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和食の『器』その3・・・京料理えのきぞの

 『京料理えのきぞの(榎園豊成料理長)』は、熊本市中央区新屋敷にある人気和食処である。最近はなかなか足を運べないが、写真のように、同店の『器』もなかなか味わい深いものが沢山ある。

 同店の特徴は、『基本』に忠実であり、決して派手さや格好良さを演出することがない。だからこそ、信頼に値する食事処として、大切な方々へご紹介できるのだ。

 和食店によっては、派手な包丁捌きや盛り付けなどを異常に強調する所もあるけれども、和食の頂点に立つような店で、そのようなものを見たことはない。本物は、『静寂なるサプライズ』をモットーとしている。

 例えば、吉兆の個室などを利用すると、大皿に蓮の葉が一枚。その大皿の中央に蓮の花を放射状に置き、花びらが料理を包み込む。箸で摘もうとすると、その振動で蓮の葉に付着している細かい水滴が、落ちるという仕組み。

 和食は、『日本人の伝統的な食文化』として『世界無形文化遺産』に登録されている。『侘び寂び』から生まれた『食文化』であり、先人の知恵と創意工夫が凝縮されたものであり、派手派手な演出など不要となる。

 話は逸れてしまったが、以下の写真は、『京料理えのきぞの』の『器と料理』。殆どが、ランチタイムに取材したものばかりなので、時折、太陽光の角度が異なり、バラバラに写っている感があるが、我慢頂ければと。

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