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仏教から手仕事を想う

生きる中で大切な事は、便利や楽という感覚に埋もれてしまいがち
それを思い出させてくれる事の一つに、信仰があるのではないか?なんて思うんです。

この世界には、神を祭る信仰が多くあります。
私は自身はこれといった信仰はありませんが、家には神棚がありますし、気が向けばお寺さんにも行きます。クリスマスも祝いますし、お正月にお盆、ハロウィンに節分、乗っかれるイベントや行事は、共感できる物ならなんでもやります。
その、八百万の神を受け入れることができる柔軟性は日本の良さですね。

その中でも、この記事を書いた2020年4月は、仏教に興味がありました。
というのも、その年はコロナが大ブレイクした年でもありましたが、個人的事情で言うと、めでたく第一子が2月に生まれ、時間はあるけど動けない状況におりました。
というわけで私は、赤子が眠り、自分は眠くない時間で本を読む日々を送っていたのです。
当時は、なぜだか仏教に意識が向いていて、仏教について知りたいと思っていました。

それで読んでいた本がこれ

ブッダのことば 中村元 訳
数多い仏教書のうちで最も古い聖典。人間として正しく生きる道が対話の中で具体的に語られる。-amazonより抜粋

さて、ここからはinstagramの文章を貼ります。

~~~

「師は答えた、『子のある者は子について憂い、また牛のある者は牛について憂う。実に人間の憂いは執著するもとものである。執著するもとのもののない人は、憂うることがない。』」

『ブッダのことば』より

最近私たちが思うことはこれだったのかーとはっとしました。
ちょっと違うかもしれないけど?🤔

私たちが手作業にこだわっているのは、なるべく電気や機械を頼りたくないからなんです。
畑作業で言えば、耕したり、草を刈る時、確かに、それを使えばものすごく楽なのはわかります。し、正直何度その力に頼ろうと思ったか…(実際頼ったこともある)
でも、もしその機械が壊れたら、もし石油が手に入らなくなったら、もし電気が止まってしまったら、その作業は出来ないのか?
電気や機械に頼らないと出来ない作業は必要なのか?

もちろん、農家の方は別です。多くの人々の分まで作るためには大量生産が必要なので…
(いつもありがとうございます!)

でも、自分たちが生きる中で、あまりにも電気や機械に頼ってしまうことは、自分たちの力を無くしてしまうのではないかと思うのです。いざという時、何も出来ないでは困るのです。

私なんかは、本当に甘やかされて生きてきて、一人暮らしを始め、結婚し家庭が出来た時、何一つ満足にできなくで嫌になったものです笑
まぁそれは電気や機械とは違うのですが…

とにかく、電気や機械に頼っていると人間力が落ちる気がして!
信じるべきは、頼るべきは電気や機械ではなくて、自分の力なのではないかと、そう思っていたところにこの文章があったのです。

手作業ということで、
主人が作ったコンポスト
肥料も作る!
自然の循環に入りたい夫婦🐒

-2020.4.20の投稿より

~~~

追記として現在の私たちの暮らしについてお話しします。
恐らく、また後日別の投稿でも出てくるかとは思いますが…

2022年の夏頃、我が家は電子レンジと炊飯器、トースターを手放しました。
そう決意した時は、相当の覚悟が必要でした。
何せこれまでの人生の中で、家にあって当然だと思っていた物たちですから、これ無くして本当に生きていけるのか????自身はありませんでした。

それから半年が過ぎましたが、その間に後悔したことは…

一度もありませんでした。

炊飯器の代わりに土鍋(かまどさん)
電子レンジの代わりに蒸籠と天日オーブン
トースターはコンロにのせる魚焼き網

後悔するどころか、
むしろこっちの方が効率良いし楽だと思う今日この頃です。

ご飯は一度に二食分炊いて、冷めたご飯と野菜にお肉を蒸籠で蒸す。
蒸籠で蒸し直したご飯は、まるで炊き立て…むしろそれ以上の美味しさです(我が家比)。

蒸籠やかまどさんを使っている時は、同時に茹で卵も作れて
一回のエネルギーで大概が完成してしまいます。

割とメリットしかない。

(ちなみに、掃除機もありません。家中箒ではきます。)


去年から、電力不足が深刻になってきています。

もし、電気が使えなくなったとしたら…?

この問いは現実味を帯びてきたように感じます。

電力に頼る暮らしは、この不安が大きくのしかかって
しんどくなります。

今使えている事に感謝しつつ、
不安を減らすためにも手仕事の暮らしに変えていきたい。


そのため、というわけではありませんが
今は、外に釜を作ろうと計画しています。
釜で炊くご飯は、木の香りがして香ばしくて力がみなぎる…!

便利の中に埋もれてしまった価値を、
大事な感覚を、
もう一度復活させたい
それが今の夢です。

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