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心地よさが人に伝染していく共振を【大人の在り方編】

私たち大人が子どもたちに残せるもの・臨床心理学シリーズとして
1,【からだと遊びの大切さ】の続きです。

もし、あなたが子どもとうまく繋がれない、話を聴くだけのカウンセリングに限界を感じている、発達障害やグレーゾーンという分け方だけになっていることに疑問を感じているならば、ぜひ読んでいただきたいシリーズです。3部構成になっています。

あなたが、それまでとは違う深いレベルで、子どもとつながる・交流するという体験のヒントになればと思います。

2,大人の在り方

子どもたちが投げかけている問題や悩み。それは私たち大人のあり方そのものの現れかもしれません。

「こころまで潔癖になってはいけない」

まずは私たち大人が、「生命感覚を取り戻す」ことで子どもたちの持っている種を、子どもの個性をおもしろがって見られるような大人の目線が増えたらと思っています。

生命感覚とはなんでしょうか。生きている感覚、自分の身体に居るという感覚、自分のリズムや揺らぎを捉える感覚と言えます。

まずは、自分自身に関心を持って、人に向けていきた矢印を自分自身に向けてみるのです。

自分のことを理解していない人が、人を理解することは難しいものです。
そして、自分の声を聴くことができないと、他人の話を聴くことはできません。

子どものことを何とかしよう、変えよう、問題を解決しようと力を入れることでコントロールが生まれます。それよりも、まずは自分を理解しよう、自分を整えようとしたときに、物事の見方が変わって、視野が広がるのです。

これは、これまで出会ってきた多くのお母さんたちから教えてもらったり自分の体験でもあります。子どもに向けていた矢印を自分に向けて、大人が自愛を始めた時

  • イライラが減ってきた

  • 一人で頑張らなくてもいいんだとホッとした

  • 我が子に対しての愛しい気持ちを思い出した

  • 自分もこの子も、これでいいんだと安心できたなど、

    そんな言葉を聞くと、私も嬉しくなります。そして和んだ気持ちになります。

自分の心地よさが、人に伝染していくことを、私は「共振」と呼んでいます。まずは自分から心地よさを拡げていきませんか?もちろん、時に嫌なことや不快なことに出会うこともあります。

それも無視せずに感じて気づいていくことで、からだがホッとしたり、身体に癒しが起こったりします。そして、そんなあなたから伝わる傾聴力は、どんな綺麗な言葉や理想的な声かけよりも、子どもたちに響いていきます。

カウンセラーや相談員の方、子育て支援をされているかたがまずは自分を労り、心地よさに変えていくことで、それがお母さんたち、子どもたちに共振していく、そんな循環が広がったらなぁと思います。

最近、よく「自分を整える」という言葉も聞きますね。昔は、心や身体を専門にしている人だけが「心とからだを整える」などと使っている印象でしたが、サウナなどで「整う」という言葉が流行ったのか、一般的によく聞くようになりました。

日本人が身を整えること、それはどこか懐かしい、なじみ深い言葉でもあるなと感じています。

次の3つ目に続きます。

一般社団法人この花舎





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