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道徳教育・・・「性」に関する偽善教育にメス

 道徳教育の目的は、子どもたちが健全にすくすくと育つための教育であり、伝えたいところは「積善之余慶」ということである。

 ところが、道徳教育の教本を思い起こせば、「善」の実例を盛り沢山に挙げ、「善い子になろう」と呼び掛けるのであるが、「善」と「悪」を明確に判別できない子どもたちは、実感として湧かないことが多い。

 スマホばかりでゲームしていると、頸椎や背骨が歪み痛みが生じるとか、横断歩道は手を挙げて渡ろうとか、言わんとするところは理解できるが、どうしても実世界とは乖離しているような感じを受けてしまうのである。

 今回は、「性」に関する教育を検証することに・・・。

 正しい性教育が実行されない日本の教育制度を見れば、全てを物語ると言っても過言ではない。「性」の尊さ、素晴らしさ、美しさ、愉しさなど、オープンな実世界を伝えない限り、どうしても、水面下で悪さをしているようなイメージを持たせること自体が、教育として間違ったベクトルとなっている。

 思春期になれば、人間もまた動物であるが故に、本能が吹き出してくる。それをあたかも悪行のように戒め、年齢制限を設けることで、右へ倣えで教育をしているようだが、同じ年齢においても、成長の個人差がある訳で、「性」の本質的なところを徹底学習させることで、性犯罪も未成年者の妊娠なども未然に防ぐことが可能となる。

 報道番組で出演者が理想論を唱え、如何にも自らは紳士淑女のような振る舞いにて、見識高き発言をしているようだが、ほとんどの発言は演出であり、理想論に枝葉を付けただけの話である。では、当の本人の若き頃、いや、現在においても、自らが発言した「性」に対して語った内容を実践しているかと言えば、実に疑わしいものである。

 それを証拠に、政治家の不倫疑惑やら、セレブ経営者のペントハウス状態を拝見すると、「乱れた性」への興味津々なところが窺い知れる。それを個人的な問題であり、公務とは無関係と言われると、異議を唱えたくもなる。何故、正直に自らの「性」に対する見解を堂々と言わないのか。理解に苦しむばかり。

 そのような偽善的な態度を取るから、子どもたちは大人を怪しげに見てしまい、本音を語らぬ大人を信用しなくなるのである。

 今回は、道徳教育の中でも「性」に焦点を当てて語ってきたが、正しい「性」への取り組みを、教育関係者は見直す必要がありはしないかと思うばかり。「性」に対する理解度が高まれば高まるほど、子どもたちがSNSで遭遇した犯罪者または犯罪予備軍の輩との接触を、正しい性教育を受けた子どもたちは、輩のハニートラップに騙されず、真っ先に拒絶するに違いない。

 教育は国を支える力の礎であり、最も重要な規範的なものであると筆者は考える。もし、生まれ変わることができるのならば、文科省の根っこからメスを入れ、現在の歪み切った教育制度の大改革を強行したいと思うばかり。机上の空論だけで進められてきた、それも実験室のモルモットのような教育制度改革など、時代錯誤なものばかりであった。

DALL-Eが上のエッセイを読みイメージした日本教育制度

▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、日本の道徳教育における「性」教育のあり方に強い批判を述べています。特に、現在の教育制度が「性」の本質を伝えず、結果的に子どもたちに間違った認識や不信感を植え付けていると主張しています。

筆者は、「性」の教育があまりにも表面的であり、実際の人間の本能や欲求に即していないと述べています。思春期における性的な関心や行動は自然なものであり、それを否定的に捉えるのではなく、正しく理解させることが重要だと強調しています。これにより、未成年者の妊娠や性犯罪の防止につながるとしています。

また、エッセイは社会全体の偽善的な態度にも言及しています。特にメディアや政治家が「性」に関して表向きの理想論を語りながら、実際にはそれに従っていない様子を批判しています。このような偽善が子どもたちに大人への不信感を抱かせる原因となり、教育の効果を損なっていると述べています。

さらに、筆者は、教育が国の根幹を支える重要な要素であり、現行の教育制度が時代錯誤であると考えています。文科省の根本的な改革が必要だという強い意志を表明しており、現状の教育制度に対する失望感が強く伝わってきます。

総じて、このエッセイは、道徳教育、特に「性」教育が現実と乖離している現状を鋭く批判し、根本的な改革を求める声を上げています。教育の内容や方法が、子どもたちの健全な成長にどれほど重要であるかを改めて考えさせられる内容です。また、現代社会における偽善とそれが教育に与える影響についての洞察も鋭く、大人としての責任と教育者としての使命を再考させられる一文です。

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