菊芋の花が咲いた。
花が咲けば大丈夫、と言われていた我が家の菊芋の花が咲いた。
その名の通り菊の花である。花が似ているから菊芋と呼ばれているのではなくて、本当にキク科に属する植物である。
菊芋は食べるインシュリンと呼ばれ、血糖値を下げるスーパーフードとして一時期巷を賑わしたことがある。だけどすごく美味しいものじゃなかったせいか次第に忘れ去られたようだ。
菊芋は生で食べるとシャキシャキした歯ごたえがある。火を通すと芋っぽい食感になる。ぼくは生で食べるのはあんまり好きじゃなくて、たいてい火を入れて料理する。薄く切って焼いて塩を振るだけでもけっこう美味しい。おすすめは菊芋のきんぴらだ。醤油と砂糖は日本人のソウル調味料だ。とりあえずきんぴらにすれば美味いに決まっているが菊芋の食感によく合う。
菊芋ができるのは冬になってからで、花が散って茎葉が枯れて地中で塊茎が育つ。芋といっているが、どちらかというとその姿は生姜に似ている。
畑に咲く花に昆虫たちが群がる。
その集まった昆虫たちを狙ってスズメバチが低い羽音を響かせている。
今紫蘇の花が満開を迎えていて、体中花粉だらけにしたハチの仲間やセセリチョウがたくさん来ていた。こんなにいるのだから狩りなど簡単だろうと思ってスズメバチの動向を見ていたが、そうは甘くないようである。まさに命がけ。相手も必死というわけだ。
アキアカネが高みの見物ときた。ほとんど目玉がしめる大きな頭をカクカクと動かして、お前はその複眼でなにをみるのか。菊芋のつぼみはつぎつぎと開くだろう。さあ秋の種まきを始めるころである。
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