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もしこの子がいなくなったら…

私の愛犬、9歳6ヶ月。
先日ドッグ検査を受けてきた。

7歳でシニア期に突入してから、かかりつけの獣医さんの勧めで、
半年に1度(犬感覚では2年に1度)のペースで受けている。

《検査内容》
・血液検査
・全身レントゲン
・腹部エコー
・心臓マーカー
・尿検査

犬版の人間ドッグって感じ。
今回の検査では異常は見当たらず、
極めて良好!!

よかった、毎回この検査の時には1日生きた心地がしない。

実は今回、ご飯を沢山欲しがって体重は増えているのに、あばら骨の部分がガリガリなので、ガンの疑いがあり本当に本当に心配だった。

検査の結果は実年齢より体内年齢が若かったので優秀!


この子は私が独身時代から独りと一匹で暮らしていて、
夫に出会い一緒にお嫁に来た子。
私のたっての希望で、結婚式にもドレスで出席(写真撮影のみだけど)した。

今年で10歳になるなんて!
もうこの子がいない生活は考えられない。
というか、この子のいない人生が考えられない。

この子をまだお迎えする前、私はどうやって暮らしていたかも思い出せない。

結婚の条件のひとつが
「私と同じように愛犬をかわいがってくれる人」
だった。

夫は子供の頃からずっと犬がいる家庭に育ち、犬が大好きな人。
出会った時から、この子のことを溺愛している。
犬の方でもそれを感じるらしく、
「私よりも夫の方が好きなんじゃないの…?」
と思うくらいラブラブ。

高度不妊治療をしていると(風しん麻しんワクチンを打ったので、治療は秋までお休みしてるけど)
心身ともに辛いことが沢山ある。

毎日自己注射をしなければならないホルモン治療など、
心身ともに辛く、臥せっている時には、
寄り添って寝てくれて、この子の毛並みに触れるだけで癒されるし、
そこにいてくれるだけで、安心できるのだ。

愛しくて愛しくてたまらない。

子供ももちろん欲しいけど、万が一授からなかった場合には、
この子を夫婦でかわいがって(今でもわが子だと思っているけど)
穏やかに暮らしていくのもいいかもしれない。

ふと、そんなふうにこのごろ思ってしまう。

もしこの子がいなくなったら…
私は私を保てなくなると思う。

このこと暮らし始めてから、9年半、
私にはたくさんの辛く悲しいことがあって、

もう本当に死んでしまいたいと思っていた時期もあったけれども、
全くのひとりぼっちになったことは無かった。

いつもそばに、この子がいてくれるから。

そしてその死んでしまいたいくらい辛い状況で、思いとどまらせてくれたのがこの子の存在。

「私が死んだら、この子はどう思うのだろう。
たぶん実家に引き取ってもらえるけど、私が発見されるまでの間のご飯とお水はどうしたらいいんだろう」

そんなことを真面目に考えているうちに、のらりくらりと日々は過ぎていった。

そして私にも幸せな日々が訪れたのだ。

だからこの子のいない生活なんて想像出来ない。
この子がいなかったら、きっと、いや確実に私の人生は崩壊していた。

精神科の先生も「この子がいたから、あなたはあの辛い日々を生きてこられたね」
と言っている。

本犬はそんなことは気づいていかもしれないけれど、
私にとってはそれほど大切な大切な
「無二の存在」なのである。

だから、ずっと健康で、長生きしてね。

私の野望は子供を産んで、この子と兄弟か姉妹のように育てること。

だから、子供の記憶が残る5.6歳くらいまでは頑張って元気でいてほしい。

(まだ見ぬわが子を含め)家族でこの子との思い出を共有したい。

それが私の夢。

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