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考えるより動いた方がいい 2

 前回の続きです。


 実際に毛糸交換サイトを作ろうと思ったときに一番のネックとなったのは送料でした。
 これは今も悩みどころで、だからこそ価格改定に踏み切ったのですが……
 そのくらい、この事業の壁は送料だと思っていました。

 でも地域を限定してやると範囲が狭すぎるから、絶対にオンラインでやりとりができるようにしたかったので頭を振り絞りました。
 それでもみんなが気持ちよく使える構成がなかなか浮かばなかったのです。

 誰かに相談するしかない!

 そんなときに私が取った行動は「誰かに相談する」でした。
 とにかくいろんな方の意見を聞き回りました。
 まずは夫。 
 一番近くで、詳細を話して聞いてもらっていたので、夫の意見は今も一番大事にしています。

 続いて、編み物友達でもある友人。
 どうやったら赤字にならず使えるサイトになるのか、ずっと考えてくれていくつも案を出してくれました。

 そのほかにも異業種の方々に意見をいただきました。
 これは起業塾に私がお世話になっていたので、その恩恵も大きいです。
 起業塾に行っていたからこそ見えた道でした。
 そして、だからこそ多くの意見をもらえたことも大きかったです。 
 私が短気で突破できた一番の要因でもありました。

 そしてさらには、以前お世話になった会社の上司にも相談しました。
 とてもお忙しい中ご相談したところ、ズバズバといろんなご指摘を受け、あれこれと答えている最中に突っ込まれたことが一番大きな一歩を踏み出すカギになりました。

 「それって、毛糸で稼ぎたいんですか?」

 いや、それは全く考えてないです!
と即答したときに閃きました。
 私は毛糸で儲けようと思っていない。
 だったら、儲けを毛糸で出すわけじゃなく、別の形で考え直してみよう。

 そこで今の「発送袋」が生まれました。
 発送袋という送料込みの袋を売ることで、多くの地域の方に一律送料で毛糸をお届けする形を思いつきました。
 残念ながら全国一律にはできませんでしたが、それでも九州から北関東までは一律料金を設定できました。

 続いて、毛糸の価格を大きく下げることができました。
 送料袋を設定したことで、最低限赤字にならない設定ができたので、毛糸の価格は発送サイズの価格変更が起きたときに対応できる価格にさえなっていれば大丈夫と思うようになりました。

 そうして現在の価格帯である、5円、55円、555円の3価格が決定しました。
 とはいえ、この価格を決めたのは夫です。
 「ご縁を大事にしたいサイト」だから、ご縁を外しちゃいけない。と強く言ってくれたので、毛糸には一切興味ないのですが(笑)大事な部分を決めてくれました。

 ※12/9より、155円と1155円価格が増えます。


 全てを自分が決めなくてもいい

 価格で悩んでいるときに夫が現在の価格を提案してくれたのですが、聞いていてなるほど! と思ったので即採用しました。
 そしてそのときに思ったことが「別に自分で決めなくてもいい」ということでした。

 一から十まで自分で決めなくても、誰かの意見でもいいじゃないか。
 ふと、そういう風に思いました。
 その感覚が身についてから、さらに誰にでも相談できるようになりました。

 これまで私は誰かに相談するのも、誰かに決めてもらうのも、どちらかというと恥ずかしいことだと思っているところがありました。
 でも、行動を重ねる内に、相談は恥ずかしいことでもないし、何もかも全て自分が決めなきゃいけないわけでもない。

 その感覚がすとーんと落ちてきて、それからさらにスムーズに進んだような気がします。
 よく、人の意見を素直に聞ける人が成長するといわれますが、こういうことなのかなってちょっと掴んだ経験でした。

 そして冒頭の話になるのですが、なんだかんだ動いていくことでいろんな結果が掴めたように感じています。
 価格も悩んだところで、今になって価格帯を増やす結果になりました(笑)
 でもこれは、やってみての発見です。

 当初60サイズでの配送が主流になると思っていたのも私の間違いで、主流はそれ以上のサイズになることがほとんどでした。
 これもやってみないと分からない事です。

 毛糸を送ってくれる方が本当にいるのか、買いたいと思ってくれる人がいるのか。
 どんな写真を使えばいいのか。
 どんな商品説明をすればいいのか。

 まだまだ手探りなことは多いですが、それでも行動しているからこそ次が見えてくるというだけで、どこかで失敗したという感覚はなかったので、ずっと前進しているような感覚です。
 やってみる一歩って怖い部分も多いと思いますが、起業に限らず、おうちの家事や育児、お友達のお付き合いでも何でも。

 ひとまずやってみる! は悪くないことだと思うので、ぜひぜひ皆さんも何か一歩踏み出してみてはいかかがでしょうか?




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