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自分の価値観は育っているか?|「好きなことしか本気になれない」#読書メモ

何かをやりたい!と思う気持ちがあまりにも簡単に消えてしまう。子育て中で、自分のタイミングを最優先に生きられないからだろうか。

数日前に読みたいと思っていた本や、行きたいと思っていた場所への想いが、気づいたら冷めているということが結構な頻度である。

一方で、これをやりたい!という対象を見つけることは簡単ではない。だからこそ、最近は、読みたい本と出合ったら即座に注文したり、やりたいことをできるだけすぐにやったりするようにしている。

そんな時に、この本に出合った。

きっかけは、Taejunさんのnote。

著者は、みんなのスキルを売り買いするフリーマーケット、株式会社ココナラを運営する南章行さんだ。

「人口が減り、長く働く時代」をどう生きていくかというテーマについて、「自分自身の価値観」を大事に生きてきた南さんの経験を元に語られる。

定年ですごろくが上がるような暮らしが保障されていない今、働く期間はどんどん長くなる。好きなことにしか本気になれないとは、理想論ではなく、人間の本能として本質に近いと思う。

好きではないことを仕事にしても生きてはいけるが、自分の人生を生きているとは言い難く、本気になれないから成果もそこそこ、自身の成長も止まってしまうだろう。

一番印象に残っているのは、価値観は育っているか?という問いだった。

正解はないとき 、どうするか 。それは企業理念や経営者の 「自分の価値観 」で意思決定するしかない 。

著者はポッカの経営に参画する中で、正解が無い課題に意思決定を下す社長の姿を見て、自分の価値観や論理の限界を知る。

僕には確固たる信念や自分の価値観がない。

私は今、夫と一緒に一般社団法人を運営している。取り組んでいる事業について、このままでいいのか、今後どうしたらいいのかと考えない日は無い。そして、正解もない。この状況について、自分自身や組織として成長できているのか、日々悶々としていたが、この本を読んですっきりした。

私たちは自分たちの価値観を育てるために、意思決定の1000本ノックを受けているのだ。これでやると決め、やってみて違ったらやめると決め、別の方法でやってみようと決める。他者に委ねず、自分たちで考えて自分たちで決める。未来はこの繰り返しと地続きで、ひとっとびにはいかないのだと改めて思った。

そして自分の価値観を育てるためには、自分の「好き」という気持ちがとても大切になってくる。「好き」を軸に判断していく、決断の積み重ねこそが自分の価値観になっていくからだ。

今の自分には、とても背中を押してもらえる本だった。思考停止に陥って、誰かに判断をゆだねるのではなく、自分で意思決定をしながら価値観を育てていきたいと思う。

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