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過食症はまず食事を見直すことから。*お米を食べたら生理が来た。


 私は無理な食事制限(拒食)から過食症を発症しました。食べたいスイッチが入ったら最後、家にある食べ物をすべて食べてしまいたい衝動にかられ、お腹いっぱいでも何か食べたいとソワソワしてじっとしていられず、あらゆるものを食い尽くします。夜中にコンビニはしごは日常茶飯事でした。やめようやめようって思いながらも食べたくて仕方がなくて、でも何で食べてるのかもわからなくて、体重も増えて見た目も醜くなる自分が嫌で嫌で、それがストレスで現実逃避するためにまた食べる。そういうループにはまっていました。

 今もまだ衝動はたびたび来るので完全には治っていませんが、どん底は脱したかな、と思っています。まだまだ小さい前進しかできてませんが、それでも自分は変わっていってる、という希望が見えてきている状況です。
 私が、このような過食症状を少しずつでも癒していった過程について、共有します。

まずは、身体の飢餓感を癒すことから。

 身体の栄養状態を整えることから始めました。体に必要な栄養が足りていないうちは、症状が良くなることはありません。私は小さい頃から1日3食食べる習慣だったのを、拒食期の当時は16時間断食を意識して朝食抜きの1日2食にしていました。小さいころからずっと1日2食の生活だった方は大丈夫ですが、ダイエットのために変えたのであれば、まずは3食に戻した方がいいかと思います。
 1日3食にして禁止食(菓子パン、麺類、洋菓子等)をやめました。自分の中の食事に対する強迫観念を破壊することが第一歩でした。

・ステップあやさん【食べて痩せた】

 食べることへの恐怖心、罪悪感を払拭するきっかけになったのが、有名なステップあやさんの書籍でした。書籍を読んだ後、あやさんのブログの気になる記事を読み漁りました。ブログにはたくさんの摂食障害に悩んでいる方の悩みや苦しみに対して、あやさんの温かく丁寧な回答が記載されています。自分と同じように悩んでいる方がいることは心強く励みになりました。自分の気持ちを言語化されているようで、涙を流しながら読み進め、少しずつ自分の身体で起きていることや心の問題に向き合うことができました。

・柏原ゆきよ先生【お米を食べるダイエット】

 柏原ゆきよ先生は、糖質制限ブームにより炭水化物が悪者になりがちな、現代の食事理論に真っ向から立ち向かう形となる、お米を食べる食習慣を推奨しています。著書では一般的な成人女性はお米を1日2合食べましょう、という基準がありますが、あくまで基準なので気にせず、食べたいだけ食べます。(私は日によっては1合、食べたい日は3合も4合も食べてましたが、最初はそれでいいです!だんだんと落ち着いてきます)

 食事量よりも重要なのが、お米とおかずの比率です。お米6割に対しておかず4割という6:4の割合が太りにくい黄金比率だそうです。そうなると、外食や市販のお弁当は割合が逆で、おかずが多めになります。お米の割合を増やすことにより、食事全体の脂質の割合がぐっと抑えられ、かつ炭水化物が血糖値をしっかり上げてくれるため、満足感が大きくなります。
 食事の割合のイメージが湧きにくい方は、先生の1週間の食事メニューの動画が参考になると思います。

 まあ大雑把のほうが絶対に良いです。割合はあまり気にせずに今までよりぐっとおかず少な目にして、お米を本当の本当に自分の想定量をぶち壊し限界突破して、満足するまで、たらふく食う!という感じで食べます。すると、私の場合は、1~2週間程でそれまで3年間来ていなかった生理が自然に来ました。トイレで下着に血が付いているのを見た時の感動は忘れられません。お米の凄さを実感しました。お米を信じて大好きになった出来事でした。
 痩せたいけど、痩せたくて仕方ないけど、身体の機能健康である証の生理が順調で安定している方が、絶対に絶対に何よりも優先だと必死に言い聞かせて、食べていました。お米(炭水化物)をしっかり食べることによって、精神面もだいぶ安定したように思います。エネルギーが満たされて、自然と体を動かしたくなり、良い循環が生まれます。

 お米の偉大さに感動してもっと勉強したいと思い立って、ゆきよ先生監修の食育ジュニアマスター講座も受講しました。(詳細は以下の記事で)

 しかし、摂食障害に関する症状は、物理的な身体の問題は氷山の一角です。個人的には全体の1割くらいだと感じています。メンタル面、心の状態を正常に近づけることが何よりも大切です。
 それに気づいたのは、お米生活を始めて順調だった数か月を過ぎて、その健康的な食生活に加えて、過食の症状が頻繁に表れてきたからです。「こんなに健康的にいっぱい食べていて、栄養も十二分に足りているはずなのに、どうして?」「私にはもう普通の食生活はできないの?」「なんで私だけこんなに意地汚いの・・・」と悩むようになってきました。

 結果、身体の栄養だけでは十分ではありませんでした。心の栄養が圧倒的に足りていなかったのです。心の傷へのアプローチに関しては、以下の別の記事に記載していますので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。





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