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中華街で入りたくなるお店とは。

やっと外食が比較的しやすくなったご時世、早速、横浜中華街へ向かいました。久しぶりに訪れた中華街の活気嬉しく、相変わらずのカタコト日本語での呼び込みも懐かしく感じるほどでした。

「円卓!円卓!個室!」

「子供料金!」

「ウーロン茶飲み放題!」

「飲茶、全部手作り。ここだけ」

どのお店も同じような掛け声なのですが、気になったのが、ほとんどのお店が「中華オーダー食べ放題」。選べる種類の数から金額が違います。中華家庭料理も飲茶も食べ放題。そして何故だか金額帯はどのお店もほぼ同じ、ばかりか写真まで同じのお店も。外からは店内の様子がわからないお店が多いです。ネットで調べても、クチコミ情報がかなり操作されている気配。

となると、サービスの良さ(金額、呼び込みさんの人柄)でセレクトするしかないのですが、以前来た際に、外では優遇を受けたものの店内に入った瞬間から寒々しかった経験ありのため疑心暗鬼に。子どもたちは食べ放題の楽しさに心弾んでいましたが、ちょっと脇の道にそれた辺りにこじんまりとしている店に外国人風の人たちがぎっしりのお店を発見しました。一見、満席なのですがお店の方に聞いてみると、ぶっきらぼうに席を開けてくれ、入れるような気配。手配してくれたのに入らないのも失礼なので、一か八かで入店し、オーダー。

大成功でした。

空芯菜の炒め物は本物の空芯菜だったし(ほうれん草や青梗菜のことが多い)、酢豚のブロック豚は歯応えたっぷり、きゅうりのつまみは絶品。たたききゅうりにニンニク甘酢生姜がたまりませんでした。壁には料理写真に手書きのお品書きがびっしり。中国北方家郷料理です。中国の食分布はざっくりこんな感じでしょうか。

北:北京料理(冷寒地のため塩味強めのあっさり。宮廷料理)

東:上海料理(長江の流れによって魚介が豊富。温暖なためお米の産地でもあり、ご飯に合う黒酢、コッテリ甘系のおかず)

西:四川料理(湿気の多い土地のため辛味、酸味で身体を整える。胡椒、山椒、唐辛子)

南:広東料理(食は広東にあり!山も海も豊かなため、食材も豊富。素材を生かす薄味が特徴お。漢方や飲茶文化も発達)

中国の食深し!ただこれも、日本人が勝手に分類しているだけのようにも思えますが、とにかく知らない土地で失敗しないお店選びは地元の人で賑わう飾り気のないお店だと。当たり前のことを言ってしまいましたが、結構こういうお店を見つけるのは難しいので改めて自分に刻む教訓なのでした。

食べることに集中している時に写真を撮れない法則で、お店の写真がなくてすみません。

中国北方家郷料理 鑫福隆さんというお店でした。

photo:小島邦康(Artical.Inc)




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