【インド】バンガロールにて、子育てしていく中で日常に染み込んだインディアンダンス

皆さまこんにちは。
まだまだ日中は日差しが強く気温も高いバンガロールです。
雨季といっても1日のうちに10分から30分程度さらっと降るだけなので、降った後のフレッシュな空気を楽しむ時間が今の幸せです。
また、8月15日のインディペンデンスデイ頃から、インドはフェスティブシーズン真っ最中なので、毎晩のようにどこかで花火が上がっている音が聞こえます。日本のように気温や風景から感じるはっきりとした四季はありませんが、またこの時期がやってきたか、と、街の音やお祭りから感じることが多いです。

インドで子育てをしながら生活していると、ダンスが常に身近にあるのを感じます。
このフェスティブシーズンでも、お祭りごとに踊る機会がたくさんあります。
現在小３と小１の娘たちが通っている学校では、選択科目ではなく週に１回ずつ全員にダンスの授業が組み込まれています。クラスを西洋ダンスとインディアンダンスのグループに分け、数ヶ月ごとに入れ替えて授業を受けています。
過去にはプレスクールでも、学校のイベントがあれば、ステージに上がった子どもたちがダンスを披露してくれていました。
運動会の終わりの自由時間には、ボリウッド音楽に合わせてママたちが集まって踊り狂っている光景を見たのも驚きでした。
幸い私も幼少時ダンスやバレエを習っており、娘たちも踊ることが大好きなので、インドのこの文化は、私たち家族にとってとても楽しいものとなっています。
渋滞都市で有名なバンガロールですので、どこか移動する際はよく長時間になるのですが、車中ではダンスの音楽をかけて、子どもたちが手の動きだけで踊るのでも、良い退屈しのぎになっています。
また、ダンスの授業があった日の学校からの帰宅時は、新しく習ったところのステップを披露してくれます。授業では、クラスメートというライバルたちと、いかに上手くダイナミックに踊れるかを鏡ばりの部屋でいつも競争して取り組んでいるので、お家でも恥ずかしがることなく自信たっぷりに踊ってくれます。私の幸せな家族団欒の時間です。
さらに、住んでいるアパートメントのコミュニティでも、インド最大のお祭りディワリに合わせて、年齢別グループで２週間ほどかけてダンスステップを練習し、披露する場があります。娘たちも私も、毎年楽しみにしているイベントです。

下記に、過去に私たちが踊ったインドダンスをいくつか紹介します。

⇧10月のナヴラトリのお祝いで踊られる、クジャラート発祥のフォークダンス。２本のステッキを打ち鳴らしながら皆んなで輪になって踊る。

⇧ゴアのクンビ部族のダンス。通称Fisheman Dance。ゆったりとした特徴的なリズムが耳に残る。

⇧ラジャスタンの伝統的な民族舞踊。頭にベールを着け、流れるような衣装で、くるくる回りながら踊る。

⇧インドの幼稚園児は結構な確率で踊るんじゃない？と言うぐらいよく耳にする曲。魔法の歌らしい。

日本でも人気のボリウッド映画には、必ずといっていいほどダンスが出てきますが、それはボリウッドダンスと言うカテゴリーのもので、それとは別にインドには紀元前から受け継がれている古典舞踊が多くあります。

その中でも、インド４大古典舞踊と呼ばれるものが、下記です。
もとは、神と人間との対話であり、寺院で長年継承されてきたものです。

カタックダンス

西アジア、ペルシャ文化の影響を受けた舞踊で、北インドで踊られてきました。足首にグングルと呼ばれる鈴を巻き付け、直立姿勢で軽快に打ち鳴らしながら、上半身は優雅に、全身を使って踊っていきます。

カタカリ

ケララ発祥、男性の古典舞踊。古代インドの叙事詩である、「マーラーヤナ」や、「マハーバーラタ」をテーマとした物語を踊る。特徴的な化粧を施し、日本の歌舞伎と類似しているところがある。

マニプリ

マニプール発祥の古典舞踊。優しい目と柔らかく平和的な体の動きを特徴としています。このダンスの形式は、ヒンズー教の経典に基づいており、女神ラーダとクリシュナへの崇拝に関連付けられています。

バラタナティヤム

タミルナドゥ州発祥のインド最古の古典舞踊。他の古典舞踊と同様に、手の動きに意味があり、それを通して観客に意味を伝えます。バラタナティヤムのプログラムは通常、中断することなく 2 時間続き、特定の手順があり、すべて 1 人のダンサーによって実行され、ステージを離れたり衣装を着替えたりすることはありません。

私の娘たちも週末この舞踊の教室に通っております。
サンスクリット語の名前がついたハンドサインがたくさんあり、それを呪文のように唱えながら手を動かしています。
ダンスが好きな娘たちにとっては、難しい言葉でも何の障壁もなく覚えられるようです。

⇧サンスクリット語で歌われる、水牛の悪魔マヒシャスルを倒した女神ドゥルーガへの讃美歌。私もディワリのイベント時に、他のママさんたちと踊りました。

ダンス好き家族には、魅力いっぱいのインドダンス。
古典舞踊からボリウッドダンスまで、これからもたくさん楽しめそうです！

#子育ての必需品