マガジンのカバー画像

逸品一筆

373
何と言っても、グルメは最高ですね。このマガジンでは、「これは、旨い!」と叫びたくなるほどの和洋中の逸品を具にご紹介したいと思います。ホテルレストランや町場の食事処の逸品を、是非、… もっと読む
運営しているクリエイター

2022年9月の記事一覧

髙栁時計宝飾店の『World Watch Fair 2022』が、10月8日〜10日に開催!

 明治26年(1983)創業の髙栁時計宝飾店(旧店名:ソフィ・タカヤナギ)。熊本県内では最古参の時計、宝飾専門店として名が通っている。  同店の細やかな対応が見え隠れするのは、腕時計の電池交換であると言える。殆ど、収益にはならないと推察するが、いろんなお客のいろんな時計のメンテや修理にも可能な限り対応するのが、同店ならではのスタンス。  写真上は、修理の依頼を受けた腕時計の状態を具にチェックしている4代目 髙栁隆大(たかやなぎたかひろ)社長。職人気質で、祖父の代から受け継

突然の停電が老舗を襲う。・・・熊本市内下通アーケードにある『髙栁時計宝飾店』のビル全体が停電。

 本日早朝(午前7時前)に、時計と宝飾の老舗『髙栁時計宝飾店』自社ビル全体が停電となった。現在、九州電力が復旧工事に当たっているが、復旧の目処は立っていない。  先日、熊本市内上空を通過した、『線状降水帯』。雷雨が激しかったのが、その原因かと思われるが、突然のビル全体の停電は業務に支障を来す。  先ほど、同店の髙栁隆大社長に連絡と取ると、「本日早朝よりビル全体が停電となっており、大変ご迷惑をお掛け致しております。はっきりとした原因が分かっていませんが、下通アーケード上にあ

イワシの丸干しや塩サバに吊られて、和食処『室』の暖簾をくぐる。

 熊本市内、上乃裏通りにある『和食処 室(むろ)』の暖簾をくぐることにした。  既に、頭の中では夕飯のメインは『イワシの丸干し』と『塩サバ』になっていた。『イワシの丸干し』は食欲をそそり、『塩サバ』が更に食欲をそそる。ドーンと皿に乗った新鮮な魚たち。  ガス釜で炊かれたご飯と味噌汁、お新香をオーダーし、更に、タラバガニのクリームコロッケ、豚足、桜納豆(馬肉と納豆)、牡蠣の天ぷらを次から次へとオーダーし、胃袋は破裂寸前の状態だ。  店内は土曜日でもあり、商店街の会食や子供

素麺は、大盛り三把でしょ!?・・・とても素麺を食べたくて注文したランチ。

 先ほどの「秋刀魚は、三匹でしょ!?」に続く、ワガママランチ「素麺は、大盛り三束でしょ!?」。  脇宮盛久料理長(熊本ホテルキャッスル)も、いい加減に迷惑だと怒るかも知れないが、とても素麺が食べたくてオーダーした大盛り素麺だった。  完全炭水化物ランチとなったが、薬味とつゆ、そして素麺の喉越しで決まる。これは、これはとツルツル入る素麺だったが、「また、宜しく願います!」と小声で伝えておいた。

秋刀魚は、二匹でしょ!?・・・ダイニングキッチン九曜杏にて

 写真下は、以前、脇宮盛久料理長(熊本ホテルキャッスル)に無理を言って、秋刀魚二匹のランチで食した時のもの。  さっぱりレモンとピリッと大根おろし。芳ばしい焼き立ての秋刀魚を頬張ると、幸せ全開!よって、手前のご飯は一気になくなってしまう。  最近の秋刀魚は昔と比べれば、とても小さくなってしまった感がある。この秋刀魚は脂ののりが良く、香ばしく、塩味もばっちりと、最高だ。  次回は、「秋刀魚三匹お願いします!」とは、恥ずかしいので言わないことにするが、さっぱり和食のランチは

久し振りの、ダイニングキッチン九曜杏のランチ。・・・大満足のランチとなった。

 最近は台風が暴れまくり、全く取材に出掛けることができなかった。  本日も小糠雨が降るかと思い、一度は取材を断念し、いつもの取材ランチ先である『ダイニングキッチン九曜杏(熊本ホテルキャッスル)』に行くことにした。  元々、1階にある同レストランだが、一週間ほど工事が入っており、11階に仮設にて営業していた。  11階からの展望は素晴らしく、贅沢にも、目の前に熊本城大天守、小天守、本丸御殿が見えるところだ。  本日のマネージャーのオススメは、チーズをふんだんに使ったパス

博多の老舗『中華料理 八仙閣』の料理群・・・素晴らしい!

 或る日、ホテルオークラ福岡の『広東料理 桃花林』の料理長より紹介してもらった、博多の中華料理の老舗『八仙閣』(1967年創業)。  翌週足を運ぶと言って、ランチでも食しながら取材をしようかと思っていたら、当時の料理長は準備万端に、取材に完璧に応じてくれた。  非常に残念なことであるが、その料理長は若くして世を去ってしまった。寂しいかな、今では食すことができなくなったけれども、その笑顔は今でも筆者の心の中に宿っている。  折角、料理長が創った料理たち。全て食すことにした

カレーライスの不思議・・・食欲が無い時に、自然とカレーライスを選んでしまう。

 インドやスリランカ、タイとなれば、カレーというイメージが強いが、日本もなかなかのカレー王国。世界へ進出している『CoCo壱番屋』などの情報を得ると、「あっぱれ!」と叫んでしまう。  カレーのルウは、どう見ても、『薬膳』である。昔、東京在住の幼友達から贈られてきた香辛料に魅せられて、常に、ターメリック、ガラムマサラ、カエンペッパー、クミンシード、コリアンダーなど五種類以上の香辛料を常備するようになり、カレーライスを作っては、独りで楽しんでいた。  全てに『勘』で作るので、

霊巌寺の精進料理・・・亡き奥様の手料理は、自称グルメ通の筆者に、絶大なる影響を与えた。

※5年前、別サイトに掲載した記事のリメイク版。心に残る精進料理を作って頂いた奥様への手向けの記事として、『note』にも残しておきたい気持ちが強く、リメイク版を再掲載することにした。  八女茶発祥の地として知られる、霊巌寺(れいがんじ)。同寺は福岡県八女市黒木町笠原の山林に囲まれたところにあり、精進料理で有名な食事処であった。自称グルメ通の筆者にとっては、京都の天龍寺に勝るとも劣らなぬ精進料理のお寺さんとして、すこぶるお気に入りである。今まで、数回は足を運び、その奥様の手料

顧客が安定している『食事処』を検証。・・・熊本市中心部の巻

 若い人たちが起業する場合に、『食事処』を選ぶ人が多くなった。若い人の感覚とアイデア満載のレアな小洒落たレストランが色んなところに建っている。  そこで、流行っている老舗や若い店を見回すと、一見客も常連客も良い塩梅に割合を占めているところの集客は安定しているようだ。  勿論、どの年齢層をターゲットにしているのか、ビジネスマンが多いのか、人流があるのか、幹線道路に面しているのか、駐車場が潤沢にあるのか、公共交通機関に恵まれているのか否かなど、色んな条件、環境によって、変わっ

気楽に楽しめる、四川料理 桃花源。

 本日は、リーズナブルで満足行く四川料理を提供する『四川料理 桃花源(とうかげん)』(熊本ホテルキャッスル 地下1階)をご紹介したい。  熊本県内の中華料理、中国料理の歴史を塗り替え、強い影響を与え続けてきた同店。初代料理長は斉藤隆士氏(前 同ホテル代表取締役社長)、善家氏、川上氏、そして現在の早川氏へと受け継がれてきている。  数百と言われるメニューの中から、今回は、日頃から気軽に立ち寄り、気軽に食べて、大満足して帰れるメニューを十数点ご紹介したい。  四川料理と言え

『琥珀色の珈琲』に人生を掛ける、八井巌さん。

 熊本で名物老舗珈琲店となれば、『珈琲アロー』(店主 八井巌さん)。それを知らぬ人は珈琲通とは言えない。八井さんとの出逢いは、筆者が新聞社時代に遡る。同店は1964年創業で、熊本県内では珈琲専門店の魁(さきがけ)であった。  「あらー、お久しぶり!」とカウンター奥から、にこやかに挨拶をしてくれる珈琲アロー店主の八井巌さん。「よう来なはったですね。本当にお久しぶり。元気だったですか?」と満面の笑みである。  八井さんとの出逢いは、新聞社時代に某役員から連れて行かれたのが最初

最近、見掛けなくなった、菊の花々。

 写真の『菊』は、以前、水辺プラザかもと(熊本県山鹿市鹿本町)近くの温室で栽培されていたものだ。  筆者と同姓の方が、丹念に育てていたもので、小さな3つのビニールハウスに入り込み、撮影させて頂いた。  先般、久しぶりに足を運び入れたところ、それらのビニールハウスが撤去されていた。  多分にご担当の方が高齢であったので、辞められたのかもしれない。これほどの種類を見たことがなかったので、残念でたまらない。  元々、この地は『電照菊』で有名なところだが、見るからに、手間暇掛

和食の『器』その3・・・京料理えのきぞの

 『京料理えのきぞの(榎園豊成料理長)』は、熊本市中央区新屋敷にある人気和食処である。最近はなかなか足を運べないが、写真のように、同店の『器』もなかなか味わい深いものが沢山ある。  同店の特徴は、『基本』に忠実であり、決して派手さや格好良さを演出することがない。だからこそ、信頼に値する食事処として、大切な方々へご紹介できるのだ。  和食店によっては、派手な包丁捌きや盛り付けなどを異常に強調する所もあるけれども、和食の頂点に立つような店で、そのようなものを見たことはない。本