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オペラの記録:バイロイト・バロック・フェスティヴァル、ヘンデル作曲《フラーヴィオ、ロンバルディアの王》プレミエ(9月7日、バイロイト辺境伯歌劇場)
バイロイト・バロック・フェスティヴァルが始まりました(9月7〜17日)。
9月7日、ヘンデル作曲《フラーヴィオ》の新制作初日を観ました。
昨年の公演と辺境伯歌劇場については以下の投稿をご覧ください。→
辺境伯歌劇場の前に人々が集まっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1694251179591-nyCuZs3Wcw.jpg?width=800)
歌劇場内部。
![](https://assets.st-note.com/img/1694251422558-QqQQGLC7Ko.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1694251460158-9E3YL5dJr0.jpg?width=800)
プログラム。
![](https://assets.st-note.com/img/1694253732412-7IULwEctpS.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1694253752961-NEUVHD6XvG.jpg?width=800)
《フラーヴィオ》の世界初演は1723年、ロンドンでした。ヘンデル作品の中でも上演が珍しい作品です。
この作品の背後には長年にわたって続くトーリー党とホイッグ党の争いがあります。つまり旧教と新教の闘争でもあります。
当時の観客はこの作品の登場人物の誰が、実在の人物のカリカチュアであったか、みんなピンときた風刺劇でした。
ですから、かなり際どい作品とも言えます。
さらに、当時の歌手たちのほとんどがイタリア出身、つまりカトリックだったことも上演を難しくしました。
ですが、当時の大ソプラノ、フランチェスカ・クッツォーニを起用しています。
1723年の世界初演以降早くも人気レパートリーから消え、20世紀後半になって、やっと小さな劇場で採り上げるようになっています。
作品は横恋慕、策略、嫉妬をコミカルに描く中に、ロターリオ(フラーヴィオ王の顧問官)が自分の娘(エミーリア)の恋人グイドに殺されるという残酷な出来事が核になっており、その点においてモーツァルトの《ドン・ジョヴァンニ》を少し彷彿とさせました。
FOTO: ©️Kishi
以下はフェスティヴァル提供の写真。
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