歯ブラシが飛んでいった話を分かち合える喜び
「聞いてください、昨日面白いことが起こりまして!」
今朝、保育園の教室で娘を出迎えてくれた先生が声を掛けてきた。
給食後の歯みがきの時間、歯ブラシとコップの入った巾着袋を開けたとき、どういう原理だか分からないけれど、何かの拍子に歯ブラシがどこかに飛んでいってしまった。
と、娘が先生に訴えたそうだ。
「いつ飛んでいった?」
「どっちに飛んでいった?」
どちらの問いにも「分からない」と答える娘のために、クラス中の園児が床に這いつくばって大捜索をしてくれた。
けれど見つからず、その時間、娘はうがいのみで済ませた。
帰り際になって、先生がふと目を向けたロッカーの上に、歯ブラシがあった。
「こんな高いところまで飛んだなんて」と、皆で笑って盛り上がったんです!!
と、まぁなんでもないような話なのだけれど、先生が楽しげに話してくれたということが嬉しく、朝からいい気分になった。
歯ブラシがなくなったので新しいものを持ってきてほしいという依頼でもなく、こどもたち同士のトラブルの報告でもない。
たわいもない話。
でもこんなにもこどもの様子がわかったり、場の雰囲気が伝わったりするのだ。
歯ブラシが飛んでいって見つかった話、を分かち合えることは、豊かな関わりだと思う。
今日も娘は、昼間の時間を素敵なコミュニティで過ごしているのだなぁと思い、頬が緩む。
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