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第13回 ローカルから社会を変えるー中国から篠山、そして島根へー

2016.01.09
高田 晋史
島根大学生物資源科学部 助教

概要
ここ20年ほどで社会は劇的に変化し、大学や学生に求められることは大きく変化しています。地域研究に携わる研究者に対しては、実際に現場に出て地域課題を解決するための研究やアクションを起こすことが求められています。今回は、これまでの取り組みの振り返りと、今後取り組みたいアクションについてお話しいただきました。

第13回は
島根大学生物資源科学部助教の高田晋史さんです。

45社にエントリーシートを送り
国会議員事務所でインターンをするなど
積極的な就職活動を行い、無事内定を得るも
それを蹴ってまで大学院へ行き
さらには中国に留学したのには理由がある。

・雇用社会でなく起業家社会を重視し、そこで必要とされる人材になるため

・グローバルな視野でとらえると、日本人研究者の少ない中国農村こそが
 自身が活躍できるフィールドであると考えたため

・“農経”分野の重要性を認識したため
 地域課題を探り解決策を講じる農経分野の研究者=「地域の医者」である

学生へのメッセージとして
・好きな事・やりたい事より 需要・ニーズを重視し 
・自分の力が より効果的に発揮できるフィールドで 
 社会に必要とされる活動を積極的に開拓していってほしい

『リスクをおそれず アクションを起こせ』

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Q:地域連携や地域課題の解決についての評価指標は何と考えているか。
  また期間についてはどうか。

A:数値だけではなく
  インタビューから得たキーワードをコード化して分析も行う。
  学生は2年程度の短期間,いわばリリーフのような役割。
  その間に後継者を探すこともできる。
  長期的には地域課題を解決するような会社を立ち上げること。
  篠山では合同会社ルーフスができた。


Q:リスクをおそれずアクションを起こすことは
  誰でもできることではないが,踏み出すためアドバイスは。

A:自己PRすることを恥ずかしがらず
  ①自信を持つ②先をよむ
  なりたい自分を意識すればそんなに難しいことではないはずだと思う。


Q:中国で調査研究をしていて感じた良い点は。

A:スピード感
  事業は責任の所在がはっきりしていて個人が責任を持つので
  実行に移すまでにかかる時間が短く,さらにリーダーも生まれやすい。
  日本は民主主義的に物事を決めたがるので(合意形成が必要。責任
  を分散し,押し付け合う)前に進まないことが多い。
  中国の都市部と農村は格差が拡大しているが
  農村は良い意味で社会主義であり
  農村の土地や財産は共有である
こともいい点だと感じた。


Q:新農村建設はうまくいっているのか。

A:日本と状況はかわらない。
  農民を育てるのはむずかしく
  リーダーを発掘してその人に事業をしてもらうという手法である。


                                 

豊嶋尚子

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