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ネイルで生きる(日々)に彩りを届けたい

今年の目標は”丁寧に生きる”と決めました。

自分にも、自分の周りにいてくれる人にも、暮らしも、丁寧に。
そのために、ちょっと詰まっていた仕事を少しずつ整理して、時間が作れてきました。

そこでもう一度、私のしたいこと、仕事にしたいことは何か考えてみることにしたんです。

私はおじいちゃん、おばあちゃんを笑顔にしたい

私はやっぱり、おじいちゃんおばあちゃんを笑顔にすることを自分の生業にしていきたい。

作業療法士として得てきた知識や経験も
福祉ネイリストとしてできることも
そこに、ちょっと私だからこそできることを加えて、

”ネイル”という一つのツールを使って、おじいちゃんおばあちゃんと関わっていきたい。

福祉ネイルの可能性

しわしわな手のおばあちゃんにネイルをしてあげると、
ほとんどの方が、
「こんな手にネイルなんかして。」
と言いますが、その表情は年齢なんて関係なく女性として嬉しいと感じている何とも言えない笑顔です。

ネイル、特に”福祉ネイル”をするということは、キレイになって嬉しいという感情だけではなく、その他にもっと大切な効果があります。

手と手の触れあいから伝わる人のぬくもり
1対1での何気ない会話を大切にする
指先がキレイになることで生まれる2次的効果

この3つの効果が福祉ネイルの本当の意義だと思います。

皆年老いていくと、どうしても人との関わりとか外出の機会が減ってきます。
本当はお喋りすることが好きなのに、
お洒落をしてお出かけすることが好きだったのに、、、。

気がつけば、平均寿命が延び、認知症になる人も増え、高齢者になると介護保険のサービスを利用してデイサービスなどの施設を利用するのが当たり前な世の中になりました。

もちろん、公的サービスを利用することはご本人にとっても、支えるご家族にとっても必要なことであり、活用すべきだと思います。

しかし、それを利用することが本当におじいちゃんおばあちゃんの喜びに繋がっているでしょうか。

福祉ネイルを施術する際、ネイルを行うわずか20分程度の時間で、おばあちゃんとは何気ない会話をします。
時には回想法を用いながら、昔の思い出を訪ねたり、嬉しかった楽しかった時のことを聞かせてもらったり。

そうすると、何回か繰り替えし施術させてもらっているとポロっとおばあちゃんの本音が垣間見える瞬間があります。

『本当はまた○○したいんだよね。』
『あれは楽しかったな。』
『○○が好きなのよ。』

はじめは無口だったおばあちゃんも、本当はお話することが好きなんだな、誰かに聞いてほしかったんだな。と思えることが多くあります。

それは決してご家族がやるべきということではなく、
ふらっとくる他人だから話せることでもあります。

そんな本音が聞けるのも、1対1の時間を大切にしながら、ネイルをするために自然と手と手の触れあいをして安心感が生まれるからかもしれません。

ネイルで指先がキレイになったおばあちゃんは、
家族から、デイサービスのスタッフから、他の利用者さんから
『あら!ネイルしてるの?キレイね』
と声をかけられるようになります。

普段は自分から話しかけることのないおばあちゃんも、
照れながら、
『そうなの。家に来てやってもらったんだ。』
とまた嬉しい会話が始まります。

そんな小さなきっかけで、
今日はちょっとお洒落をしてみようかな、と洋服や髪型を気にするようになるおばあちゃんもいます。
女性って、お気に入りの服を着て、髪型や化粧がいつもよりキレイにできるとそれだけでなんだかその日一日ウキウキしたりしませんか?

いくつになっても喜びや楽しみを感じてもらいたい

いくつになっても、福祉ネイルをきっかけにして、
キレイになる喜びとか
人と関わることの楽しみ
嬉しくなることの何かきっかけを作ってあげたいと思うのです。

もしかしたら、ネイルをしている時に何気なく言った
『○○したいな。』
と言ったことは、ご家族やケアマネージャーさんに伝えたら実現できることかもしれない。
それを実現することは家族にとってもとても素敵な思い出になるかもしれない。

そんなおじいちゃんおばあちゃんの言葉を拾って、何かのきっかけを作れる人になれたらいいな。

それは、きっとおじいちゃんおばあちゃんだけじゃなくて、
病気と闘っている人やターミナルで残りの時間を大切に過ごしている人も同じなんじゃないかと思っています。

今年は、福祉ネイルを通して、私だからできることの一歩を踏み出したいと思っています。

ぜひ、これを呼んでくれたみなさま、
こんなことしてみたら?
うちのおばあちゃんにネイルしに来てほしい!
などなど、ご意見沢山もらえたら嬉しいです。

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