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初心者向け「新卒就活の軸」の作り方

就職活動を行う方々は、面接に苦戦をしている方が沢山いらしていると思います。今回は、簡易的に就職活動を対策出来る。をコンセプトに、就活の基本を押さえるようにします。

1)就活の代表的設問内容

就活を構造化する前に、とっつきやすい代表的設問例を用いながら、徐々に就活の課題解決に繋がるような内容とします。

ー 基礎情報の確認

・最新の就職活動状況を教えてください。(選考企業名 / 個社毎志望度)
・現在の就活軸を教えてください。
・仕事面における将来の夢/展望について教えてください。
・私生活における将来の夢/展望について教えてください。
・小中高大における学生時代の経験とそこから学んだ事を教えてください。
・いつまで就活を終えていきたいか、またその目安となる背景を教えてください。
・就活における悩みと現状抱く課題感を教えてください。
・その他、就活の当社に聞いてみたい事を教えてください。

このような質問を頂く事多いです。
質問を行う内容を構造化すると、
1)「現状分析」
2)「将来展望」

と、2つの側面で、就活の面接されることが多いです。

今自分が何を考えているのか。そして、どのようにしていきたいのか。
前提から言えば、採用活動は活躍する社員を見出していくという、強い大きな目的はありますが、敢えて粒度と落として採用活動そのものを目的語にした場合、これらを踏まえて、どのような決断軸を持っているのかを確認しています。

ー 企業が求める採用要件の理解

前提、企業は「採用を行いたい理由」と「採用をしたい理由」は必ずしも、一致しません。企業が採用をしたい人物とは、あくまで、成果を出す人間です。成果を出す事に対して、売り込んでいかなければ、御入社は叶いません。その為「就活軸を構築」するときは、自分が採用される理由を「軸」と定義できるような在り方を求めていきます。

2)適切な「軸」設定

前段でも伝えた通り、就活の面接は「判断軸」を見出していくと伝えたと思います。その上で、「判断軸」が「極力採用をしたい理由」になっている方を採用します。

ー 軸の正体はなにか?

一言で言えば「共感」です。厳密な定義は、抽象概念です。
簡単な例え話を以下にします。

例)ある飲食会社に売上を上げたい理由を述べました。
自分達が売上を上げると、国民の栄養価が上がる。
栄養価が上がると健康寿命が増える、だから良い。
健康寿命が上がると、国民の幸福度が上がる。
幸福度が上がると、みんなが嬉しい気持ちになる。

どうでしょうか。粗々に書きましたが、最初は論理的っぽい事書いていますが、結局最後は、共感論になっていると思います。言語化を突き詰めると、最後、抽象概念に行きつきます。ポイントは、その抽象概念が、自分が採用をしたいと思える理由なのか。方向性にズレが生じていないのかどうかをみています。

ー 企業が求められる軸について

ここまで来て、「軸」とは「共感だ。」という定義を伝えました。では、ここで伝えたいのが、好感を持ってもらえる軸を伝えられるのかが、ポイントとなります。つまり、企業が求めている共感を暴いていくこれがとても重要です。

3)企業が求める共感の姿

前段でも伝えた通り、企業が最も求める採用要件は「成果を出す人間」となります。それが故に、成果から逃げないマインドを持つ事が重要です。伝えた通り、情報は、分解をすればするほど抽象概念にたどり着きます。つまり、面接も同様に、最後は、自分の軸。すなわち、判断軸にたどり着います。改めて整理すると適切なマインドセットをすることが就活の基本ラインとなります。

ー 圧倒的「強者のマインド」を持つ重要性

簡単に言えば、就活は「成果を出す」という発言が出来なれば、価値観が合わない人材として取り扱われます。大なり小なりはありますが、例外はありません。なぜかと言えば、社会システムがそうなっているからです。

上図でも記載をしておりますが、人類は「社会システム」と「社会原理」の2つの側面で生きていく事が必須となります。

社会のシステムは簡単に言えば「資本主義」。もっと言えば「貨幣」で社会が回っています。社会の下位互換は法人。法人の下位互換は個人です。個人、法人、社会は、例外なく全てにおいて貨幣からは逃れられません。

並びに、私たちの社会原理は「競争社会」です。前提人類は、生物で在り、生物の本質は「弱肉強食」です。つまり、成果を出さなければ食われてしまう。極端に言えば、成果を出さなければ生きてはいけません。

その為、前提から言えば社会は「成果主義」で構成されていると理解してください。

そして、自分の就活軸は、成果主義に紐づけた言葉にしてください。
理想のマインドセットは、成果主義をとことん語り切れる熱さです。

ー 社会貢献も「成果」から生まれるという理解

自分と向き合って「社会」を作るのが就活軸を作る事ではなく、社会という前提にたって、就活軸を作る事の重要性を前提として以下論理展開します。簡単に言えば、社会貢献は、いくつかの形がありますが、社会システムに則るのであれば「雇用」と「納税」です。高収益を作り、組織をデカクして、個人として報酬を貰い、国に払う事。簡単に言えば「成果」を出せば出すほど社会貢献になります。つまり、社会のシステムはよくできていて、成果を出した人間が、道徳的振舞が自然と達成される仕組みとなります。逆に収益も出せていないのに社会貢献を優先した発言があると、違和感を感じさせてしまいます。

4)自己分析の基本

就活軸において、最も誤解されるのは自分を知る事が、自己分析ではない。
という根本的理解です。自己分析とは、社会で活躍をする準備という、アウトプットを前提にしていく事を推奨しています。

ー 適切な自己分析について

自己分析を語るのであれば、わかりやすく以下を伝えるとわかりやすいです。

例)自分は、今野球部に居ますが、レギュラーになる事を求めています。その為に、キャッチャーが大好きです。キャッチャーとして凄いプレイヤーになる為に、めちゃめちゃ努力しています。だけど、レギュラーになれていません。でもキャッチャーが好きな理由は、★★、△△、■■、あります。

と、いう例題です。どうでしょうか?良い、悪いの議論は無くて大丈夫です。その上で、伝えたいのは、自分の好みを言語化していて、相手の事を考え切っていない事が課題です。もっとわかりやすい例は以下です。

例)あなたの事が5年間好きでした。話す事は5年間できませんでしたが、貴方の事が忘れられず想いを持っています。付き合ってください。

甘酸っぱい青春っぽくなっていますが、どうでしょうか。自分が「好き」である理由をとても重く受け止めているのはわかりました。しかし、冷静に考えればわかりますが、相手が求めている事を全く踏襲していません。これでは、自己中心的な主観の押し付けに見えてしまいます。

自己分析とは知る事が目的ではなく「結果」を出す為の逆算という理解を持って努める事を推奨しています。

ー 楽しさの「定義」(ジョブクラフティング理論)

まず、求職者に伝えたいキラーメッセージがあります。
仕事を楽しむのは「技術」です。
楽しい仕事だから、楽しいではありません。
仕事を楽しくするのは、貴方です。

と、いう説教臭い理論を提唱したのがジョブクラフティング理論という考えです。(科学は覚えなくていいです。あくまで、仕事の楽しさは自分で作れる、という提唱そのものがこの理論の価値なので。)

この理論を証明するにはわかりやすい話があります。
仕事に関する寓話として有名なのレンガ職人の寓話です。

ある日3人のレンガ職人への「何をしているか」を問いかけました。
3人は別々の回答をしました。

1番目のレンガ職人:「レンガ積みに決まっているだろ」→特に目的なし
2番目のレンガ職人:「この仕事のおかげで俺は家族を養っていける」→生活費を稼ぐのが目的
3番目のレンガ職人:「歴史に残る偉大な大聖堂を造っている」→後世に残る事業に加わり、世の中に貢献することが目的



どうでしょうか?ただの肉体労働だと、定義して仕事をしていては、辛いだけです。つまらないでしょう。ですが、仕事に大儀を持って取り組んでみたらどうでしょうか?きっと楽しいでしょう。伝えたいワードは一つです。仕事を楽しむのは自分です。

ただ、これではわかりづらいという人には更に情報を続けます。

例)
野球がすごい好きな人がいたとします。彼は20年間野球をしました。
しかし、競技力は高まらず試合にも中々出る事が出来ません。

一方、
ラクロスが全く興味が無かった人がいたとします。しかし、彼は競技力が爆発的に高く、全世界No1プレイヤーであり、子供達からも尊敬されていたとします。

以上です。果たしてどうでしょうか?個人的には良い悪いの審議の議論は全くないですが、楽しさの定義を語るには面白い例だと思います。

重要な分岐点は「消費者」と「提供者」です。

野球の例で言えば、消費者目線で楽しむ意志を持ったが、提供者としてはつまらないが高い。

ラクロスの例で言えば、消費者では好まないが、提供者として見たら面白い可能性が高い。

つまり、仕事とは「提供者」としての生業です。なので、「消費者」としてマインドセットはしてはいけないのです。

ー 就業観

キーワードは就業感です。社会から求められることが楽しい。という理由で、社会のシステムに入ろうとする行為は、簡単に言えば「幼い」と定義されます。一方、社会が求めているものを叶える事を重要視できる人間は「大人」と定義されます。

就活で興味を持つ「会社」「業界」「仕事」が、消費者から始まる事が課題とは言いません。しかし、それを突き通す事は、好ましくありません。あくまで、社会が求めている事を基準に就活の言語化が出来た方が、前段でも伝えた通り、企業が「共感」出来る、就活軸となります。

5)就活軸の伝え方

就活における「軸」の基準や概念はすり合わせが出来たものと考えます。その上で、伝える手順について、言語化をしていきます。

簡単に言えば「段階的」に伝える事をお勧めしています。いきなり、この会社に行きたい理由、という言語化をすると、情報と訴求のズレを起こしてしまいます。

まずは「どのような社会人になるのか」を定義し訴求する。
その後「企業で働く形を定義」して訴求をする。

情報は、段階的に訴求をしていく事で、伝わりやすくなります。

ー 「入社理由の言語化」×「雇用理由の言語化」=「入社理由」

就活とは、入社理由と雇用理由を高い次元で言語化していく事が重要だと言えます。そして、この言語化は全て、前段でも伝えた通り就活軸に紐づき、就活軸は、共感的理由に行きついている事を推奨しております。

以上です。就活は軸が重要だと、そして、軸とは概念にたどり着き、共感されることが重要だと、共感される就活軸は社会が求めている需要に落とし込む事が重要だと、自身の就活定義に落とし込んで貰えればと思います。

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