進んだ先で分かれ道が増殖していく世界線(ADHD傾向)
こんにちは!
森のようちえんまめとっこ 代表ちほっちです。
絶賛新年度準備中のわたくし…。
最近、自分について気づいたことがあります。
発想が止まらない。
「これをやるぞ」と思って何かを始めて、それについて例えば手帳を見たりネット検索したり何かを考えたりしたら、そこで目や頭に飛び込んできたことについて「あれ、そういえばどうなってたっけ」「あ、これも大事だったわ」と最初とは違うことが気になってそっちに進んでしまう。
そしてさらにそれを深めようとする過程で別のことがまた目や頭に飛び込んできて、「あ、そういえば」とまた次のことが広がっていく。発想が、進んだ先でどんどこどんどこ枝分かれする。分かれ道が増殖する。
しばらく経ってから、「あれ、私これをするつもりじゃなかった」と思い出してまた元のタスクに戻る。
で、またしばらく経つと知らないうちに別の道にぐいぐい進んでしまっている。
で、またハッと我にかえって、元の場所に戻る。ほんのちょっとだけ進んでいる。
成長してくる過程で、そんなに困ったことはなかったと思っていたけれど、
子どもの頃自分のことを「好奇心旺盛」だと思っていたけど、
わたしたぶんADHDの傾向が強いんだな。
いわゆる発達障害。
多動性や衝動性や不注意がある。
注意欠如多動性障害。おお、漢字で書いたらなんか重いな。重いぞ。
分かれ道がどんどん増殖して、一つのことに集中してやり遂げられない一面がある一方で、「これだ!!!!」と思うものが見つかったら時間を忘れてのめり込みすぎる一面もある。
つい最近だと、出席カードづくり。
「出席シール貼り、どうしようかねぇ」と保育スタッフ同士で相談してから数日後…
「出席ノート、今までのものから替えてみたらどうだろう」と発想、検索。
調べる過程で、今までのものよりもシンプルなものにしたらいいかも?と発想。
さらに、たまたまずかんシリーズという出席シールの存在を知る。一日一日、別のシールが貼れる。シールを貼れば貼るほど、図鑑が完成していく。おもしろそう!
でも、メーカーが出している出席ノートは売り切れている。シールしか買えないらしい。どうする??
この時点で保育チームに相談を投げかける。
でも、答えが出るまで待つことができない。ウズウズが止まらない!
「出席ノートが買えないなら、自分たちでシートがつくればいいんじゃないか」と思いついてしまったから、それが止められない。
まだだれも結論を出してないのに、出席カードをCanvaでつくりはじめる。
…夜の8時頃からパソコンをいじり始めて、気がつけば夜中の2時とか3時。あらかた完成。
朝起きてから、細部をいじって、24時間経たないうちに12か月分×2パターンがだいたいできあがる…。
いわゆる過集中。
一つのことに集中し続けずすぐ別のことを発想してしまうのに、一つのことにのめり込みすぎてトイレに行くのも寝るのも忘れてしまうことがある。
思えば大学生で一人暮らしを始めたとき、パソコンにのめり込みすぎて生活が狂ったことがあるし、子どもを持ってからも、ある夏休み、マリオに激ハマりして完全攻略したことがあったな。
そんな私だけど、いや、「こんな私」だからまめとっこという新しい子育ての場をつくることができてきたんだと思う。
だってさ、森のようちえんの存在を知った2008年6月当時の私は、初めての子どもを産んでまだ数か月。子育て経験もないし保育経験もなかった。
それなのに、「これから私がやっていくのはこれ!」と直感してすぐにネット検索。
広島に日常型の森のようちえんがないことを知って、その次に頭に浮かんだのが「てことは自分でつくるってことか、じゃあ経験だ」だったからね。
そして、すぐに森のようちえんの世界に飛び込んだ。あれから16年近く経つけど、森のようちえん、いや、子どもはおもしろくて刺激的すぎる。飽きることができない。発想が止まらない!!!
あと、新しいことに関心が強いから、いろんなことに手を出してきたからいろんなことができるようになってる。
HPやチラシづくりやSNSやら、ある程度のことがある程度できて、苦手分野が少ない…ように思う。
苦手なのは計算、長い目で先を見通すこと…。
だけど、志は確かだからね。進んでいくんだよ、ちゃんと、適切な方向へ。
小さなタスク一つひとつは、増殖する分かれ道を行きつ戻りつして、ゆっくり進んでいく。
だけどその分かれ道一つひとつも私やまめとっこにとって大事なトピックであって無関係なことではないから、気がついたら広い範囲のタスクが全体的に前進している。
一つのタスクを完了してから次のタスクに移るスタイルではなくて、複数のタスクが同時に少しずつ完成に近づいていっている…!
発達障害の診断を受けたわけじゃないけれど、私はADHDの傾向を強く持っていることには間違いなさそう。「発達障害」という名前だから、「あぁ、ちほっちには欠陥があるんだ」と思われるかもしれないよなぁ。
人を安易にラベリングするんじゃないよ、と抵抗を感じる人もいるかもしれない。
自分を「発達障害っぽいです」って言うなんて、できないことのイイワケにするつもり??頑張りが足りないんじゃないの?って気分悪く思う人もいるかもしれない。
頑張ってどうにかできるなら、直そうと思って直せてるなら、私の頭のなかはモジャモジャぐるぐるしてないんですわなぁ。
そしてラベリングね。うん、確かに。
ただ「発達障害です」「ADHDです」で止まったら、ラベリングしたにすぎない。
その先が大事。発達障害ってラベルを自覚することで、トリセツを知れる手がかりが持てるようになるってこと。
人類の叡智ってすばらしいもので、自分の特徴一つひとつについて、「こういうところがある人は、こんなふうに対応したら生きやすくなるよ」という知恵や知識が、本やネットにあふれてる!!!
私はひとまずこのサイトを見てみようと思う。
(他にもいろんな情報を見つけることができるよ)
今日は私自身の特徴(特長)について書いたけれど…、私のことを知ってもらいたくてイイワケしたくて書いたわけじゃないんだ。
子どもたちの中にも、大人の中にも、私と似たようなところを持っている人がいるんじゃないかと思う。
私はADHD傾向の強い人だけど、一方でASD(自閉症スペクトラム)の傾向も併せ持っているように思う。
発達障害は一つじゃなくて、ADHD、ASD、LD(学習障害)などもある。
子どもを育てていて、なんか育てづらいわ、なんか人と違うわ、異常があるんじゃないか、何回言ってもこの子には伝わらない、怠けてるんじゃないか…とかって感じていたり、
「ちゃんとしたいのにちゃんとできない」って自分のことを責めたりしている人がいるんじゃないかと思う。
発達障害と、その対応方法(トリセツ)を調べてみて。
そしたら、子どもをむやみに叱る(否定する)こと、自分を責めることが少なくなったり、なくなったりするかもしれない。
発達障害はトリセツを知るための窓口。
発達障害は、「ダメなとこ」じゃなくて「強み」。強みを生かせる居場所や仕事がある。
その前に、強みを「ダメなところ」として否定したり矯正しようとするんじゃなくて、「強み」「その子らしさ」として大事にできる環境をつくること。発達障害は、矯正したり叱責したりしたら直るってものじゃないからね。
適切に理解して、適切な環境をつくって、ダメな人扱いせずにその人の尊厳を大切にしていくのがすごーーーく大事。
頑張ってどうにかなるものじゃないからこそ、叱責が続くと「自分はダメだ」が深まって、二次障害を引き起こしてしまうから。
私のように、次々興味の対象がうつって一つのことに集中できない=枝分かれが止まらない人(子)がいるとしたら…
大もとの幹が太く育てば、分岐したその先の枝も太くなるわけでね。
幹が太く育つように、その幹を支える根っこが広く深く土壌に確かに広がるように育ててあげたらいいんじゃないかな。
私は森のようちえんに出逢って、「凸凹のある自分で完全体」って思えるようになったから悲観せずにいられる。
こんな自分だからできること、できたことがいっぱいあるって、明るい面を何個も何個も数えられる。
この文章が、だれかの何かの役に立てたらうれしいな。
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