、その人気は衰えず、完成度の高い一眼レフと言われる。

 国内の一眼レフデジタルカメラの進化は1999年を境に、加速度を増した。しかし、3000万画素、4000万画素など不要だと言うプロ写真家もいる。何故なら、画素数が1600万画素から1800万画素であっても、画質が良く、処理速度が早ければ、プロはそれを選ぶことになる。

 この秋口から新機種発表が相次いでいるカメラ業界。アナログ時代の素晴らしさを振り返った復古調のモデルもちょろちょろリリースされるようで、各メーカー間でどのようなバトルが繰り広げられるのか楽しみと言ったところである。

OLYMPUS 35 EC(1970年)
FUJICA 350 ZOOM(1976年)
NIKON COOLPIX E300(1997年)
NIKON D1(1999年)
NIKON COOLPIX 5700(2002年)
Leica D-LUX 初代(2003年)
CANON EOS 5D MARK II(2008年)
LUMIX TZ7(2009年)
NIKON D800(2012年)
右から、Nikon D800、Canon 5D MARK II

サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。