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双極性障害について、考えていく。

今までずっと書きたいと思っていたnote、何をテーマにするか悩んでいた。どうせなら、私がリアルな声で届けられるもの。そして、それを受け取った人が少しでも共感できるもの。あるいは、新しい情報として活きるもの。

考えた結果、私自身がいちばん悩まされてきた、とある障がいについて書くことにした。


私は23歳のとき、双極性障害と診断された。

昨今、世界中の著名人がカミングアウトしているので、聞いたことがある人もいると思う。


双極性障害は、躁うつ病とも呼ばれている。「うつ」という言葉があるので、うつ病と同じく、気分が塞ぐ病気と思われるかもしれない。

確かに、うつ病と同様の症状が見られ、憂鬱で無気力な気持ちが続くこともある。だけれど、反対に「躁」の状態、つまりハイテンションで活動的になるという症状も出る。

マイナスな気持ちとプラスな気持ち。それらが交互にやってくる病気、そんなイメージだと思っていただきたい。


つまりは、気分に波がある病気ってこと?そんなの、みんな一緒じゃん。


と思うかもしれない。そうだよね、わかる。

だけど、この病気のもっとも恐ろしいところは「異常なまでに」気分の波があり、それを自分ではコントロールできない、という部分にある。

よくネットで ”ブレーキの効かない暴走車に乗っている” という表現を見かけるけれど、まさにそんな感じ。ブレーキも無ければ、アクセルも無い。勝手に加速して、クラッシュするしかない。全く、やれやれだぜ。


私の場合、落ち込む時はあっという間にドン底まで落ちていく。なんの予兆もなく。友人と楽しくお茶をした帰り道、ふと、猛烈に死にたくなる。なんだかとてつもなく死にたい気持ちになって、それを止めることができない。後日、不調を知って「え?あんなに元気だったのに?」と驚いていた友人もいた。

一方、ハイになる時は、とことんハイになる。楽しくてしょうがないし、湧き出るエネルギーを自分では抑えられなくなる。これもまた、止められない。寝なくても大丈夫だし、何時間でも集中して作業ができる。頭がクリアになって、次から次へとアイデアが浮かぶ。買い物もたくさんしてしまう。あれこれ買いたくなる衝動が抑えられない。翌月のクレジットカード引き落としが、身に覚えのない額になってしまうこともしばしば。

そんな風に、自分自身の感情が自分ではコントロールできなくなる。


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ここまで読んで、

なあんだ、心の病気か。自分には関係ないや。

そう思っている人もきっと、少なくないはず。なぜなら、私の周りがそう思っている人で溢れているから。そして、そういった人がいつの間にか「心の風邪」にかかってしまい、ついには寝込んでしまうのを幾度か見てきた。


そこで、この場所を通して心の不調とどう向き合っていくか、自分なりの経験をもとに発信していきたい。あくまで私の意見だけれど、みんなもっと自分のことを心配していいし、自ら発するSOSに気づいてあげていいと思う。

もちろん、世の中の全員が「心の病」とやらにかかっているとは、全く思わない。不調があることも、波があることも、それは生きていく上で当たり前のことだと思う。


だけど。


自分は関係ない。そう思っている人が、少し多い気もする。そういった考えは、実際に苦しんでいる人を意図なく傷つけることに繋がるし、何より、自分自身のケアが足りていないとまで思える。


微力ではあるけれども、実体験が少しでも役に立てば嬉しいし、同じ境遇の人の支えに慣れれば幸甚です。


次回から、より具体的に書いていきたいけれど…

何が原因なのか?いつから予兆があったのか?治るのか?双極性障害の人にはどう接すればいいか?など、双極性障害を含めた「心の風邪」について、少しでも考えるきっかけになればと思う。

多くの人が、日々、穏やかに過ごせるように。


感謝を込めて



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