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『食育を学ぶことで身につく力』

こんばんは。
みなさんの想いをカタチにする米粉職人、ちひろです。

*写真は、昨日のイベントで作らさせていただいた多肉植物の植木。
ぷにぷにしてて、かわいいんですよ。私の部屋で癒しになっています!!


『食育を学ぶことで身につく力』

「食」といってもその範囲は広く、どの角度からどのように学び始めればいいのか迷われることもあると思います。
そもそも健全な食生活を実践するためには、どのような「食」に関する知識が必要とされるのでしょうか。
「食」を選択する力とはどのようにして習得されるべきなのでしょうか。
今日は、食育で学ぶことや、食を通じて身に付けられる力を3つご紹介いたします。

(1)安全な食を選択する力

食育では新進の健康を保つために、食の安全に関する知識を学びます。
安全な食を選択できないと……
安全性に問題がある食品を口にすることで私たちの心身は害され、最悪の場合死に至ることもあります。
農林水産省東海農政局によれば、全世界で食中毒にかかる人は少なくとも年間およそ6億人、うち死に至る者は年間約45万人に達しています。
いかに安全な食を選択する力が必要なのかをおわかり頂けたのではないでしょうか。
安全な食を選択するための基礎知識
私たちが自らの健康を守るためには、安全を他人任せにするのではなく、安全性確保のため自らが知識を持つ姿勢が必要不可欠です。
食育基本法でも食育を通じて食品の安全性の確保を図ることを国民に求めています。
また、食育推進基本計画では「食品の安全性に関する基礎的な知識を持っている国民の割合」を90%以上にすることを目標として設定されています。

(2)栄養バランスのとれた食事

栄養バランスの良い食事とは、どのようなものかも食育で学べる知識の1つです。
肥満を引き起こす栄養バランスの偏り
仮に安全な食を選択できる知識を身に付けても、それだけでは十分ではありません。
安全な食品だけを食べていても、食が原因で病気になったり死に至ることもあります。
食の好き嫌いから引き起こされる、栄養バランスの偏った食生活がその要因として挙げられます。
バランスの悪い食事を取り続けることは、肥満やそれに付随する病気などを引き起こしてしまう可能性があります。
人に1人が糖尿病!?
肥満と運動不足の慢性化は生活習慣病に結びつきます。
生活習慣病とは糖尿病や高血圧、がん、脳卒中、心臓病などです。
生活習慣病の代表格である糖尿病患者は約890万人、潜在的な糖尿病予備軍を含めると約2,210万人に達するとも言われています。
実に日本人の5人に1人が「糖尿病」であるともいえるでしょう。
こうした生活習慣病の現状も、食育の必要性が叫ばれる1つの要因と考えられます。 

これまでも小学校の家庭科では、栄養素のバランスについて教育が行われてきました。
炭水化物、脂質、タンパク質、無機質、ビタミンの五大栄養素や、体をつくるもとになる赤い食品、エネルギーのもとになる黄色い食品、体の調子を整えるもとになる緑の食品といった三色食品群などがその代表格です。
食育ではそこから一歩踏み込んで食事のバランスについて教育が行われています。
「何を」「どれだけ」「どのような料理」で食べればよいのか指針を示すことで、偏りのない栄養摂取の実現が目指されています。

(3)食べ物を大切にする心

食品ロスが問題視される現在、食べ物を大切にする気持ちも食育を通して身につけるべき知識といえます。
522万トンの食品が捨てられている
日本国内でも日々大量の食品が廃棄されています。その量はなんと約522万トン(年間推計値、2020年度)。いわゆる「食品ロス」です。
例えば、売れ残った食品や賞味期限が切れた食品、レストランや給食などで食べ残されたものなど、まだ食べられるにもかかわらず廃棄されてしまっている現状があります。
世界を見渡せば約8億人が食糧不足や栄養不足に苦しんでいます。
食育ではこうした食品ロスを削減するための教育も行われています。
食べ物が生まれる過程を知る
高度に分業が発達した現代社会では、食べ物が生まれ、育てられる現場をほとんどの人が知りません。
私たちが毎日口にする食べ物たちはどのように生産され、加工され、流通し、私たちの手元に届くのかを全く知らなくとも生きていくことはできるでしょう。
しかし、食品ロスの削減を目指すのであれば、こうした現状を変える必要があります。
食育では、農林漁業や食品工場、市場などの現場に触れることが推奨されています。
食べ物が生まれる過程を知ったり、体験したりすることによって食べ物を大切にする心や生産者に対する感謝の心を育むことが目指されています。
実は「食糧不足」の日本
私たち日本人は飢餓に苦しむ経験から遠ざかっています。
スーパーには野菜も肉も魚も多く陳列されており、一歩街に出れば高級な食べ物からお手頃な食べ物まで無数に存在します。
私たちの豊かな食生活を支えているのは海外産の食糧です。
カロリーベースで見た日本の食糧自給率は40%。
60%のカロリーは海外産の食糧がなければ摂取できません。
飢餓や栄養不足に苦しむ世界の人々がいながら、食糧(カロリー)を捨ててよいはずがありません。
食育ではこのような日本の食糧事情についても教育が行われています。

食育を学び、これらを身につけていきたいですね。

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明日は、好きな本の話を書いていきたいと思います。
お楽しみに。

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