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全方位に謝る生活

はじめまして、ちひろと言います。

今は育児休業中の公務員です。 

復帰が迫ってきて、いよいよ、またあの辛い日々に戻るのかと思うと胃がキリキリしてきています。

今回は産休前の私のお話になります。



1.思っていたのと違う

私の両親も共働きのフルタイム勤務でした。
そんな両親に育てられた私も、もちろん保育園に通っていました。
両親が出来ていたから、私にもできる。
世の中の人達も「普通」に働いて、子育てしてるし、私も「普通」にできるだろうと思っていました。

専業主婦から仕事を始めるなら、福利厚生や制度もしっかりしている公務員だろうと思い試験を受けて、採用していただけました。

でも、思っていたの違いました。

・保育園からお迎え要請すぐくる
・1番遅く職場につき、1番早く上がる。
  L 新規採用なのに…と申し訳ない気持ちが募る
・災害が起きたら深夜でも仕事
  L 子供が小さいとか関係ない
・有給は子供の病気であっという間に消える

等、いろいろ、思っていたのと違いました。

自分の親や、世間の人達が「普通」にしている子育てと仕事の両立がめっちゃ難しい。
というか、しんどい!
え、いつまでこれが続くの?
え、無理かもしれない。
そう思う日も多くありました。


2.だんだんキャパが無くなる

毎日の忙しさに、子どもにも強く当たってしまう事が増え、自己嫌悪に陥りました。

毎朝、
私:「早くして!置いてくよ!(怒)」
子:「保育園やだ、行きたくない(泣)」
私:「無理無理無理、まじ無理、早くして!」

側から見たらやばい親だと思います。
でも、私はその時はそれが精一杯で、
「遅刻できない」
「渋滞してたらどうしよう」
「仕事に間に合うかな」
こんな事ばかり考えて、子供を突き放していました。

仕事も子育ても全部うまく、全部満点を取りたかった。でも、実際は、私のキャパシティーはそんなに広くなかった。

理想と現実がかけ離れてきて、毎日、子育ても家事も仕事も自転車操業。

当時、次男はまだ0歳で夜間授乳もあり、睡眠不足。その上でフルタイムで働き…。
寝かしつけのタイミングで少し寝ようとすると夫に、「寝ようとしないで、寝かしつけてよ」とも言われ、どんどん何も出来ない自分に嫌気がさすし、キャパの無さを責めたりしていました。


3. 出水期の息苦しさ

公務員という仕事柄、大雨が降れば仕事です。
夫も他の市町村の公務員なので同じ境遇。

警報級の大雨の予報が出ると、上司は、私も含めた人員構成を考えます。

でも、実際は私が出れるかわからない。
夫も雨の対応で仕事かもしれない。
でも、私も仕事がある。
じゃあ子ども達は??

不確実な事ばかりで、
どうしたら職場の人たちに迷惑を掛けないか?
どうしたら夫の気持ちにも寄り添えるか?
どうしたら1番丸く収まるか?
どうしたら嫌な思いをする人が減るか?

私はどうしたらいいのか?

この時期は雨予報の度に、考えて考えて、
でも、答えが出ない。そんなしんどい毎日でした。

結果として、私は毎回、
同僚や上司に、仕事を休む為の言い訳を考え、
夫に、仕事をする為の言い訳をを考え、
保育園にも、預かってもらう為の言い訳を考え、

常に誰かへの言い訳を考えて
謝って
感謝の気持ちを形で表す差し入れをして。

私、何やってるんだろう?
こんな事するために、仕事してない。
公務員になったんじゃない。

長い出水期の期間中、ずーっとそう思っていまし
た。


4. 考えるタイミング

新規採用なのにも関わらず、この仕事を続けられるか不安になっていたタイミングで三男の妊娠が分かりました。

妊娠を上司に伝えることもとても気まづいし、
自分でも、まだ採用されて1年経ってないよ…。
タイミング悪いな…。と複雑な気持ちになっていました。

でも、採用されてから今までの事を振り返り、
「私はこれからどうしたいのか?」
「どうすべきなのか?」
を考える良いタイミングかもしれない。
そう思って、産休に入ってからは、
「働き方」について調べまくって

産休育休中に何ができるのか?
何をするのか?
今やらなきゃ、一生このままだ。

そんな事を思いながら、過ごしていました。


5. 人それぞれ違うということ。

私は、皆んなが「普通」に出来ているから
私も「普通」にできると考えていました。

しかし、実際は、一人ひとり何もかもが違う。
キャパシティーも、考え方も、働き方も、周りの環境だって違う。

何ひとつ同じ事なんてないのに、
みんなができてる「普通」に固執しすぎていたなと思いました。

私にとっての「普通」は難しい。


※余談

今回の話はだいぶネガティブでしたが、
名誉のために言うと
職場の人たちも、夫も、いい人です。

今回の話は、あくまでも私の心や気持ちのお話なので、がっつり主観です。

そして、そんな職場にも復帰します。
しんどいと分かっていますが、
敢えてしんどい気持ちを気合いを入れて味わいに行きます!

応援していただけると嬉しいです。


最後まで読んでいただきありがとうございます!みなさん、楽しい毎日が過ごせますように⭐︎

                  ちひろ


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