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沖縄には、詩が湧いている

2024年度になりました。締切などが落ち着いて、ようやく、ほうっと自分の時間を持てる季節になったなぁと思います。

趣味は文芸とピアノで、特にエッセイと小説を日々書いているのですが、2020年に沖縄に来てからは、もっと文芸に割く時間がほしくて、生活の中での優先度が変わるほど、色々書いてきたような気がします。

詩はたぶん、小学生の頃から書いていたけれど、一番大きなきっかけは高校3年生で、2か月ほど引きこもった時。受験にのめり込み過ぎて、寝られなくて、外に出られなくて、勉強はおろか、学校にも行けなくて、生きたいのか死にたいのかわからない時に、とにかくたくさんの詩を書きました。当時の言葉は血だらけで、読み返すと心をえぐられる心地がします。それでも私にとってはそれまでの人生からの大きな転換点のことばで、今の自分を作っている原点のことばとも言えます。それで、実家から懐かしのルーズリーフを大量に持ってきて、今でも時折読み返したりします。

そんなこともあってか、2023年度はなんとなく、詩をたくさん書くようになって、初めて詩の公募に出しました。誰かに読んでほしいけど、ほめてほしいけど、どうしようかな。とりあえず、そんな気持ちがありました。

そして幸運なことに、第19回文芸思潮現代詩賞の奨励賞に選んでいただき、金澤詩人賞は3,209編のうちの200編ほどが掲載されているものに、載せていただきました。

賞なんて、どうなのかな、と言いながら、やっぱり誰かにいいねと言われるとうれしいもので、それは詩としては矛盾しているのかもしれないのだけれど、それでもやっぱりうれしいなと。ぜひ読んでいただけるとうれしいです。

2023金澤詩人賞より

https://bach2.sakura.ne.jp/kanashi20.pdf

現代詩賞の方は雑誌を売っているので、ここに転載できないのですが。振り返ってみると、そちらの方は怒りのことばで、金澤詩人賞の方は、時と場のことばで、全然ちがうな、と思います。

でも、どちらも、沖縄から湧いてきたもので、そういう意味で沖縄のもの。
私はいるようでいないようで、やっぱりいる。詩ってすごく面白いなと。読み手がいるようでいなくて、書き手がいるようでいなくて。
これからもこつこつ、詩を書いていきたいなと思います。


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