アリのように働きキリギリスのように遊ぶ #ポケットエッセイ vol.15
「アリとキリギリス」では冬に備えて働くアリは勤勉の美徳とされ、キリギリスは遊びに耽って怠け者の烙印を押されてしまう。
しかし、キリギリスはいのちの限り、今、この瞬間を懸命に楽しんだアーティストだ。
アリにしても将来を憂いてばかりで今を犠牲にした生き方ではないはず。
雇用不安、社会不安、将来不安のスパイラルが脳裏をかすめる。
が、憂いてばかりではいられない。
今日という日をめいいっぱい楽しんで働いてはじめて希望が溢れてくるものだという実感がある。
インターネットの時代、私たちは誰もが表現できるようになり、文化の担い手になった。
もはや表現は一部の芸術家の専売特許ではなくなった。
喜怒哀楽で彩られた私たちの人生は芸術そのものだ。
人生は芸術になった。
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