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映画「ショーシャンクの空に」感想

 一言で、刑務所にて、一人の男性が厳しい環境を生き抜きながら、脱獄するまでの過程をコメディー&シリアスに描いたヒューマンドラマです。キリスト教観や各々の人生論に感銘を受けつつも、どこか「謎」を残して終わる所は、流石キング作品です。

評価「B」

※以降はネタバレを含みますので、未視聴の方は閲覧注意です。

 本作は、1994年にアメリカで公開されたヒューマンドラマ映画です。(日本では翌年の1995年に公開。)
 刑務所内に収監された一人の男性が、持ち前の能力を活かして、刑務所内で生き抜きますが、やがてひょんなことから「真実」を知って、脱獄する話を、コメディーとシリアスを交えて描きます。
 原作はスティーブン・キングの小説「刑務所のリタ・ヘイワース」、監督・脚本はフランク・ダラボン、製作はニキ・マーヴィン、音楽はトーマス・ニューマンが担当しました。
 公開当時は、俳優達の演技力が批評家から高評価されましたが、競合作の存在や、女性の登場人物が少ない、タイトルが観客に分かりにくいなど多くの理由から、当初の興行成績は約1,600万ドルと振るわなかったそうです。
 しかし、第67回アカデミー賞選考にて、 作品賞(ニキ・マーヴィン)、主演男優賞(モーガン・フリーマン)、脚色賞(フランク・ダラボン)、撮影賞(ロジャー・ディーキンス)、編集賞(リチャード・フランシス=ブルース)、録音賞、作曲賞(トーマス・ニューマン)、計7部門にノミネートされました。その結果、劇場再公開や海外公開による収益が大幅に増えて、最終的な興行収入は5,830万ドルに達しました。
 ちなみに、この年のアカデミー賞では、前述より「フォレスト・ガンプ」や「パルプ・フィクション」などの強力な競合作が存在したので、選考は激戦となりました。※尚、作品賞は「フォレスト・ガンプ」が受賞しています。
 その後、レンタルビデオが多く出荷され、賞や口コミの影響によって、1995年には最も多くレンタルされた作品となりました。さらに、幾度ものテレビ放映によっても知名度を上げ、名作映画ランキングでは、常連作品となりました。「映画史に残る傑作」として、多くの人に愛されています。
 2015年には、アメリカ議会図書館によって、アメリカ国立フィルム登録簿に「文化的、歴史的、芸術的に重要な映画」として保存されることが決定しました。

・主なあらすじ

 1947年、メイン州ポートランド。若くして銀行副頭取を務める優秀な銀行員アンドリュー・デュフレーン(アンディ) は、妻とその愛人を射殺した罪に問われます。彼は、裁判にて無実を訴えるも、終身刑の判決が下ってしまい、劣悪なショーシャンク刑務所への服役が決まります。
 同じ頃、ショーシャンクでは、長年服役する「調達屋」ことエリス・ボイド・レディング(レッド)が、もう何度目かとなる仮釈放の審査を受け、更生したことを訴えますが、やはり却下されてしまいます。その後、レッドは護送車に乗せられて到着したアンディと出会います。
 ある日、アンディは、レッドに鉱物採集の趣味のため小さなロックハンマーを注文し、それをきっかけにアンディはレッドと交友を重ね始めます。
 やがて、アンディは刑務官ハドリーの遺産相続問題に解決策を提案したことをきっかけに、有能な銀行家としての手腕を発揮していきます。所長や刑務官達の税務処理や資産運用を担当し、また図書係としても精力的に活動を始め、州議会に刑務所の図書館予算の請求を毎週送るようになります。
 その頃所長は、囚人達の社会更生を図るという名目で、彼らを労働力として野外作業をさせ始め、裏ではそのピンハネや土建業者達からの賄賂を受け取り始めます。アンディはそれを隠蔽するため、「とある計画」を綿密に立てていました。
 1965年、アンディは、新たに入所したコソ泥の青年トミーから、アンディの過去の事件と「真犯人」に心当たりがあることを知ります。「もしかしたら自分は、無罪を勝ち取れるかもしれない」、そう思ったアンディは所長に再審請求したいと頼み込みますが…

・主な登場人物

・“アンディ”・アンドリュー・デュフレーン(演: ティム・ロビンス)
 1947年に妻とその愛人を殺害した罪で終身刑となった元銀行員。ショーシャンク刑務所に服役中に、刑務所職員達から現役時代の手腕を買われ、過酷な環境でも生きる術を見つけていきます。

・エリス・ボイド・“レッド”・レディング(演: モーガン・フリーマン)
 1927年から殺人罪で20年以上服役していた囚人。刑務所では、長年「調達屋」として暗躍しています。何度も、仮釈放の審査を受けますが、いつも却下されてしまいます。ひょんなことからアンディと親しくなります。

・サミュエル・ノートン所長(演: ボブ・ガントン)
 ショーシャンク刑務所の敬虔で残酷な所長。アンディの手腕を買って、税務処理や資産運用を任せるも、やがて「不正蓄財の共犯者」にしようと企てます。

・バイロン・ハドリー刑務官(演: クランシー・ブラウン)
 残忍な主任刑務官で、刑務所内で「躾」と称して、囚人達に暴力を振るいます。しかし、アンディから遺産相続問題の手ほどきを受け、彼に一目置くようになります。

・トミー・ウィリアムズ(演: ギル・ベローズ)
 1965年に強盗罪で投獄された青年の囚人。更生を望んでおり、アンディから勉強を教わって、高校卒業資格を申請するにまで至ります。アンディの過去を知り、「真犯人」のヒントを話すも…

・ブルックス・ヘイトレン(演: ジェームズ・ホイットモア) 
 1900年代初頭から収監されており、図書係を務める老囚人。ある日、仮釈放されてシャバに出られたものの…

・ボグズ・ダイアモンド(演: マーク・ロルストン)
「おネエ(the Sisters)」と呼ばれる刑務所内の暴力グループのリーダー。アンディら他の囚人に暴力を振るいますが…

1. 脚本はしっかりしているので、最後まで観れる。

 上映時間は150分近くあり、一般的には「長い」作品ですが、ストーリーがシンプルで脚本がしっかりしているので、最後まで観れる作品です。伏線の張り方から回収も上手く、最後にきちんとオチもあり、非常にわかりやすい話となっています。
 そのため、好きな映画ランキングで、長年上位をキープもしているのも納得です。

2. ギャグやユーモアを多用し、暗くしすぎない工夫が凝らされている。

 本作は、刑務所という暗く・重いイメージの強い場所を舞台にしています。そのため、暴力や死というバイオレンスなシーンが何度も挿入されます。しかし、本作はそこがメインテーマではありません。
 本作のテーマは、刑務所という、過酷な環境に「不本意ながら」置かれてしまったアンディが、アレコレ知恵と工夫を凝らしてしぶとく生き抜くことです。
 そのため、ギャグやユーモアを多用し、暗くしすぎない工夫はしっかりと凝らされていました。例えば、アンディがリタ・ヘイワースのポスターを独房に貼ったことを見回りに来た看守に突っ込まれたり、図書館に届いた「モンテ・クリスト伯」(実は脱獄がテーマ)を見つけたアンディが「教育図書に分類した方がいいな」と呟いたり、蓄音機を通じて刑務所にモーツァルトの「フィガロの結婚」を流し、音楽の素晴らしさ、自由の素晴らしさを皆に伝えたり。このように、クスッと笑えたり、ジーンと心に来たりするシーンは幾つも挿入されていました。※他にも沢山あるので、是非見つけてください。

3. 俳優の演技が味わい深い。

 本作は、とにかく俳優の演技が味わい深く、とても印象に残りました。 
 例えば、最初は死んだ魚のような目をしていたアンディが刑務所内で「生きがい」を見つけてからは目がキラキラしてきたり、仮出所したブルックスがどこか物憂れげだったり、これまで仮出所が許可されなかったレッドが最後に面談で語る表情と言葉がこれまでと「違った」り。これらの状況変化を全て言葉で説明するのではなく、表情や行動で表現出来ていたのは良かったです。
 また、刑務所という特殊環境故に、囚人達が持つ独自の思想や人生観には、「考えさせられる」ものがありました。刑務所が一般社会から切り離されている故に、「浦島太郎状態」から抜け出せず、外の世界(シャバ)を怖がったり、生きがいを喪って「空の巣症候群」になり「刑務所に戻りたい」と感じてしまったり、本来であれば仮出所という「喜ばしいこと」が本人にとっては「そうでなかった」り。彼らを見ていると、ふと「人生ってなんだろう」と考え込んでしまう程でした。

  そして、今から約30年前の作品なので、当然俳優は皆若いです。そのため、私はティム・ロビンスやモーガン・フリーマンらがスクリーンに映るたびに、「若い!」と突っ込みまくっていました。
 それにしても、「調達屋」のレッドが実際どういう経路で物を調達していたのかは「謎」です(笑)。

4. 刑務所の外観はお城のようで、内部は社会の縮図となっている。

 映画に登場するショーシャンク刑務所はアメリカのメイン州にある設定ですが、撮影のほとんどはオハイオ州のマンスフィールドで行われ、同地のオハイオ州立少年院跡がショーシャンク刑務所となりました。
 作中では、ショーシャンク刑務所が度々俯瞰的に映りますが、その外観はとても敷地が広く、まるでお城のようでした。丁度、西オーストラリアのフリーマントルにある、フリーマントル刑務所に行ったことを思い出しました。

 また刑務所内は規律の厳しい世界で、罪を反省し、改心することが求められます。そして、社会復帰、還元するために、労働に従事します。
 しかし、刑務所は「社会の縮図」であり、シャバと同じくヒエラルキーが存在します。常に搾取する者とされる者がいて、ちょっとしたことがきっかけでそれが入れ替わるのです。
 例えば、看守から囚人への暴力があったと思えば、囚人同士の暴力があったり。ハドリーから一人の新人受刑者への過剰暴力があり(結果彼は死亡)、ボグズからアンディによる暴力があり、アンディがハドリーに気に入られてからは、ハドリーからボグズへの暴力があり(ハドリーは医療刑務所へ移送)、常に強者と弱者が入れ替わる、正に「弱肉強食の世界」でした。

5. キリスト教の考えが強く出ている。

 本作は、キリスト教の教えが色濃く出た作品となっています。
 ノートンは規律遵守と称し、受刑者たちに聖書を渡して「救いはこの中にある」と言って読ませます。
 ここで、作中にて登場した聖句を一部紹介します。※尚、本作で取り上げられた聖書は、「新約聖書」です。

・マルコ13章35節
アンディ「だから、目を覚ましていなさい。いつ家の主人が帰って来るのか、夕方か、夜中か、鶏の鳴く頃か、明け方か、あなたがたには分からないからである。」

・ヨハネ8章12節
ノートン「好きなのは、わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。」

・ノートンのオフィスの壁の額縁に架けられていた聖句
「神の裁きが間もなく来る」
※今思うと、随分皮肉なメッセージですね。

・ローマの信徒への手紙 5章3節
「苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。希望はわたしたちを欺くことがありません。」
 ここは、アンディの脱獄を比喩する聖句です。「必ず希望を持てば神が救いの手を差し伸べてくれるということ」を伝えてくれます。

・作品の原題は、「The Shawshank Redemption」で、“Redemption”は、キリスト教用語で「贖罪(しょくざい)」を意味しています。 贖罪は、イエス・キリストが全人類の罪を赦すために十字架で死なれた事実をあらわす神学用語です。

・ガラテヤ人への手紙3章13節

 キリストは、私たちのためにのろわれたものとなって、私たちを律法ののろいから贖い出してくださいました。なぜなら、「木にかけられる者はすべてのろわれたものである」と書いてあるからです。

・エフェソの信徒への手紙1章7節
 わたしたちはこの御子において、その血によって贖われ、罪を赦されました。これは、神の豊かな恵みによるものです。

・アンディーが看守と交換条件で囚人仲間にビールを振る舞う場面は、「キリストが水をワインに変えた」エピソードを想起させます。

・ノートン所長の汚職がバレて、彼が金庫の裏帳簿を取り出そうとすると、何とそれはアンディーの聖書とすり替えられていました。そして、そこには「所長、確かに救いはこの中に」との記述があり、中身を開くとロック・ハンマーの形にくり抜かれた跡が残っていました。
 このシーンをよく見てみると、ロック・ハンマーのページの隣は、モーセに率いられたユダヤ人がエジプトから脱出する「出エジプト記」でした。

・クライマックス、アンディが長年掘った穴を潜り抜け、下水管を通り抜けて脱出し、川で両手を上に伸ばします。そこに光が当たるシーンは、正に十字架に磔刑された「イエス・キリスト」でした。

6. 過酷な環境でも生き抜く強さを教えてくれる。

 前述より、本作ではアンディが元銀行員の手腕を振るって、過酷な環境でもしぶとく生き抜きます。それは、現実世界でも「処世術」となり得るものでした。
 まず彼は、図書館係になったことで、寂れていた図書館を復活させます。眠っていた書籍を皆に読んでもらおうと働きかけ、やがて読書をする囚人達が増えました。また、州議会に手紙を送り、図書館予算の請求を依頼します。ここからは、生きるためには「知識」や「楽しみ」が必要ということが伝わってきました。
 そして、希望者に高卒資格を取らせるために、勉強を教えるようになります。ここからは、生きるためには、「学」が必要ということが伝わってきました。

7. 希望は「諸刃の剣」かもしれないけれど、「生きる原動力」ともなる。


 アンディは、刑務所に収監されてから、酷い目に遭ったり、不幸が起きたり、ハードモードな人生を送ります。しかし、「希望」を捨てることは決してなく、いつかシャバに戻ることを望んていました。彼は、常日頃から、「人の心には誰にも奪えない何かがある。それは『希望』さ」と言っていました。 しかし、それは時には「諸刃の剣」となることもあったのです。
 作中にて老囚人のブルックスは仮出所が決まり、社会復帰のために仕事を始めます。ところが、彼は「自死」してしまったのです。柱の梁に、「ダイイングメッセージ」を残して。ちなみに、彼は仮出所の前に飼っていたカラスを外に放ちますが、それは刑務所内で死んでいました。それにしても、「希望」を持って出所した彼が、なぜ「絶望」して死を選んでしまったのか。ここは、色んな理由が考えられますが、前述より「浦島太郎状態」に陥ってシャバに適応できなくなっていたり、刑務所内の生きがいを喪って「空の巣症候群」になっていたりしたのかもしれません。 つまり、「希望」と「絶望」は「表裏一体」なのです。

 それでも、アンディはシャバに出ることを決意し、レッドもそれに影響を受けます。たとえ辛くても、希望は「生きる原動力」でありたい、そう望んだ彼らは、とんでもない行動に出たのです。

8. 名作映画故に、後世の作品に大きな影響を残している。

 本作は、名作映画故に、後世の作品に大きな影響を残しています。
 例えば、同じくスティーブン・キングの小説でフランク・ダラボン監督の作品なら「グリーンマイル」、漫画なら荒木飛呂彦氏著の「ジョジョの奇妙な冒険第6部『ストーンオーシャン』」、野田サトル氏著の「ゴールデンカムイ」とか、他にも沢山あります。
 「グリーンマイル」なら、黒人系の囚人と白人系の看守が関わって「奇跡」を起こす点や、「冤罪」がテーマという点が似ています。
 「ジョジョの奇妙な冒険第6部『ストーンオーシャン』」では、前半の「ジョンガリ・A戦」にて、空条徐倫と空条承太郎、エンポリオ・アルニーニョが下水パイプを攻撃して敵のジョンガリ・Aを「攻略」します。ここは、正にアンディの脱獄を思い出しました。
 「ゴールデンカムイ」では、囚人の一人である白石由竹が「明治の脱獄王」の異名を持っており、全国各地の刑務所を脱獄しています。ちなみに、彼のモデルとなった囚人の白鳥由栄は、「昭和の脱獄王」と呼ばれ、生涯で計4回の脱獄を繰り返しました。作中の一コマにて、白石由竹が前述のアンディの「キリストポーズ」を取っていたのには、思わず笑いました(笑)。そして、最後に「何処かの異国」へ行った点も…

9. 一方で、アンディが「本当に無罪」なのか、突き詰めていくと実は「モヤッとする」かもしれない。

 本作、観て良かった作品です。確かに、「イイ話」なのです。「名作映画」ではあると思います。
 一方で、「泣けるか」と聞かれれば、私は泣くまでには至らなかったです。それは、「果たしてアンディが本当に『無罪』なのか、それとも『有罪』なのか、実は『ハッキリしていない』」ことに引っかかりを覚えたからです。
 話の展開としては、途中で「アンディが無罪であること」がわかるため、彼は「無実の罪で長年投獄されてしまった気の毒な人」として見られるでしょう。しかし、よーく考えてみると、実はここには確証が無く、(あったとしても少なすぎる) 結局の所、「わからない」ままなのです。
 作中にて、アンディは「無罪」なのでは?と考えが変わるのは、トミーの話です。しかし、本当にその話だけで、「冤罪」と判断できるのでしょうか?もし、そうだったとしても、それを証明するには、証拠が少なすぎます。
 そのため、もしアンディが「冤罪を証明し、無罪を勝ち取って自由を得たい」なら、「脱獄」ではなく、「裁判でその潔白を証明する」必要があり、そのために頑張るべきではなかったのか、という意見があるのも頷けます。※ただ、アンディがノートン所長と「不正蓄財の共犯関係」にあった時点でその道は詰んでいますが。
 さらに、元は所長が不正蓄財していたお金だったとしても、本来なら支払ってくれた人に返すべきであり、自分一人のものにして「私的流用」させるのは如何なものかと。ここの「どんでん返し」自体は面白いし、ノートン所長に一泡吹かせていて痛快でしたが、他人のお金を「盗んでドロン」というのに釈然としないのも事実です。

 ただ、本作において実際「アンディが有罪か無罪か」という点は、あまり本筋とは関係ないのかもしれません。まぁ世の中には、完全な「善人」もいないけど、一方で完全な「悪人」もいないということを伝えたいのかなと思いました。

 ある意味、「アンディ有罪説」と「アンディ無罪説」、両者を仮定しながら観ると、それぞれ違った景色が見えるのかもしれません。

 このように、一見すれば「爽やかな」終わり方でも、どこか「モヤッとする」所は、流石スティーブン・キング作品かもしれません。

10. 暴力や自死のシーンは結構あるので、それらは観るのがキツかった。

 本作の映倫指定は、公開時には「G」、Amazonプライムビデオなどの配信では「PG12」指定であり、特にR指定のような「視聴制限」はありません。しかし、刑務所内の暴力や銃殺、登場人物が自死するシーンがありますので、人によっては要注意ですね。
 元々、刑務所を舞台としている時点で、ヌルい内容ではないのですが、それでもこのご時世では「キツい」シーンでした。しかし、それだけ俳優達の演技が上手だったので、痛みや残酷さがリアルに伝わってきたとも思います。※勿論、本作が暴力を「肯定している」作品ではないことは理解しております。

 本作は、「素直に感動した」というよりは、「色々気になる点があった」作品だったと思います。それでも、「強く印象に残る」作品であることに変わりはないです。

出典:
・映画「ショーシャンクの空に」公式サイトhttps://www.culture-ville.jp/shawshank4k
※ヘッダー画像は、公式サイトより引用。

・映画「ショーシャンクの空に」Wikipediaページhttps://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%81%AE%E7%A9%BA%E3%81%AB

・映画ひとっとび「映画『ショーシャンクの空に』名言特集!希望を持つことに疲れてしまったあなに届けたい名ゼリフ」
https://eigahitottobi.com/article/69926/

・映画の中の聖書〈その5〉〈ショーシャンクの空に〉https://www.shimizugaoka.com/blog3/2012/03/08/%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%81%AE%E4%B8%AD%E3%81%AE%E8%81%96%E6%9B%B8%EF%BC%9C%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%B35%EF%BC%9E/

・「ショーシャンクの空に」と聖書https://www.youmaga.com/odekake/movie-cinema/cinema_57/

・ガラテヤ人への手紙3章13節https://ochanomizu.cc/dailybible/2019/09/21/%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%83%86%E3%83%A4%E4%BA%BA%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%89%8B%E7%B4%993%E7%AB%A013%E7%AF%80/

・エフェソの信徒への手紙1章7節https://www.bible.com/ja/bible/1819/EPH.1.%E6%96%B0%E5%85%B1%E5%90%8C%E8%A8%B3

・白鳥由栄 Wikipediaページhttps://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E9%B3%A5%E7%94%B1%E6%A0%84

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