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ことばに向き合う忍耐

生後1カ月の三女は、全身で、これでもか!というくらいに泣く。いやいやそんなに泣かんでも・・・と思うこともあるけれど、言葉がしゃべれない赤ちゃんは、自分の要望を伝えようと必死だ。

2歳の次女は、まさに今、いろんな言葉を吸収中で、私が発した言葉をもれなくオウム返ししてくる。他者の言葉を、自分の言葉として吸収している様子だ。

たまに、言い間違えが面白くて笑ったら、笑ってもらえるのが嬉しくて楽しいらしい。味をしめて、間違えた言葉を何度も繰り返し、ケラケラ笑う姿が微笑ましい。

成長するにつれて語彙力は増え、自分の気持ちをほぼ正確に伝えることができるようになると、一見、「伝えること」のストレスは減っていくように思う。

一方で、言葉を習得し、読み書きができるようになっても、自分の気持ちが相手に伝わるかどうかは、また別の話なんだよなあと、子どもたちの姿を見ながら思う。

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最近はネット上で強い言葉を目にすることが増えてきた。選挙期間中だから、なおさらかもしれない。

強い言葉は目を引きやすい一方で、消費もされやすい。また、現実を変えることもあるかもしれないけれど、よりよい安定した状態を維持することは難しいんじゃないかと思う。使い方には注意が必要だ。

できるだけ、きれいで、やさしい言葉を使いたいと思う。自分の心境を表現するとき、強い言葉を使う方が回りくどくなく、簡単でラクそうだなあと思うこともある。キレ味もある。

でもきっと、そうした言葉は人の心に届かないし、残らないし、誰かの行動まで変えることはできないんじゃないかと思う。だから、面倒かもしれないけど、強く危険な言葉に走るのではなく、何度でも言葉を変えながら伝えていきたい。

そうやって優しい言葉を積み重ねて、ちょずつつじわじわと伝えていけたらいい。

noteはそういった、優しい言葉を積み重ねやすいインフラだよなあ。

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