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(ほぼ)500字映画レビュー

【(ほぼ)500字映画レビュー】
6月になりました!5月に最終回を迎えた「(ほぼ)500字映画レビュー」温かい感想をいくつかいただき(...嬉しい)😭✨もうちょっと続けてみようと思います✨

6月の一ヶ月間は"雨の日"(※)に映画レビューをupします☔️🎦✍️
ジャンルは問わず「雨の日が愛しくなる」作品を紹介していきます。

第一回目は...

『言の葉の庭』

もしかしたら、雨が降ったら

15歳、高校生のタカオは雨の日になると学校をサボって新宿御苑に行く。いつもの場所で靴のスケッチをする間は、靴職人になるという夢に近づいていると思えるからだ。
ある雨の日、タカオはスーツを着た儚げな女性ユキノと出会う。雨の日同じ場所での再会を繰り返す内に、二人の距離は縮まっていく。「あの人がたくさん歩きたくなる靴を作ろう」タカオはユキノの靴を作り始める。

同じ場所にいても「晴れの日のここは、知らない場所みたい」ユキノが言うように、15歳と27歳、二人が過ごす時間がかけがえなくて愛おしい。謎めいたユキノの正体を、タカオと一緒に推理する間は15歳の自分に重ね、そしてユキノの正体がわかってくると27歳の自分に重ねて・・・感情を横断するわたしがいました。
いつもチョコレートをつまみにビールを飲んで(!)いるユキノが、珍しく手作り弁当を持っていて、タカオが「おかずを交換しましょう」と無邪気にかすめとった卵焼きが、口にいれた途端"ゴリッ"と妙な音がするのがおかしくて、実は後から少し切ない。
生きづらそうなユキノはたぶん、感情を爆発させることも泣くことも、ずっとできなかった。でも、タカオの言葉がユキノの蓋をしてきた部分を容赦なく、ガタガタと揺らす。タカオがぶつけた思いは、その部分だけを何十回リピートしてもいいくらい、胸に真っ直ぐ響きます。
15歳のわたしにも27歳のわたしにもこの映画を観せたかったな。そしてそのどちらでもない今にこそ、観れてよかったと思います。
冒頭で、雨の日について表現するタカオの言葉がとても美しいです。今日も、雨が降り出す気配に、思わず鼻をひくひくさせてしまいました(笑)

言の葉の庭
2013年5月31日公開

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画像出典:yahoo映画(https://movies.yahoo.co.jp/movie/344686/)

※雨の日、は東京都のわが家から見た朝8時の空模様を基準とします。

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