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「地獄の◯◯◯」と揶揄されるブラック企業

 オフィスワーカーを「俺が、雇っているんだ!」と言い放つ経営者(独裁者)は同族企業に多く、「地獄の○○○」と揶揄されるようなブラック企業は全国あちこちに点在している。表は白いようで、裏は真っ黒だ。

 現在は、全国各地でワーカー不足。募集しても簡単には集まらない。経営者の手腕だけでは会社は回らない。人ありきで会社が成り立つくらい、小学生でも理解できる。それは、コロナ禍での大量人切りが仇となっている。

 極めて離職率の高い会社は、そのワーカーばかりの原因ではない。勿論、ワーカーの不正行為も多々生じているが、大抵の場合は、経営者の匙加減でワーカの首を切ったり繋いだりしているのが要因と言える。

 ブラックな色濃い会社であり、長年、幾度も事件事故が多発しているとしても、深く黒い霧に包まれた社内は完全に麻痺しており、不正も理不尽なる蛮行も問題視されなくなってしまい、正義正論が邪道となっている。

 従って、独裁者としては水を得た魚となり、虚言、恫喝だけで麻痺したワーカーを操り人形のように、上から糸で引っ張り回す。虚言でワーカーを罠に陥れ、恫喝をもって萎縮させ、解雇という出刃包丁を振り回す。

 依怙贔屓は日常茶飯事。水面下では、お気に入りのワーカーに小遣いを与えたり、愚行、蛮行のパシリに遣っている。また、己の逆鱗に触れると、昨日まで近しい距離だったワーカーを切り離し、追い出すために圧力を掛ける。

 正義正論が通らぬ、ブラック企業。ここまで腐れば、健全なホワイト企業に改革改善することなど夢のまた夢となる。現在の中小企業では、ユニオンの時代とは異なり、弱者であるワーカーを守る制度さえ曖昧になっている。

 労基局へ足を運んでも、調査及び指導程度で終了。消費者生活センターへ相談しても、管轄外だと主張し相手にしない。弁護士費用は高くつくので、手が届かぬ弱者が多い。では、誰が弱者を救済するのか!?

 行政機関に足を運ぼうが、民間企業のことであり「我関せず」とバックステップ。警察へ足を運んでも、証拠不足では捜査もできぬと断られる。

 悪徳経営者である独裁者の会社に、たまたま就職した人たちは、入社後に初めて会社の闇を知ることになる。最初からブラックな社風が判れば、早々に内定通知が来たとしても、入社する人は皆無に等しいはずだ。

 世の中は、理不尽なことが多すぎる。しかし、非道徳な愚行、蛮行を誰が取り締まってくれるのかと言えば、誰もいない。よって、己の足元は己の危機管理能力にて捌いて行かねばならないが、儘ならぬというのが実状である。

 結局は、ブラック企業の闇は深くなるばかりで、弱者であるワーカーが延々と被害に遭い、人生を棒に振ることになってしまう。

 本来ならば、行政機関も捜査当局もマスコミも、一歩、二歩前に足を踏み込んで、刑事的要素が多く含まれるブラック企業内へメスを入れる必要がありはしないか。それを民民の関係として無視しがちとなるから弱者被害が絶えず、悲しいかな、ほとんどが泣き寝入りで終わってしまう訳だ。

パワハラ、セクハラ遣り放題の独裁者のイメージ
パワハラ、セクハラ被害に遭う女性ワーカーのイメージ

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