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しあわせはお裾分けができる

こんばんは、ちいさなかべかざりです。
少しずつ日の入りの時刻が遅くなってきました。わたしの住む地域はお正月と比べるとちょうど30分ほど日の入りが遅くなっているようでした。
日の差す時間が短いと「あ、もう暗いから○○しなくちゃ」と焦ってしまうので、日の長さはわたしの中では結構大切なことだったりします。
太陽に照らされながら夕方まで公園を駆け回る子どもたちの姿が恋しいですね。

今回は、フルオーダーの刺繍パネルについての更新です。

1.出産祝いのオーダー

“ We’re happy to finally meet you. ”
お父さんお母さんから、生まれてきてくれた我が子へと贈る「やっと会えて嬉しいわ!」という意味を持つ英文です。
出産祝いにとオーダーをいただき、ここ数日せっせと手を動かしています。

今回は20×20センチのパネルサイズでお仕立て、デザインは完全にお任せでオーダーをいただきました。

2.フルオーダーだからできること

お声掛けいただいた当初はまだお子さんが生まれる前で誕生日もわからなかったため、お名前のみでお仕立ての予定でした。
お仕立てに入る直前のこと。
生まれたてほやほやなあかちゃんの写真とともに『生まれたよ!』という連絡がオーダー主さんから届きました。
一緒によろこんで、おめでとうと言いあって、ほやほや・ふやふやな様子に癒されて......
オーダーいただいていたパネルのデザインに「お誕生日」を加えることになりました。
そして会話を進めるうちに、このほやほやな姿も一緒に収めてお祝いしたいと、写真を差し込めるスペースを用意することになりました。
こんな風に、お仕立ての途中でオーダー主さんと共に“こっちの方が良いかも”と思いを巡らせる時間がわたしは大好きです。

大好きだし、オーダーのご注文をお受けする上でこれからも大切にしていきたい部分だと思っています。

実際に手を動かすのはわたし。でも、わたしひとりでは気づけないことを一緒に作り上げていけることがフルオーダーの良いところだと思います。
ただ、この作業を続けていくためには、自分のなかでできることとできないことをハッキリさせておかなくてはいけないので、フルオーダーをお受けする責任はとても大きいと思っています。

3.しあわせという気持ちはおすそ分けができる

今回のオーダーをお受けして思ったことは、しあわせという気持ちはお裾分けができるということ。
オーダー主さんやわたしのところへ新しい家族がやってきてくれたわけではないのに、オーダー主さんもわたしも、作品の打ち合わせ中はとってもあたたかい気持ちになっていたように思います。
新しい命を迎えた人、新しい命の誕生をお祝いしたい人、そして新しい命の誕生のお祝いを手刺繍のパネルで表現するわたし。
しあわせであたたかい気持ちはきっと、身の回りの人にお裾分けができるのではないかなあと思います。

だからきっと、わたしがわくわくした気持ちで仕立てた作品は作品を手に取ってくださった方の元へ気持ちとともに届くと思うし、逆に、誰かを想ってわたしの作品を贈りものとして選んでくれた方の温かい気持ちは、わたしにも届いている気がします。

“自分らしさ“を作品に落とし込み、どう表現していこうかという点はなかなか答えの出にくい(答えは出ていても具現化することが難しい?)ところで、わたしは今でも時々立ち止まって深く考え込んでしまいます。

わたしのなかでこれからも忘れてはいけないことはひとつ。
“ただ仕立てて販売して売れたらおしまい!“ではなくて、今回のオーダーようにしあわせをお裾分けしながら活動を続けていくこと。

ひとつひとつの作品に込めている想いが、作品を手に取ってくださる方々に届いていますように!

今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。

次回の更新は1月29日(金)を予定しています。
寒い日が続きますのでどうぞご自愛くださいね。

“活動を応援したい”と思ってくださった温かい心の持ち主さんのために、今後の活動と作品を通して恩返しができるよう日々手を動かしつづけています。よろしくお願いします◎