おうちで中華 - 清蒸魚（魚の姿蒸し）

note版「おうちで中華」記念すべき50個目の料理は、満を持しての清蒸魚（魚の姿蒸し）！白身魚をドドンと蒸し上げる、迫力満点の一皿だ。

魚一匹を丸ごと用いた料理は、中華料理の宴席に欠かせないものとされている。大きな魚が卓上に置かれるときのご馳走感は、確かに場を盛り上げる。

その中でも王道中の王道が、この清蒸魚だ。なにせ蒸して醤油ダレをかけるだけだから、魚の鮮度にごまかしが効かない。客への持てなしの気持ちを表すには最適の料理なのである。

清蒸魚　清蒸鱼
qīngzhēng yú

ドドーン！キンメダイ

プリンと艶やかに蒸し上がった白身魚の滑らかな舌触り。そこにコクのある醤油ダレがからむと、もうたまらない。白髪葱の働きも見事で、シャキッとした味わいが全体を引き締める。

そのまま食べても実に旨いが、白身魚をご飯にのせて醤油ダレをかけて食べるのもまた旨い。醤油ダレが染みたご飯。そんなもの、旨いに決まっているではないか。

こちらはイサキ

ニベ

旨いことは想像がつくけど、家で作るのは大変じゃない？そう思う方も多かろう。だがしかし、実はこの料理、超簡単なのだ。

新鮮な魚さえ買ってくれば、調理時間はものの15分だし、基本は放置しておくだけだし、タレも極普通の調味料しか使わない。それなのにご馳走感ほとばしる一皿ができるのだから、これはもう作らない手はない。

ソイ。白身魚なら、大抵なんでもイケる

そうは言っても、「蒸す」という調理法自体に心理的ハードルを感じる人もいるかと思う。この料理をSNSにアップしたときには、「うちには大きな蒸籠がないな」「蒸し器を買わなきゃ」といった声が聞こえた。

でも、そんなに気負わなくても大丈夫。蒸し料理なんて、特別な調理器具がなくても簡単に作れるのだ。今回のレシピでは、そのあたりの解決策も併せてお伝えしたい。

みんなで作ろう、清蒸魚！