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おうちで中華 - 洋芋燜飯(じゃが芋と中華ベーコンの炊き込みご飯)

前回の汽鍋鶏に続いて、今回も雲南料理をご紹介。洋芋燜飯(じゃが芋と中華ベーコンの炊き込みご飯)だ。

銅鍋を使った炊き込みご飯は、雲南の定番。初めて食べたのは、十数年前の昆明旅行。あまりの旨さに目を見開き、その場でレストランと交渉して洋芋燜飯用の銅鍋まで買ってしまったくらいだ。

雲南では洋芋と呼ばれるじゃが芋と臘肉(中華ベーコン)を揚げてから、ジャスミンライスにのせて炊き上げる。巨大な銅鍋は存在感があり、いかにも旨そうなものが入っている感じが出る(※炊飯器でも美味しく作れます)。

はるばる昆明から我が家までやってきた雲南の銅鍋。

蓋を開けるときは、毎回興奮。美しく、かぐわしい。

洋芋燜飯(じゃが芋と中華ベーコンの炊き込みご飯)

作り方は至って簡単。しかも、調味料は一切使わない。味付けを全て臘肉に任せる潔さだ。力強い味わいの素材をシンプルな調理法で味わう雲南料理らしさに溢れている。

全体をよく混ぜてから、それぞれの碗に盛る。ジャスミンライスと臘肉の混じり合った香りがぶわんぶわん立ち昇り、食欲を刺激する。

このときの香りもご馳走。

じゃが芋・臘肉・ご飯が口の中で一緒になって初めて完成する淡い味付けがいい。カリカリの臘肉の塩気と旨味がホクホクのじゃが芋と香り高いご飯に染み込み、素晴らしいバランスで炊き込みご飯が成立している。

最初は物足りないくらいの味付けだからこそ、ジャガイモの甘さや香りが、臘肉の香ばしさや旨味が、じんわりと、でも確実に、口の中に広がってくる。豪快にして繊細。素朴にして洗練。

大きめの碗にたっぷり盛り付けよう。ビールを呼ぶ、「呑めるご飯」でもある。

「これは!!!」「うまい!!!」

旨いものを口にすると、我が家の感想は常に単純になる。

ぜひ、僕らと同じように「うまい!!!」と叫んで頂きたい。

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